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INTERVIEW

ぶらっくしーぷしんどろーむ。

2020.06.18UPDATE

2020年06月号掲載

ぶらっくしーぷしんどろーむ。

Member:唯丸®

Interviewer:山口 哲生

失敗するのは全然怖くないんですよ


-なるほど。ちなみに、好きな作詞家さんっていたりします?

誰だろう......。僕、あんまり"この人が好き"みたいな人っていないんですよ。"この人に憧れて"みたいなこともないですし。だけど、強いて言えばn-buna(ヨルシカ/Gt/Composer)さんですかね。

-どんなところがお好きなんですか?

ポエム感と、自我がある感じの文字の並びというか。曖昧なところがあまりないって言えばいいんですかね。パワー・ワードも入っているし、ハッと気づかせられるものが入っているので好きです。あと、日本語ってやっぱりいいなって。

-日本語の歌詞というのは唯丸®さんとしてもこだわっている部分としてありそうですね。

僕、歌詞でアルファベットを使ったことがないんですよ。英語にめちゃくちゃ弱いし、英検5級落ちるぐらい本当にヤバいんで(苦笑)。そんな人が英語を使っていても、説得力がないじゃないですか。その言葉の意味がなんなのか、発音がどうなのかもわかっていないのにレックしても、気持ちを込められないと思うんです。英語を勉強してうまくなったらそのうち英語が入ってくるかもしれないですけど。

-自分がしっかりと把握していない言葉を使うことには違和感があると。そして、予定では6月27日に無観客ライヴを開催されるわけですけども、ひとつ気になったことがあって。ライヴ・タイトルって決まっているんですか?

タイトルは近々発表しようと思っているんですけど、まだ決めてないんですよ。候補は何個もあるんですけど、そのときの状況によって決めようと思っていて。例えば、5月31日に自粛が解除されたとしても、無観客になることは決まっているんです。お客さんを入れられないんで。じゃあ、それに合わせたタイトルにしようとか。

-本当に直前まで考えてみようと。

まだ発表していないというのが今のところの強みではあるんですよね。

-かなりギリギリの攻防戦になると思うんですが、それゆえにちょっとヒリヒリする感じというか、不安みたいなものもあったりします?

いや、特にそういう感じはないですね。それは自分が決めたことというか。結論を出すまでに悩む時間はちょっとあるんですけど、決めてから後悔してもしょうがないじゃないですか。そのときにできる最善の判断基準を持って、結論を出す。そしたら、それがいかに盛り上がるか楽しみに待つだけなので、ヒリヒリとかはしないです。だから、解除されるのかどうなのか楽しみですね。

-ちなみに、Zeppという会場って、唯丸®さんにとってどんな場所ですか?

わりと誰でも知っている会場じゃないですか。だから、立てたらかっこいいかなぐらいの感じというか(笑)。

-(笑)立ってみたい場所ではあります?

その気持ちはありましたけど、決してそれが集大成なわけではないんですよ。誰もがやるべき場所だと思うので。

-Zeppはあくまでも通過点だとして、その先に思い描いているものってどんなものがあります?

それはまだ言えないですよ(笑)。

-そこはたしかに(笑)。具体的な予定はまだ言えないとは思うんですけど、"こうなっていたいな"みたいなもので言うとどんなものがあります?

3年以内に武道館でやりたいですね。工事してなければですけど。

-さすがに改修工事も終わっているかと(笑)。

僕、今毎日武道館まで走ってるんですよ。なんか上に"玉ねぎ"がついてるじゃないですか。スライムみたいなやつ。

-武道館の屋根の上についている金色の。

はい。あれを絶対獲ってやるぞっていうので、いつも写真を撮っているんですけど、それを毎日やっていれば武道館をやったときに笑い話になるじゃないですか。

-笑い話というか、相当エモい話だと思いますけど。

はははは(笑)。まぁ、MCで話せることのひとつになると思うので、それでやってます。

-3年以内に武道館というのは、結構前から考えていたんですか?

そうですね。業界最速でやりたいと思ってたんですよ。

-そのためのプランも。

ありますね。

-言っても大丈夫な範囲で言うとどんなものがあります?

