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INTERVIEW

MAYSON's PARTY

2025.01.09UPDATE

2025年01月号掲載

MAYSON's PARTY

Member:AYATOMO(Vo/Gt) MIKI(Gt/Vo) SAKI(Tp/Vo)

Interviewer:フジジュン

-挑戦ってところでは、レコーディングを通じて自分たちを成長させてくれた出来事やエピソードはありましたか?

AYATOMO:今までもこだわってたけど、さらにこだわったところは英語の発音の部分で。知り合いの外国人の友達にお願いして、レコーディングまで来てもらって。せっかく英語でやってるから、外国の人が聴いてもナチュラルに入ってくるような発音に近づけたいってところを、さらにこだわりました。歌のテイクでのびのびいい感じのメロディを歌えるだけじゃなくて、それでOKだったものも発音が違ったらNGになってしまうこともあったんで、歌入れにすごく時間はかかったんですけど、そこをこだわったっていうのは1つあります。

MIKI:僕は「Gold Desire」の頭のラップの部分を歌ってるんですが、過去イチ難しくって。指導してくれた方が歌ってるのをそのまま聴きつつ、口を回せるようにっていうのをレコーディング中に半日くらいかけて練習して、すげぇしんどかったですけど、よりネイティヴな発音を聴きながらだったんで、いい感じに録れたと思います。

AYATOMO:制作アレンジもレコーディング直前までず~っとやってて、ドラムとベースにも"いつ決まるの!?"って急かされながらギリギリまでやって(笑)。

MIKI:SAKIはレコスタに入る直前、移動中も車の中でPC使ってアレンジを詰めたり、AYATOMOはギリギリまで家で曲作りして、自腹で新幹線に乗ってレコスタに入ったり、各々が最善を尽くして、1分1秒を争ってやってる感じがヒリヒリしてたけど、すごく良かったです。

-サウンド面での変化や成長はいかがですか?

AYATOMO:レコーディング・スタジオは、1stフル・アルバムの頃から同じスタジオでやらせてもらっていて。ギターとかは猪狩君プロデュースで学んだことがすごく大きくて、"ここはそうやって音を混ぜていくのか"とか、今まで経験してきたレコーディングとやり方の違う部分もいろいろあったんですが、今回は楽曲によってギターを代えているんです。今までは一番いい音のギターで、一番いい音のセッティングでというやり方だったのが、楽曲の色によってこだわれました。レコーディングでテレキャスやシングルコイルのギターを使ったことがなかったんですが、「UNITE&SKA」ができたとき、"これはレスポールじゃないな"ってイメージがあってテレキャスで録ったり。そういったところが、今までとの違いですね。

-アルバム・ラストの「UNITE&SKA」でオーセンティックなサウンドを鳴らして、スカ・パンク・バンドとしてのプライドというか、矜持を見せているのもすごく良くて。MAYSON's PARTYは作品ごとにそういう部分をしっかり見せてるから、そこが賑やかしのパーティー・バンドだと思われず、先輩たちにも信用されるところなんだろうなって(笑)。

AYATOMO:あはは(笑)。「UNITE&SKA」の歌詞では、"こういうワードも知ってるんだ、こいつら"と思われたくてちりばめたものはあります(笑)。

MIKI:サウンド面は、僕もギターの話になるんですけど、レコーディングではギターを何本か使い分けたり、通常のライヴで使ってる弦より太い弦を張っていたりします。それだけでもひずみ方とか音の太さとか、鳴り方が全然違うので。ちょっとしたことなんですけど、そこにこだわるだけでこんなに違うんだっていうのを感じるレコーディングを、毎回積み重ねられているので、そこは楽しいし、悩ませてもらえてることがありがたいです。

SAKI:私はギターもベースも弾けないんで、エンジニアさんに"なんか違って、もうちょっと明るい音がいいんですけど"って言い方しかできなくて。猪狩さんとかはそれを言語化できるんですけど、私はできないので、"もっとパーン! とした感じで"とか分からないなりに向き合ってみました(笑)。あと私のトランペットに関しては、35万円のトランペットをいつも吹いてたんですけど、一応と思って3万円のトランペットを持って来たら、すごくいい音が鳴って。"3万円かぁ......"と思いながら録りました(笑)。

AYATOMO:あと今作も、自分が憧れてる海外のバンドを手掛けているHowie Weinbergさんに、マスタリング・エンジニアをやっていただきました。そこは完全なこっちのこだわりで、いい音にしたほうが第六感の部分で伝わると思ってるところなので。ありがたいことに海外マスタリングをしてもらって、自分たちが作ったものをさらに押し上げたサウンドになったんじゃないかと思って、大満足しています。

