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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

Echo

2009年の結成から早十数年、このバンドが歩んできた道のりをデビュー時から追い続けてきたファンからすれば(私自身も含めて)、ここ数年の安定した創作ペースにはある種の感慨すら覚えるのではないか。JAMIE'S ELSEWHEREのAaron Pauleyがフロントマンとなってからは、骨太のメタルコアを鳴らすバンドとして邁進してきた彼らの通算7枚目となる最新作。本作は2021年2月と5月にリリースされた2枚のEPに加えて、アルバムと同時発売のEP『Ad Infinitum』という3部作をコンパイルしたもので、エモーショナルなメロディと説得力のあるブルータリティが交差する、重厚且つドラマチックなメタルコアは円熟の域に達しており、揺るぎない自信を感じさせる貫録の1枚となった。CROSBY, STILLS & NASHのカバー曲「Helplessly Hoping」という意外な選曲で締めるセンスにも注目。 井上 光一