言える範囲だと......(※スマホを取り出して見ながら)キャパ上げはします。3周年のタイミングで何かをやろうかなと思ってますね。あと、年間2、3本リリースはしようと思っているのと、アニメの曲とかもやりたいです。それとやっぱり全国をしっかり回りたい。それぐらいですかね。やっぱりまだ言えないことのほうが多いので。

-そうですよね(苦笑)。

あと、ここから業界の基準が変わってくると考えているんですよ。例えば、今までチケット代はだいたいこれぐらいの値段というものがあったけど、それも若干上がると思いますし(苦笑)、ハコ代もちょっと上がると思いますし。それに伴って一時はお客さんも戻るかもしれないんですけど、そういう状況だと衰退してしまうというか、従来以上に盛り上がるシーンではなくなってしまうと考えているんですよね。バンドの場合だとコアなユーザーがいると思うんですけど、アイドルの場合例えば、AKB48さんとか、ジャニーズさんとかって、(ファンが)わりとそこら中にいるというか。そういう感じの方向にも行けたらなって。

-コアでアンダーグラウンドなだけでなく、オーバーグラウンドなところにも興味があるというか。

そうですね。いろいろ考えていますよ。

-例えば、今後はこういう曲調をやろうとか、そういうことも考えているんですか?

二極化しようかなとは思っていて。例えば、「ココロノシンパシー」みたいな感じもありつつ、もっとゆったりした曲があってもいいかなと。なんかこう、メディア向けというか。

-おそらくぶらっくしーぷしんどろーむ。って、これまではライヴを前提に曲を作ってきたと思うんですけど、そういった場面じゃないところでも映える曲を作っていこうという。

そうですね。ざっくり言うと"シャウト押しの曲"と"ラップ押しの曲"みたいな感じです。シャウト押しのほうはバンド・サウンドでラップ押しのほうはヒップホップとか、R&Bとか。たぶん一般の人ってヒップホップとかR&Bとかを知ってはいるけど、どういったものがそういう音楽なのか厳密にはよくわからないと思うんですよ。実際に僕もそこまでよくわかっていないし。そういったものを一般向けにしていくというか......僕、言葉下手なので、あまり伝えるのが得意ではないんですけど(苦笑)。

-いえいえ。ただ、そういった曲を打ち出すタイミングって難しそうですね。

そうなんですよねぇ......。でも、そこも結構直感というか(笑)。これぐらいの時期かなぁ......みたいな。

-そのタイミングが近づいてきていると?

そうですね。完全にそっち寄りの感じにするつもりはないんですけど、そういう曲があってもいいのかなっていうぐらいの感じです。

-そちらも楽しみにしてます。ワンマン、無観客になってしまうのは残念ですが、やれるといいですね。

まぁ、今思うこととしてはうまくいけばいいなっていうぐらいですかね(笑)。楽しみにしていてほしいっていうのはもちろんあるんですけど。

-あと、今日お話をしていてかなり先のことまで明確なプランがあるし、考えていらっしゃるんだろうなと思いました。

今のところ武道館のもうちょっと先ぐらいまでは考えていますね。

-例えばですけど、国外での活動とかって考えていたりします?

できたらいいなとは思いますけどね。そういうのってやったもの勝ちなところがあるじゃないですか。僕としては、失敗するのは全然怖くないんですよ。自分がやろうと思ったからやるだけなので。それよりも、あのときにあれをやっておけばよかったな......ってなるのが一番ダサいので、であれば思いついたものをいかに早く形にするか? っていう。それが一番になる秘訣だと思うので、やるかやらないかであればやったほうがいいなと感じます。

-わかりました。では、今日のインタビューはこのあたりで終わらせていただこうかと。

こういう時期なので、お話できることがちょっと少なくて申し訳ないんですけど......。

-いえいえ。こちらこそありがとうございました。このご時世なので、難しいところもたくさんありますし。ただ、メンバーがしっかりと前を向いていることに、安心するファンの方たちは多いんじゃないかなと思います。

僕としては、ファンに心配をかけるようなことはしたくないんですよね。自分たちが"どうしよう、どうしよう......"と言っていても、ファンの方たちが僕らのことを助けてくれるわけではなくて、むしろ僕らのことを楽しみにしてくれていたり、糧にしてくれたりしていると思うので。だから、僕はネガティヴなことは言わず、前向きなことしか言わないですね。楽しみにしてもらえるようなことしか言わないです。

STREAMING INFORMATION ぶらっくしーぷしんどろーむ。
4th ONEMAN 無観客配信ライブ
"タイトル未定"

2020年6月27日(土)19:00~
ぶらっくしーぷしんどろーむ。YouTube公式チャンネルにて無料配信
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