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LIVE REPORT

CODE OF ZERO

2023.01.22 @渋谷CLUB QUATTRO

Writer : フジジュン Photographer:小林弘輔

"ついにここまで来ました。CODE OF ZERO、CLUB QUATTRO!"

1曲目「READY FOR ACTION」のイントロをバックに、0C(Vo)がフロアを眺めながら感慨深そうに叫び、始まりの合図を告げるラウドなバンド・サウンドで勢いよくスタートした[CODE OF ZERO mini album "Storage of Solutions" Release Tour Final - THE FINAL SOLUTION - ]。ど頭からアグレッシヴなパフォーマンスを見せる0Cにフロアから拳が上がると、0Cも気持ちを重ねるように観客に向けて拳を突き出す。

続いて披露したのは、最新ミニ・アルバム『Storage of Solutions』収録の「BAN=DA RANDOM」。CODE OF ZERO(以下:COZ)のライヴを観るのは初めてだったが、驚かされたのが、0Cのたくましく表情豊かなヴォーカルの求心力とステージ上の華のある姿! どっしり支えるリズム隊に強靭なツイン・ギターと、技巧派揃いのバンドに食われるどころか、強烈な存在感を放って会場中の視線を集める0Cの姿に、ここからのステージもがぜん楽しみになる。

MCでは、お世話になったライヴハウスのスタッフに"上を目指すなら、自力でQUATTRO行かなきゃ話にならん"と言われ、この会場を目標にしてきたこと。ついにこのステージに立てた喜びとファンへの感謝を告げ、大きな拍手を受けた0C。さらに"音楽自体を続けられる世界なのか?"と苦悩した2~3年を振り返ると、"音楽を続けてきて良かったと、今日はしっかり伝えたい。音楽を楽しむ心は正義やと信じていきたい"と力強く宣言し、「Over The Limit」へ。彼女の想いに共鳴するように、タオル回しを合わせて音楽を思い切り楽しむ観客の熱気で、フロアが再びヒート・アップする。

激しくダンサブルなサウンドで会場の一体感を生んだ「QAdream」、ディープな楽曲世界へと誘った「Same Insane」、願うように祈るように歌った「Periodicity」と、『Storage of Solutions』収録曲を力強く丁寧に届けた中盤戦。たっぷり気持ちを込めて歌う「Get Your Sun」の曲中、"自分の心の中の光を見失わないで、光り続けてくださいという曲です。どんなときにも私たちには音楽があることを忘れないでください"とメッセージを送る0Cの音楽を心から信じるピュアな気持ちと、音楽を前に素直に真正直である姿にグッとくる。

"COZはこんな世の中になっても、ずっとライヴを大事にしてきました。ここでまた、「COZ、やっぱカッコいいやん」、「これからのCOZを見たい」って、みんなに言わせて帰りたいと思います"と始まった「S/O/G」は、"ライヴができない期間もCOZを進化させてみせる"という想いから生まれたCOZの最新型。観客はダンス・ビートに手を上げてジャンプを合わせ、続く「FAKE」ではヘヴィなサウンドにヘドバンを合わせる。フロアの狂騒に嬉しそうな笑顔を見せた0Cは、カチッと音が聞こえたかのようにテンションが上がると、"まだまだいけるか、渋谷!"と煽り、終盤戦へ。「Human-Emo」、「MAKE ME REAL」と続き、すべてむき出しで身体ごとぶつかるような前のめりな歌とパフォーマンスで観客の心に迫ると、フロアから沸き起こる熱いクラップがそれに応える。マスク姿で声出しも規制されるなかだが、そんなのを超えた強い絆と信頼がそこにはあったし、これもライヴを大事にし、諦めず活動してきた成果だろう。

"想いが超乗りまくったワンマン・ライヴ。この時間をすごく大切にしてます。私のリアルはここでしっかり音楽をやること。私が思ってきたこと、闘ってきたこと、みんなへの感謝を伝える場として、すごく大切にしてます"と、0Cがワンマンに懸ける想いを改めて語り、本編ラストに披露された曲は「L.I.F.E.」。"今を生きて、生きて、生き抜いて"と渾身のメッセージを送り、幸福感溢れるなかでフィニッシュした。「Feel You Shine」、「Anti New Order」の2曲を披露したアンコールでも溢れる想いや感謝を存分に伝え、ツアーをしっかり締めくくったCOZ。"ここまで溜め込んだものを放出したい"と語っていた、ここから始まる新章も楽しみだ。

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