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LIVE REPORT

MEANING

2013.02.24 @渋谷CLUB QUATTRO

Reported by 山口 智男

昨年10月にMEANINGの2ndアルバム『Shine Our Journey』を聴いてからどれだけこの日を待ちわびていたことか。昨年11月から、その『Shine Our Journey』をひっさげ、全国を回ってきたMEANINGのツアー・ファイナル。
昨年1年間、たぶん100枚とか200枚とかアルバムを聴いた中で『Shine Our Journey』は断トツで素晴らしいと言える作品だった。あそこまで感動させられたアルバムは他に1枚か2枚あるぐらいだ。2012年の個人的なベスト・ワンと言い換えてもいい。『Shine Our Journey』は熱心なハードコアやメタルコアのリスナーではないこの僕まで虜にしたのである。いや、ハードコアかメタルコアかは、実はそれほど重要ではない。僕が何よりも感動させられたのは、以前、彼らのライヴで見た音楽に向かう彼らの情熱とファンに対する彼らの誠実さがアルバムからも痛いほどに感じられたことだった。
ヘンな話。『Shine Our Journey』を聴き、MEANINGというバンドを追いつづけようとは考えたものの、MIEANINGのようなバンドを求め、ハードコアやメタルコアを積極的に聴こうとは思わなかった。つまり彼らは僕にとって唯一無二の存在......。いや、そんなふうに考えているファンは僕がそう考える以前からたくさんいたにちがいない。それは今回のツアー・ファイナルが行われた会場がパンパンになったことからも容易に想像ができた。
後輩のツアー・ファイナルを盛り上げようと予定時間を上回る(?)熱演を、BBQ CHICKENSが1時間強にわたって披露。途中、トウモロコシの着ぐるみを着たMEANINGのHAYATO(Vo/Gt)が乱入し、フロアにダイヴをキメた。ゲストとは思えないBBQ CHICKENSによる本気のパフォーマンスにフロアにぎっしり詰まった観客の体も気持ちも温まりすぎるほど温まった頃、今夜の主役、MEANINGがステージに登場。『Shine Our Journey』のオープニングを飾る「Brave Heart」から演奏はスタート。Hayatoがいきなり客席に飛び込み、ツアー・ファイナルに対する意気込みをアピールすると、WAGDUG FUTURISTIC UNITYのKYONOがステージに現れ、HAYATOと一緒に歌いだす......という通常、終盤に取っておくべきサプライズに観客の興奮は一気に頂点に達してしまった。この日は、そのKYONOの他、『Shine Our Journey』にゲスト参加した盟友たちが全編にわたってステージに登場し、ツアー・ファイナルを盛り上げたのだが、それに応えるように多くの観客がひっきりなしにステージからダイヴをキメていたのは、ステージとフロアの間の柵を特別に取っ払っていたからだそうだ。 "どんどん来て欲しい"というバンドの想いを汲みとった観客の熱い反応に"(ステージと客席が)これぐらい近いと楽しいね!"とHAYATOも大満足の様子。
セットリストは『Shine Our Journey』の収録曲に止まらず、これまでのキャリアも含めた集大成として、現在のMEANINGをスケール・アップした演奏とともに印象づけるものだったと思うが、"YOKKUN(Gt/Vo)とカークン(=KAWAGUCHI、Gt/Cho)から手紙があるらしいよ"と紹介したギター・インストの「Letter From TOKYO」から "3.11"以降の状況下で表現者として何ができるか、何をするべきかを自らに問いかけたと思しき『Shine Our Journey』のハイライトとも言える「MEANING TO BE HERE...」(大勢のゲストが入れ替わり立ち代り歌った)、「SMILE」の流れは音楽的にも、そして精神的にも現在のMEANINGを象徴しているという意味で圧巻という言葉がふさわしいものだった。感動的だったと言ってもいい。
客電がつき、音楽が流れはじめてもほとんどの観客が帰らずにアンコールを求めた。それに応え、"いっぱい残ってんじゃん"と出てきたHAYATOはYUICHI(Ba)とパートをスイッチ。YUICHIのリード・ヴォーカルでなんとLUNA SEAの「TONIGHT」のカヴァーを披露! LUNA SEAのカヴァーで観客がガンガン、ステージからダイヴするという不思議な光景が出現。観客の多くはかなり喜んでいたと思うが、"さすがにこれじゃ帰れない(苦笑)"(HAYATO)と、 "東北ライブハウス大作戦"を支援するため自主リリースしたシングル「UN BROKEN HEART」と「Judgement」の2曲を最後に演奏し、ダメ押しで会場を盛り上げた。
気づけば2時間半におよぶ熱演。それはツアーを経験して、ひと回りもふた回りも大きくなったバンドの姿を印象づけるものだった。しかし、"(俺たちも)みんなと変わらない、ただのバンドマン。自分たちのやっていることが(みんなの)活力の素になったらうれしい。またライヴハウスで会いましょう!"と語ったHAYATOの言葉は彼らがツアーを通して、自分たちの原点(バンドを始め、そしてそれを続ける理由)を今一度見つめなおしたことも想像させたのだった。
そのMEANINGは4月からまたツアーをスタートさせ、今回のツアーで回れなかった町を訪れる。

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