INTERVIEW
MAYSON's PARTY
2022.06.29UPDATE
2022年07月号掲載
Member:AYATOMO(Vo/Gt) SAKI(Tp/Vo)
Interviewer:山口 哲生
-なるほど(笑)。話を戻しまして、「Let me go」の歌詞については、こんなものを書きたい、歌いたいというイメージは結構はっきりあったんですか?
SAKI:めっちゃあったんですよ。ただ歌詞を書くときに、ロシアとウクライナの情勢が悪くなって、戦争が始まって。そういうことについて書こうと思ったんですけど、書いてたらちょっと重たいなと感じて、自分の中の怒りって、どういうときに出てきたっけなって思い出していったんです。私、いじめられっ子だったんですけど、いじめられているときって、めっちゃ理不尽なことがあって。別に消しゴム盗ってないのに、"盗った"って言われるとか。そういう小さいことに、小学生のときはすごく傷ついたりして。だから、"理不尽から解放してくれ"っていう曲にしようと思ったんです。あなたが言っていることがすべてではないし、私の生き方はこうやし、あなたのために生きているんじゃないからっていう。
-世界情勢が発端になったけど、そこから理不尽というワードを引っ張ってきて、自分の思うことを書いていったと。
SAKI:そうですね。めっちゃ嫌じゃないですか。理不尽なことで、いろんな人が急に死んでしまったり。"なんで?"って。それっていじめとかも一緒で、それで命を絶ってしまう人もいるし。私は運良くそうしなかったけど、それぐらいつらい状況の人ってたくさんいて。だから"いや、怒っていいで?"みたいな。"大丈夫やで、そんなしゅんとならんと、怒れ怒れ!"って。マイナーの曲だったんで、怒りぶつけたれ! みたいな感じで書きました。
-たしかに怒ることって、世の中的にあまり良くないとされがちだけど、大事ですよね。そこがないとダメになっちゃう気がする。
SAKI:自分らしくいられなくなっちゃうじゃないですか。それを守ってもらいたいなと思って。
-怒れという感情を吐き出しつつも、歌詞は"Sing along now"で締めていて。
SAKI:そこはAYATOMOが仮歌で歌ってたんですよね。それがいいなと思って。私だってしんどいことあるし、嫌な気持ちももちろんあるし、"お前も持ってるだろ? 歌おう!"みたいな。だから、そんなに重くは受け止めず聴いてほしくて(笑)。
AYATOMO:声を上げろって感じだよね?
SAKI:そうです。だから、"うわ、戦争......"とか思わずに聴いてほしい。
-AYATOMOさんとしては、SAKIさんの歌詞をどう受け止めました?
AYATOMO:SAKIから"こういう歌詞にしたらやりすぎかな?"って聞かれたんですけど、もう好きに書いてくれと。これはSAKIの曲だから、好きにやってもらって、俺は歌うだけでいいからって。だから、俺としてはSAKIが言いたいことを読み取って、そういう気持ちなんだねって思いながら歌うぐらいの感覚。そうやって人の作った曲を歌うことがそこまでなかったので、それもそれでいいなと思いました。
-そういう瞬間は今後も増えていきそうですか?
AYATOMO:まぁ、いい曲を作ってもらえれば(笑)。
SAKI:ははははは! 怖いでー! 怖い言い方!
AYATOMO:そこは理不尽に不採用とかしないんで(笑)。
SAKI:頑張らせていただきます(笑)。
AYATOMO:でも、楽ですよね。曲を作ってくれる人がもうひとりいると、単純に。
SAKI:そうやんな(笑)。
-4曲目は「Going Home」。約1分間のファスト・チューンです。こういう曲もEPには入れておきたかったんですか?
