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2009.12.09 20:38 | アーティストニュース
DIR EN GREYの最新シングル、週間チャートで初登場2位!
快挙!DIR EN GREYのニュー・シングル
「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」が自己最高の2位を獲得!
12月2日にリリースされたDIR EN GREYの最新シングル、「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」が、オリコン調べによるシングル・チャート(12月14日付)で2位に初登場を果たすことが、集計の結果、判明した。彼らのオリジナル作品はシングル/アルバムを問わず、1999年1月のメジャー・デビュー以来、すべて同社のチャートにおいてトップ10入りを記録し続けてきたが、今回のシングル部門での2位獲得は自己最高記録更新となる。
実際のところ、この「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」という作品のセールス自体は、少なくとも現時点において、彼らの近年のシングルに比べて極端に向上しているわけではない。また、チャートという“尺度”はタイミングと巡り合せに左右されるものであり、仮にこのシングルが前週にリリースされていたならば、ベスト5入りの当落ラインすれすれの実績だった事実も認めておきたい。が、逆に言えば、有力作品が他にない週に発売されていれば首位獲得に至っていた可能性もあるということだ。しかも、発売第一週目の消化枚数についてはここ数年の作品とほぼ同等といえるこのシングルではあるが、ほぼすべてのセールスが減少傾向にある音楽業界内の現状を踏まえれば、デビューからまもなく丸11年を迎えようとしているこのバンドが、いわゆる有力タイアップもない状態で、これほどの実績を維持し続けている事実は驚異的と言わざるを得ない。
しかもこのシングル、タイアップと無縁であるばかりか、そのビデオ・クリップの内容が過度に衝撃的との理由から、TVの音楽番組/情報番組ではフル・サイズでのオン・エアが見送られていたりする状態でもある。つまり、最大のプロモーション・ツールのひとつである映像素材を有効に使用できていない状況にありながら、こうした好反応を得ているというわけだ。まさに平均的なヒット曲誕生のセオリーとは無縁のところで揺るぎない支持を獲得しているこの作品。これからのチャート動向、そして年明けに日本武道館での二夜公演を控えているDIR EN GREYのさらなる快進撃に注目したいところだ。
文●増田勇一