DISC REVIEW
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沖縄県石垣島出身の幼馴染による4人組プログレッシヴ・ロック・バンドのメジャー1stフル・アルバム。"シネマティックコア"を自称し、予測不可能な展開と耳に残るメロディで、圧倒的世界観へ引きずり込む、彼らの楽曲たち。1曲目「Appetite」の痛烈なシャウトと轟音で心掴むと、ヘヴィにメロディアスに激しく美しく、壮大な物語を紡ぎ、めくるめく世界観を魅せてくれる今作は、アニメ"ラグナクリムゾン"のOPテーマ「ROAR」を含む全10曲が収録。十分すぎるキャリアと幅広い音楽性、圧倒的演奏力から生まれる多彩な表現と膨大な情報を惜しみなく詰め込んだ楽曲は、まさに映画を観てるようなスケール感と満足度があり、とにかく濃密濃厚。ラストの超大作「Protopterus」を聴き終えたときの打ち震える感動をぜひ味わってほしい。 フジジュン