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LIVE REPORT

工藤晴香

2021.03.14 @KT Zepp Yokohama

Reported by 宮﨑 大樹 Photo by西槇太一

"バンドリ!"発のリアル・バンド Roseliaのギタリストとしても活躍する声優、工藤晴香。2020年3月にソロ・アーティストとしてデビューを果たした彼女が、この数日前に行われた人生初ワンマンに続く、2度目のワンマン・ライヴ"MUSIKDHR ~Adventure of My Tape~"を開催した。この日は2部公演の開催であり、本レポートでは、その第2部の模様をお届けする。

バンド・メンバーを紹介するオープニング・ムービーが流れたのち、オープニング・チューンとして披露されたのは、公演タイトルから予想していた通り「GROOVY MUSIC TAPE」だった。スタジアム・ロック調の立ち上がりから、ライヴの開幕に相応しく疾走感を持ってスタート・ダッシュを決める。青いペンライトで彩られるフロアに相対する工藤は、黒の衣装に、黒のギターを肩に下げ、ロック・ミュージシャン然とした佇まいだ。ソロとしてのライヴ経験はまだまだ少ない彼女だが、歌唱は驚くほどに安定しているし、本公演の1部で"くどはるーむ ~Birthday Party& MY VOICE MY LIVE~"と題したトーク&ミニ・ライヴが行われていたこともあってか、リラックスした笑顔で手拍子を求める余裕も見せる。続いてアグレッシヴなロック・チューン「MY VOICE」へ。工藤自身も含めたギター3本の厚みと、同期されたピコピコサウンド、そしてヴォコーダーを用いることでひとつの楽器のようになった工藤の歌声が合わさった勢いが凄まじい。さらに攻め手を緩めず「IRON SOUND」で畳み掛け、この日最初のMCへ。

"「MUSIKDHR ~Adventure of My Tape~」へようこそ。ついにライヴですよ。ここまでの道のりが長かった"と、デビューからライヴ開催までの期間を感慨深げに語る。そうして"ロック・スター くどはる(工藤晴香)が、みんなを音楽の冒険に連れていきたいと思います"と加えて「My Story My Life」を披露。ステージを歩きつつ、会場に足を運んだファンの顔を見ながら歌を届けて、懐かしさと温かみのある「君へのMHz」へ繋げる。すると、"音楽の冒険"は「それぞれのPLANET」で再び加速した。力強いギター・リフで突き進んだ「KEEP THE FAITH」で魅せたラップでは、心地よいフロウでオーディエンスを酔わせる。さらに「Thunder Beats」では、重心の低いラウドロック・サウンドをぶつけ、その手のバンド顔負けのブレイクダウンも轟かせた。そんな彼女を象徴するような「ROCK STAR」を披露し、"こんな世の中になって、改めてこの曲の持つ意味をもっともっと深く考えるようになりました"と「アナタがいるから」へ。"先が見えない日々 未来は私たちで創ってゆくんだと"という歌い出しから、とびっきりエモーショナルな歌唱が沁みた。そして、本編最後に届けたのは「Magic Love」。鮮やかにキラキラと輝く音世界の中、手拍子で会場が一体となって、ライヴを締めくくった。

アンコールは、ジェットコースター的な曲展開を見せ、新たなキラーチューンの誕生を予感させた新曲「Cry for the moon」と「Memory Suddenly」の2曲。"冒険というからにはサプライズが欲しいですよね"と語って、2021年7月に1stシングルをリリースすること、7月25日にワンマン・ライヴ"PLANET SUMMER"が開催されることを発表した。嬉しい発表が行われ、"この冒険は、私の始まりの曲で締めくくりたいと思います"と告げた工藤は、この日2度目の「MY VOICE」でラストを飾った。

ワンマン公演"MUSIKDHR"で、いよいよロック・スターへの道を歩み始めた工藤晴香。工藤晴香は、ここからさらに、もうひと化け、もうふた化けする可能性がある。この日、彼女の音楽を旅してそう感じたのだった。

[Setlist]
1. GROOVY MUSIC TAPE
2. MY VOICE
3. IRON SOUND
4. My Story My Life
5. 君へのMHz
6. それぞれのPLANET
7. KEEP THE FAITH
8. Thunder Beats
9. ROCK STAR
10. アナタがいるから
11. Magic Love
12. Cry for the moon(新曲)
13. Memory Suddenly
14. MY VOICE

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