MIKI:サブスクとCDの音質の違いをむちゃくちゃ聴いてもらいたいっていう、僕たちのエゴを伝えたいです。

AYATOMO:サブスクで発表するだけなら、ミックス段階で乗せられちゃうんで、そこをマスタリングまでこだわって盤にするってところは譲れない部分ですね。

-うん、そのエゴこそが大きな印象の違いになると思うんで、絶対に大事だと思います! そんななか、今作で特に思い入れの強い曲や好きな曲を1曲ずつ教えてください。

AYATOMO:僕はやっぱり「La-La-La」ですね。今のMAYSON's PARTYの鍵になる曲、リード曲を作ろうと思って挑んで。明るくて楽しい楽曲は得意なんですけど、それだけじゃないいい曲を作りたいと思っていて、それが上手く融合できたのが「La-La-La」だったし、歌詞でも今の自分たちの等身大を歌えているので、今のタイミングだからこそできた曲だなと考えています。

-楽曲を通じて自分たちの存在意義や意思表示ができていて、ただキャッチーで、みんなで盛り上がれる曲だからという意味でのリード曲ではなくて。今作の象徴として、リード曲である意義のある曲だと思います。

SAKI:私は自分の作った「TWISTED」なんですけど、「TRY and TRY」にも繋がる、信念とか決意の曲になっていて。自分の自信とかやってきたことって、人に言われたことで"あれ、そうやったっけ!?"と急に不安になって、簡単に崩れてしまうときがあるんですけど、"あなたのやってきたことや経験は絶対に譲れないもので、信念は折れないものだから心配しないで"っていう自分に向けた曲であり、聴く人に向けた曲でもあるんです。しんどいことを乗り越えた先には、もっと強い自信があるじゃないかっていうポジティヴな話をしてて、しんどいことがあったとき、"あなたの才能は唯一無二だから心配しなくていいんだよ"って背中を押せる曲だと思うんで。ChatGPTで翻訳して、歌詞も読んでほしいなと思います。

MIKI:僕も自分の曲で「Rachel」なんですが。僕はちょっと小説みたいな歌詞を書いたので、物語みたいな感覚で聴いてもらいたくて。一貫したテーマというよりは、受け取り手側が考えられるような歌詞が僕は好きなんです。自分が夢を叶えたことによって、相手とクロスオーバーできる部分があるみたいなところは恋愛でも友情でもそうで。各々に思い浮かぶ人やシーンがあると思うので、そこに寄り添えたらいいなと思うし、楽曲的にも6曲目くらいで雰囲気が変わるのが、アルバムの中でいいスパイスになってるなと感じて、すごくいい立ち位置に置かせてもらったなってところもあって、すごく嬉しいです。

-そして、まだ日程等詳細は発表されていませんが、リリース後には全国リリース・ツアーの開催も決定しているんですよね。

AYATOMO:今回、MAYSON's PARTY史上最長且つ、箇所の多いツアーになる予定なので。今のMAYSON's PARTYをさらに押し上げるため、馬力のいる超えるべき壁が明確に見えているので、その壁を確実に超えていけるツアーにできたらいいなと思っています。

SAKI:私は単純に弾数が増えたことでセットリストを考えるのが楽しみなのと、今までやってきた"これ勝てるぞ!"という鉄板のライヴよりもさらに行くってところで、どんなのが最強で最高なのか? を突き詰められるツアーにしたいと思ってます。

MIKI:僕も同じなんですけど、弾数が増えたことでフェスでのMAYSON's PARTYと、ワンマンでのMAYSON's PARTYの違いも見せられるんじゃないか? というところも楽しみで。短い時間で自分たちを表現できるセットリストと、長い時間でじっくり見せられるセットリストがいい意味で棲み分けられると思うので、その違いも楽しんでほしいし、今は新たな武器がたくさん手に入ったことにワクワクしています。

AYATOMO:僕等曲も短いんで、これまでは常に曲が足りない状態で。50分がマックスくらいだったんで、ようやく1時間半くらいのセットが組めるのが嬉しいです(笑)。

-で、1時間半で、30曲以上とかやるんでしょう?

AYATOMO:そうなりますね(笑)。30分セットでも12曲とかやって、周りのバンドに結構驚かれてますから。しっかり体力付けて頑張ります!

-そして最後に、2ndアルバム『GO』の発売を記念した、5つのプロジェクト"メイソンズGO"の激ロックとの連動企画についても聞きたいのですが?

AYATOMO:はい。今、アルバム・リリースのタイミングで"メイソンズGO"という企画をやってまして、5つのプロジェクトの中の1つが、激ロックさんとの連動企画になっていまして。このインタビューが掲載されている誌面のQRコードを読み取っていただいて、我々がアルバム発売日までカウントダウンする画像をダウンロードして、X上で投稿していただくと、毎日抽選で1名にプレゼントが贈られるという連動企画になっています。ここまで読んでいただいたら、あとはQRコードを読み取るだけなので、簡単な話です! ぜひとも参加してください!