－さて。今回のシングル『Trick or Treat』には、表題曲以外にもカップリング曲が収録されておりますけれども、「Starry night」は普遍性を湛えたとても美しい曲で、聴いていると心洗われるような思いを感じることができました。

Euskyss：この曲は歌詞も今みんなに伝えたいことをストレートに書いてるし、全体的に爽やかな感じかもしれないですね。系統としてはシングル『Samhain』を出したときの、カップリング「Diamond lily」に少し近いところもあるんですけど、今のこのまだいろんなことが簡単にはいかない世の中の状況だと、ライヴでみんなと一緒に大きな声を出したり、みんなと思いっきり笑い合ったりっていうことができないじゃないですか。でも、そんな大変なときでも、僕らの音楽を聴いてくれる人たちの背中を押せるような曲というのを、ここでは作りたかったんです。表題曲「Trick or Treat」とは違う観点から、みんなのことを少しでも元気づけられるような曲にしたかったんですよね。これも、ライヴでやりたいなと思いながら作ったものでもありました。

Yo'shmeer：コロナ禍に入ってから、聴いてくれるみんなのことを想いながら曲を作る機会が前より増えた気がします。いろんなつらい思いをしている話もよく聞くし、そういうみんなに対して率直にメッセージを伝えたい、届けたいっていう気持ちが自分たちの中で強くなってるんでしょうね。この「Starry night」には、Leetspeak monstersの持ってるピュアネスが詰まってます（笑）。

D13：私としては、最初この曲を歌うのは少し恥ずかしかったんですよ。だって、私は骸骨ですからねぇ。こんなにピュアな歌をどう歌えばいいんだろう、キーもちょっと高めだし......って戸惑ったところはあったんですが、ドレッドで骸骨の自分でも出せるくらいの爽やかさは、なんとか出せたんじゃないかと思います（笑)。

－対して、もう1曲のカップリング「Devil's play」は、タイトル通りのまがまがしさとアグレッシヴさをはらんだ、最も激ロック読者向けと言っていい音像の曲になっておりますね。この強烈な振れ幅の大きさも、Leetspeak monstersの魅力だと思います。

Euskyss：これはですね......。あれこれ鬱憤が溜まってきたときに、それを曲にすることでお客さんたちとライヴで一気に発散しちゃいたい！ という気持ちから生まれた曲です。

－コロナ禍に入ってかれこれ2年弱ですし、鬱憤がまったく溜まっていないという人はきっと珍しいはずですので、これはストレス発散にうってつけな曲ですね。

Euskyss：いや、ほんとに（苦笑）。

DieWolf：ライヴでもこの曲はゴリゴリでいくと思います！ ここだけの話、今回のレコーディング中に僕はコロナに罹っちゃいまして、ドラム自体はどの曲も叩けなかったんですね。だからこそ、ライヴではどの曲もしっかり叩ききってやりたいなと思ってます。

－話はやや脱線しますが、その後のお加減は大丈夫なのですか？

DieWolf：少し息苦しいとか味覚、嗅覚がしばらくなかったけど、今はもう全然へっちゃらです！ 「Devil's play」もオフェンシヴにいきますよ！

Yo'shmeer：この曲も、今までのLeetspeak monstersにはなかった部分が出てる曲なんですよね。ここまで怒りの感情がオラオラに出てる曲ってなかったですもん。

Euskyss：最近は鬱憤が溜まりすぎて、ライヴのパフォーマンス自体がどんどん激しくなっているところがあるからなー。絶対この曲ではもっといっちゃうと思う（笑）。

D13：昔、RAGE AGAINST THE MACHINEとか好きでよく聴いてたので、こういう攻撃的な曲は私もかなり大好きです。ただ、テンポと歌詞の詰まり具合ですごく早口な曲になっちゃってるんで、そこは曲ができてきたときにEuskyssに"早口すぎるだろ！"って言いましたね。でも、レコーディングでは頑張って歌いました（苦笑）。

－ここまでの3曲とは別に、通常盤限定で全編英語の「Supernatural」という楽曲も収録されるそうですが、こちらはどのような経緯で生まれたものでした？

Euskyss：そろそろまた洋楽ロック的なものを作りたくなって、これは久々の全英詞曲になりました。

DieWolf：これもライヴでやるのが楽しみな曲なんですよー。

Yo'shmeer：FALL OUT BOYみたいな、エモ・ロックな感じはすごくしますからね。私はそのイメージでレコーディングしましたし、ライヴでもエモくいこうと思います。

D13：この曲に対しては、NICKELBACKみたいな感覚もあったかなぁ。

Yo'shmeer：あ、その感覚もわかる！

D13：それを自分の声で歌ったらこうなりましたっていう感じの曲です。

－かくして、この6thマキシ・シングル『Trick or Treat』が発表された直後には、10月26日に大阪でのライヴ"Leetspeak monsters Presents Halloween Party 2021 in Osaka"、28日には、川崎クラブチッタでの主催イベント"Leetspeak monsters Presents Halloween Party 2021 in Kawasaki"が開催され、そのあとには30日に東京でのワンマン"Leetspeak monsters Presents Halloween Party 2021～ONEMAN SHOW～"も決定しております。Leetspeak monstersの活躍によって、今年のハロウィンの季節はより楽しくなっていきそうですね。

Euskyss：今回のシングル『Trick or Treat』はハロウィンをテーマにして作ったものであるのと同時に、そのあとのライヴっていうものも見据えながら作っていたので、みんなと楽しく過ごす時間をここから充実させていきたいですね。曲によっては鬱憤も発散しながら（笑）、まだ限られた本数の中でのライヴというのもありますし、一本一本を大切にしていこうと思ってます。

Yo'shmeer：お前ら、すべてを俺たちにぶつけに来なさい。待ってるぞ！

－そして最後にはなりますが、ゲキクロことGEKIROCK CLOTHINGとの第2弾コラボも決定したそうですので、本案件についてもコメントをいただけますと幸いです。

DieWolf：今回はロンTとコーチ・ジャケットを作っていただくことになりました。

Euskyss：僕らのグッズもそうなんですけど、どこかしらかわいらしさとゴシック感が醸し出せるようなイメージっていうのには、いつもこだわっているんですよね。今回も最初に提示されたデザインがメタル寄りのハードなものだったので、バンドの色と合わないと思い何度か修正していただきました。

D13：今回も3回くらいデザインを（審査に）かけ直していただいて、私たちが納得いくまでやっていただきました。

Yo'shmeer：すごくLeetspeak monstersらしい感じが今回も出たと思うので、みんなも私たちと一緒にぜひ着てくれ！