－では、ここで歌詞世界やこの曲タイトルについても少しお話をうかがいましょう。"Trick or Treat"というこのタイトルは、まず先に決めてあったものでしたか？

Euskyss：最初はハロウィンをテーマにした曲にしようというところから始まって、ふと"そういえば、「Trick or Treat」って言葉の入った曲は、Leetspeak monstersでまだやってなかったな"と思い出したんですよ。そして、メロディとほぼ同時に歌詞を作っていったらポンポン言葉が出てきて、そのまま書き進めていったらこういう内容でこのタイトルになっていた感じでした。

－なお、この「Trick or Treat」にはメンバー全員のラップといいますか、セリフも入っておりますよね。これがまた最高に楽しくて、MVでもこのシーンは必見となっているのですが、あのくだりを入れるアイディアについても、歌詞を書かれている段階でEuskyssさんは想定されていたのですか？

Euskyss：それぞれに何か言わせたら面白いんじゃないかっていう目論見は当初からありましたね。あれはライヴの場合、その日によってセリフの内容がちょっと違っても面白いんじゃないかと考えていて、そのへんのアドリブ的な要素も含めて、お客さんたちとはこの曲で今後ここから楽しく遊んでいけるんじゃないかと思ってます。

－それは期待大ですね。「Trick or Treat」については4人の個性が強く出ているMVの内容も素敵なので、ぜひみなさんにご覧いただきたいと思いますよ。中でも、DieWolfさんのキュートな女子力がアップしている様は大変インパクトがあって驚きました。

D13：そうそう、突然のキャラ変してるから（笑）。

DieWolf：まぁ、自分としては気分転換ですかね（笑）。去年出した前作の『Samhain』で、ある意味あのパリッとした路線は完結した感が自分の中であったので、今回は気分でも変えてみようかなと。

Yo'shmeer：これはメンバーもみんなビックリでしたね（笑）。えっ？ 急にかわいくなっちゃった！？ って。

DieWolf：かわいい格好をして、パワフルなドラムを叩いたら、それはそれでギャップがあって面白いんじゃないかなと思ったところもあるんですよ。

Yo'shmeer：そうだね。スカートだと足元が動かしやすいっていうのもあるか（笑）。

Euskyss：何しろ、ハロウィン時期に出すハロウィンの曲ですからね。年中ずっとハロウィンみたいなバンドではありますけど（笑）、DieWolfも僕らもそれぞれ今回も好きな格好をしてるんですよ。

－音の完成度についてはもちろんのこと、Leetspeak monstersはやはりヴィジュアル面での世界観づくりも完璧ですね。

Euskyss：ありがとうございます。前にディズニー映画"ナイトメアー・ビフォア・クリスマス"の「This is Halloween」をカバーして、シングルを出した（2018年）ことはあったんですけど、意外とやっていそうで実はやっていなかったLeetspeak monstersだからこそ作れる、これぞハロウィン・ソングというオリジナル曲を今回提示できることになったのは、自分たちとしても嬉しいです。