MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

Cold World

OF MICE & MEN

『Cold World』

Release Date : 2016-09-23
Label : Rise Records

"元ATTACK ATTACK!の"などという枕詞も今更不要であろうが、Austin Carlile(Vo)率いるカリフォルニア産の5人組による、通算で4枚目となるニュー・アルバムは、賛否両論必至の作品となった。大ヒットとなった前作『Restoring Force』(2014年)にもその兆候はあったのだが、ここ数年の一種のトレンドと言えるであろう、90年代後半から00年代前半あたりのいわゆるニューメタルとされるバンドからの影響が顕著に出たサウンドとなっており、ミドル・テンポを中心とした楽曲群にせよ、LINKIN PARKのChester Bennington(Vo)を彷彿させる歌い回しにせよ、直球のスクリーモ~ポスト・ハードコアだった初期の面影はほぼ皆無である。ともあれ、全体的に若干こなれていない印象も受けるので、思い切った方向性の変化を選んだバンドの真価が問われるのは、次作以降であろう。 井上 光一