AYATOMO:短い曲を作ろうというよりは、ど頭の"Everbody Let's Go!!/Leave leave."のメロディだけが出てきて。一番耳に残りそうなところが先にできたので、このメロディをとにかく推したいと。そうなったら、もう1個ぐらい違うメロがあるぐらいで、他はいらないんじゃないかと思って、結果短くなりました(笑)。お客さんの立場で聴くとなると、楽しむだけの曲もあってもいいと思うんですよ。この歌詞、まったく意味がないんです。3行で終わるし。
SAKI:家に帰るだけやもんな。
AYATOMO:俺が人生で作ったきた曲の中で一番短い歌詞なんですけど、中身がない曲があってもいいんじゃないかなって。ただ楽しいだけの曲。でも、中身がない、楽しい、ノリノリで3分はキツいっていうのもあったから、ショート・チューンでいこうというのはすぐに思いました。
-ライヴのラストにいいですよね。
AYATOMO:まさにそういう感じです。もう帰ろうぜ? っていう(笑)。この曲は自分がまるっと作っていったんじゃなくて。ど頭のメロディをスタジオに持って行って、サビはなんとなくみんなに弾いてもらって出てきた曲なんですよ。で、"これで良くない?"って。
SAKI:そうそう。"めっちゃいいやん!"みたいな。人生でこんなに短い曲をやるなんて思ってなかったんでびっくりしましたけど、短いには短いなりの理由があるんやなって思う曲ですね。
-そして、EPのリリース・ツアー([We are "ONE" TOUR 2022])も決まっています。7月16日、千葉LOOKからスタートして、ツアー・ファイナルは11月5日、Spotify O-WEST。どんなツアーにしたいですか?
AYATOMO:前回のツアーは、持っている曲を全部やっても尺が足りないぐらいだったんですよ。デモ時代の曲もやってようやく成立するぐらいだったけど、今回の4曲が増えると、ある程度セットリストに遊びも出ると思うので、前よりももっといろんな表情を見せられるライヴを各地でできると考えています。ツアー・ファイナルのO-WEST(Spotify O-WEST)は、我々にとってチャレンジで。今までで一番大きいキャパなので、全国のみんなに観てもらって、いいねって思ってもらえたら、ぜひツアー・ファイナルに来てもらいたいです。俺らのチャレンジの日をぜひ観てもらいたいですね。一番気合が入る日なんで。
SAKI:前回のツアーでお客さんの表情をすごく見ることができたんですけど、今回のEPは"ここはこういう感じで"というのをより提示できている曲が多いと思うので、もっと楽しく、より"ONE"な感じになるライヴにしていきたいなと考えてますね。無条件に"楽しかったー!"って感じられるライヴを、前よりももっとできるかなと思ってます。
-ツアー・ファイナルに関してはいかがです?
SAKI:ドキドキですね! 頑張らないととは思いつつ、目標は高くないとねと思いつつ。でも、やっぱり広いところでできるのは楽しみやし、それぐらいのところでやるぞ! っていう気合がメンバー一致であるとすごくいいなと思うので、ドキドキワクワクですが、頑張ります!
AYATOMO:僕らの中では進化しながら成長しているつもりでやっているので。前よりもいいライヴをどんどんやっていきたいし、今回のツアーも、初日の千葉LOOKよりもその次はさらに超えていかないといけないので。常に進化し続けるMAYSON's PARTYでありたいですね。
TOUR INFORMATION
[We are "ONE" TOUR 2022]
7月16日(土)千葉LOOK
7月17日(日)埼玉HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
7月23日(土)北海道CASINO★DRIVE
7月24日(日)北海道Bessie Hall
7月27日(水)岩手the five morioka
8月6日(土)東京 八王子Match Vox
8月7日(日)東京 町田CLASSIX
8月10日(水)岐阜Yanagase ANTS
9月3日(土)山形 酒田hope
9月4日(日)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
9月9日(金)神奈川F.A.D YOKOHAMA
9月10日(土)愛知club KNOT
9月17日(土)福岡 小倉FUSE
9月18日(日)大分clubSPOT
9月19日(月・祝)福岡Queblick
9月23日(金・祝)香川 高松 sound space RIZIN'
9月24日(土)岡山CRAZYMAMA 2ndRoom
9月25日(日)広島ALMIGHTY
10月2日(日)栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
10月9日(日)静岡UMBER
10月10日(月・祝)三重 鈴鹿ANSWER
10月15(土)宮城 仙台ROCKATERIA
10月16日(日)青森 LIVE HOUSE FOR ME
10月21日(金)兵庫MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
10月22日(土)大阪アメリカ村 DROP
10月23日(日)名古屋R.A.D
11月5日(土)東京 Spotify O-WEST
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