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COLUMN

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.3

キバオブアキバ ふとしの これからの「メタル」の話をしよう vol.3

パンテーラ!パンテーラ!・・・・

ふとしです!えーと今日はですね、え?「どうせパンテラの話でしょ」って?何で分かったんですか!おっしゃる通り今日のテーマはPANTERA!でもね、PANTERAって僕の中ではいい意味で「メタル」じゃないんですよ。メタルというジャンルは結構歴史が長い方になってきたと思うんですけどこれだけ広がりながら続いてきたのって、節目節目でみんなが思っていた「メタル」をぶっ壊すようなバンドが出てきたからだと思うのです。メタルコアやスクリーモだって今となっては1ジャンルですがジャンルより先にまずバンドがある訳で。だから僕ジャンル分けは嫌いじゃないですがそこで議論が行われるのはあまり好きじゃないんです。正統派・亜種・亜流全てあってこそのメタルだと。音楽ってそういうものだって教えてくれたのはメタル、だから好きなんでしょうね。メタルって何回言うねん!〆夕ノレ!

でPANTERAって僕にそういう事を気づかせてくれたバンドの一つでした。ぶっちゃけはじめて聞いた時苦手だったんですね(笑)。僕の中ではいわゆる90年代ニューヨークハードコアの始祖と言われていた事(今はあまり言われてないですね)と有名曲「Walk」「This Love」のイメージが強くて・・・「テンポ遅いから嫌い」っていう分かりやすい理由で。ですがとある日サークルの先輩に「やってくれそうなボーカルお前くらいしかいないしパンテラやろう!」って誘っていただいて消去法かよって渋々やったんですがそこでコピーした「The Great Southern Trendkill(邦題で「鎌首」っていうと渋い)」がもうかっこよくてかっこよくて!しかもかっこいいだけじゃなくてムズい!いまだにちゃんとできんです。ぶっちゃけボーカルって分かりやすくないとかっこよくないとかいう持論があったのですが完全に破壊されました。
 
今でも僕はテクニックは全然ダメだけど興味だけは持ってるのは本当にこのボーカル、フィリップ=アンセルモのおかげです。勿論、バンド全体が死ぬほどテクニカルなのですが。(ちなみにあのアニメ「秘密結社 鷹の爪」のフィリップのモデルはこの人です。試験出るで!)

こうしてPANTERAにはまりアルバムを遡っていき自分に最も影響を与えてくれたのはなんとよりによって1stアルバム、中でもそのタイトルトラックである「Cowboys from Hell 」でした。本当に遡った甲斐がありました。当時、メタルコアやミクスチャーをすでに聞いていていわゆるデスボイスやクリーンボイスはじめさまざまな歌唱法をメタルに組み込むのってそれなりに新しい事だと思っていたのですがこの人は1990年に普通にやっていた、という事実に驚きました。本当、リアルタイムに触れていない物にこそ衝撃があったりするから文化って面白いなって。色々な声を使えてしかも全部かっこいい。これってちゃんとそれぞれの音楽から深い影響を受けていないとできない事です。最近のメタルほど分かりやすく声が分かれている訳ではありませんがそれだけに聞く度に新しい発見があります。
このPANTERAというバンドは他のパートにおいても同じ感動を与えるらしくうちのギターのもらもここのギタリスト故ダイムバッグ=ダレルをフェイバリットとしてよく挙げます。そうなんですよ「故」なんですよ・・・。安らかに眠ってください。

いやなんか結構真面目になってしまいましたが僕お笑いの人じゃないですし!ただメタルはエンターテインメントであるという事は事実だと思いますので僕がPANTERAのそういう意味で好きな部分をご紹介して終わろうと思います。ご紹介したいのは「Cemetery Gates」!これ普通にPVにもなってるスルメ曲なんですけど最後ねフィリップが超絶ハイトーンで「ゲ~~ェイツ!」って叫ぶとダレルが「ぷぃ~~ん!」ってギターでおっかけてきてフィリップが更に高い声「ゲ~~ェイツ!」って叫んでダレルがまた「ぷぃ~~ん!」って追っかけてもうフィリップが更に高く「ゲビィィィヤアアアアアアツ!」ダレル「ぷぅイイイイイイイイイーーーーン!!!!」でフェイドアウトっすよ?これ絶対笑いながら作ったでしょ!本当こういうの好きです。よく機材車内で真似してメンバーにうざがられますね。うざがってんじゃねーぞ!

あと超人気曲「Mouth For War」(和訳すると「口は災いのもと」ですね。気をつけま~ぶへ)を普段はドラマーをしている先輩が歌詞が分からないという理由(しかもなぜか全裸でした)で最初の「Revenge!!!」以外は「あじゃじゃじゃじゃ!!!」で歌っていて笑い過ぎて口が一時的本当に閉じなくなったのはいい思い出です。それでは今回はこのへんで!・・・パンテーラ!パンテーラ!

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