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COLUMN

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.6

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.6

ヴァーチャル!ふとしです。さっきお風呂でStratvariousのBlack Diamondを歌ってアウトロのキーボードを口で歌って結局イントロに戻って繰り返してしまうメタラーあるあるの無限ループに飲み込まれてたら突然スラッシュドミネーション2013の事を思い出したので(ストラト関係ねえ)、本日はスラドミと言えばこのバンド、TESTAMENTについて書きたいと思います。と言ってもそこはみんな大好きTESTAMENT!僕だけでなくキバオブアキバのもら(Gt)、みつる(Ba)と共にアルバムを一枚ずつピックアップしてお話したいと思います。

もら(Gt) 『The Legacy』(1987)
TESTAMENTの記念すべき1stアルバムにして‘Over The Wall’、‘The Haunting’、‘First Strike Is Deadly’、‘Alone In The Dark’等、スラッシュメタル好きを公言する方ならば必ずと言っていいほど耳にしたことのある楽曲を多数収録した、言わばスラッシュメタル界の教典のようなアルバムです。
僕にとってTESTAMENTは「スピード」、「メロディ」、「テクニック」の3拍子が揃った、スラッシュメタルバンドの中でも最強クラスのバンド、という認識なのですが、中でも『The Legacy』は「メロディ」に特化したアルバムだと個人的に思っております。
TESTAMENTの楽曲は全曲通じて起承転結のバランスの取れたドラマチックな構成が最大の魅力で、その中でスピード感満載のアグレッシブで鋭いスラッシュリフ、現代スクリーモ/ハードコアシーンの2ステップパートとも引けを取らない異常ダンサブルリフ、そして何より特筆すべきはTESTAMENTのリードギタリスト、アレックス・スコルニックによる涙腺崩壊美旋律ギターソロ、これら3点が非常に巧くミックスされており、これが20年以上も前に制作されたと考えると舌を巻かずにはいられないですね…。
僕は担当楽器がギターなのでどうしてもギタリスト目線で語ってしまうのですが、6曲目に収録されている‘First Strike Is Deadly’のギターソロは「もらが人生で出会ったベストギターソロトップ5」にランクインしておりまして、全てのギターキッズのお手本とも言えるソロだと思っています。今聴いても確実に悶絶してしまいます。
ここでは多くは触れませんが、他曲のギターソロもカッコイイものばかりなので楽器を弾かない方にも是非聞いて頂きたいです。そして美しい旋律に酔いしれて僕と一緒に泣いて下さい。 ちなみに1st、2nd(『The New Order』というアルバム、これも名盤!!)の楽曲をセルフリメイクした『First Strike Still Deadly』というアルバムもありまして、現在のTESTAMENTサウンドと当時のサウンドを聴き比べるという楽しみ方も面白いと思います。どっちも最高です。

みつる(Ba) 『Low』(1994)
底冷えの残る毎日ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。キバオブアキバでも「Low」を担当しているみつるです。
中古CD屋さんで「TESTAMENTあるじゃん、やっべーーーーwwwあっ、なんだLOWか。」っていうのを経験している人も多いはず。150円ぐらいで叩き売りされてるのをよくみます。そんなわけで、TESTAMENTのなかでも恐らく過小評価されているアルバムです。
その理由のひとつが、スラッシュメタルでありながらもスピード感を全体的に抑え、アルバムのタイトル通り(?)ヘヴィネスに重きをおいているところにあると思います。あとTESTAMENTならではのクサいギターソロがほとんどないです。
しかしスピード感はなくともザクザクとしたリフの切れ味のよさはむしろ精度を増しており、早朝の板前の包丁をも凌駕するほどです。それにヘヴィな要素が加わってるわけですから、それはもう凶器です。本当に。
具体的に曲をあげて説明するならば、1曲目にしてタイトルトラックの‘Low’。導入にふさわしいキターーーーー感のあるイントロ。シンプルながらヘヴィで洗練されたリフ。ミドルテンポですが超ノリノリです。一気にこのアルバムに引きずり込まれます。
そして、2曲目の‘Legions’。ミドルテンポですが超ノリノリです。3曲目の‘Hail Mary’。ミドルテンポですが(ry
紙面の都合上、全曲紹介できないのですが個人的にもう二曲僕が紹介したい曲があります。7曲目の‘Dog Faced Gods’と8曲目の‘All I Could Bleed’です。正直この二曲で僕はこのアルバムにはまりました。
アルバムは基本通して聴く派の僕は、この二曲を聴くためにこのアルバムを何度も聴いていて、そのうちにこのアルバムの魅力に気がつきました。
この二曲は本当にかっこいいんですが細かく曲を解説すると安っぽくなってしまいそうなので、気になった方は皆さんの耳で確かめていただきたいです。7曲目、8曲目と続けて聴くのがおすすめです。

長々語りましたが『Low』の魅力少しでも伝わったでしょうか?伝わらないと思います!!!!!!!!!!(ツーバス連打)
TESTAMENT史においては所謂変化球的なアルバムなのですが、一つのアルバム作品としての完成度の高さはモノホンなので、CD屋に立ち寄った際には「そういえばみつるがこのアルバム推してたなwww」とか思いながら手に取ってみてください。キヅイタラアナタレジイル。

ふとし(Vo) 『The Gathering』(1999)
自分の中では唯一の「原曲を超えうるセルフリメイク作品」である『First Strike Still Deadly』(2001)とどっちにするかめっちゃ悩んだんですけどやっぱこれ!『The Gathering』!アルバムとしても勿論ですがとりあえず一曲目‘D.N.R. (Do Not Resuscitate)’を聞いていただきたい。このリフですよ!パワー・スピード・心・技・体においてパーフェクトな天に輝く五つ星リフ!展開も神!油断ならん!この前作『Demonic』(1997)が全体的にスローテンポなアルバムだったのでスラッシュ中二病まっさかりだった自分は「このバンドも好みじゃ無くなっていくのか・・・」(とか言って自分は"Demonic”がTESTAMENTとの出会いでそこからさかのぼったおかげで大好きになった訳ですが)とか期待してなかったのにボイーーーーーーン!!!ボインボイーーーーーン!!!!TESTAMENT最高!!

いかがでしたでしょうか。神曲‘In To The Pit’を収録した2nd『The New Order』(1988)をメインでは誰も触れていないのが謎ですが、「TESTAMENTというバンドはそれだけたくさんすごい作品を世に送り出している」という事実を再確認しめまいがする次第でございます。それでは皆様ニューオーダ-てぃぃぃぃ ヤ~ォ!!!!!!!(‘The New Order’より)

追伸:サークルでルールを守らない者などがいて「あいつ説教だな・・・」という話になると「ザ・プリーーーーーチャーーーー!!!(‘The Preacher’より)」と誰彼ともなく叫びだしていたという事をこれを書きながら突然思い出しました。メタラーって冷静に見ると本当アレですね。だが、それがいい!

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