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INTERVIEW

ZEBRAHEAD

2019.03.05UPDATE

2019年03月号掲載

ZEBRAHEAD

メンバー:Matty Lewis(Vo/Gt)

インタビュアー:山本 真由 Interpreter: 国田 ジンジャー

不動の"サマソニ"最多出演記録を持つZEBRAHEADが、今年も"SUMMER SONIC"に出演決定! さらに来日に先駆けて久々の新作をリリースという、まさに今年はZEBRAHEAD祭りだ。すでにニュー・アルバムから2作の配信シングル「All My Friends Are Nobodies」と「We're Not Alright」が先行リリースされているが、どちらもファンの期待を裏切らないポジティヴなパワーに満ち溢れたポップ・パンク・ソング。そんなシングルと共に話題となったのは、長年のパートナーであったSony Music Japan Internationalを離れ、なんとavex traxへの電撃移籍だ。しかも、日本盤ボーナス・トラックとしてE-girlsの楽曲「Follow Me」のカバーが収録されているというサプライズも。そんなサービス精神に溢れ、日本のファンから愛され続けているZEBRAHEADの魅力を探るべく、フロントマンのMatty Lewisにインタビューした。


avexの方からアプローチされ、オファーがあって双方が"恋に落ちた"感じだった(笑)


-まずは、バンドの近況について教えてください。

結構忙しくしていたよ。リリースに向けてアルバムにちょこちょこ手を加えたり、4月から始まるツアーに向けて準備をしたりしていたんだ。早いもので、もうすぐにツアーが始まるんだよ。

-激ロックでは4年ぶりのインタビューということになるので、前作『Walk The Plank』(2015年リリースの8thアルバム)のことからうかがっていきたいのですが、振り返ってみて前作はバンドにとってどんな作品ですか?

あのアルバムは自分としても大好きなんだけど、バンド・メンバー全員のお気に入りのアルバムでもあったね。コンセプト・アルバムに近い内容で、まぁ、僕たちは頭が悪いからコンセプト・アルバムなんて洒落たものは作れないけど(笑)、それに近いものだったよ。でもすべてがひとつになって繋がって、みんなも同じ気持ちになれるような作品だったんだ。リスナーも気に入ってくれたし、ウケのいいアルバムだったと思う。非常に誇りに感じているよ。

-そして、今作『Brain Invaders』は約3年半ぶりの新作になりますが、ZEBRAHEADはこれまで次のアルバムを出すまでに3年以上かかることがほとんどなかったので、すごく久しぶりという気がします。これまでの例で言うと『Playmate Of The Year』(2000年リリースの2ndアルバム)と『MFZB』(2003年リリースの3rdアルバム)の間が約3年あいているんですが、この2作はだいぶ雰囲気の違った作品となりました。今回もアルバムの方向性や音楽性が定まるのに時間がかかったということでしょうか?

4年はかかってないけど、すごく長かったよね。そもそも(収録曲候補として)30曲以上作ることに時間がかかったんだと思うけど、どの曲をアルバムに入れるかも、またものすごく悩んだよ。毎回30曲くらい作るんだけど、いつもはかなり早いペースで選択できるんだ。でも今回だけはまったく決まらず、悩みまくっていたね。もちろんいい悩みなんだけど、曲を完璧にするために時間を費やしたのと、途中でレーベルも変わったから。Sony(Sony Music Japan International)からavex(avex trax)に変わったんだけど、その変化の時期を経たことも関係していると思うよ。

-前作もバンドの引き出しの多さが感じられるアルバムでしたが、今作はそれに加えて、よりファンが望むZEBRAHEAD像がしっかりと反映されているように感じました。今作を制作するうえで、大事にしていたことやコンセプトを教えてください。

自分たちがやりたいことをやるように心掛けたんだ。"こんな曲にしよう"とか"こういう方向でいこう"とかをまったく意識しないで、自由な発想で音を作り、曲を作っていった。ただ、曲ができあがると、それがものすごく幅広い要素を持ったものになっていたことに気づいたんだよ。ヘヴィな曲があり、ポップな曲があり、様々なサウンドが揃ったんだけど、自然とこうなっただけのことなんだ。もしかしたらみんな歳をとったからかな(笑)。いや、まだ歳はとっていられないんだ(笑)。

-すでに先行配信シングルとして「All My Friends Are Nobodies」と「We're Not Alright」がリリースされています。どちらもZEBRAHEADのポップ・パンクな部分が前面に出ていて、タフな状況を友情で乗り越えていくというような力強いイメージの楽曲ですが、この2曲がやはりアルバムの核となっているのでしょうか?

実は「We're Not Alright」はたぶん前々作(2013年リリースの7thアルバム『Call Your Friends』)のときに作った曲で、常に改善していたけど、しっくりこなくて、しばらく経ってからコーラスを変えたら良くなって完成したんだ。だからアルバムの核という感じではなくて自然とこうなっただけで、avexが「All My Friends Are Nobodies」をシングルとして出そうって決めてくれたんだよ。この曲はロックだから選ばれたんだと思う。

-本当にいい意味で、ZEBRAHEADは詩人じゃないところが魅力だと思っているんです。子供や、私のように英語が達者でない日本人にも、ちゃんと頭に入ってくる言葉で歌詞が綴られていて。そういうところって実際意識して作っているのでしょうか?

僕が意識していることは、人によって捉え方が違うから、ひとつの内容にこだわらないでみんなが理解できるような歌詞を作ることだな。僕自身のことしか言えないけど、あまり個人的なことについて書かないで、もっと楽しむことやパーティーのことについて書きたいんだ。現実逃避できたり、楽しい気分になれたりしたらいいと思ってる。別に説教するつもりもないし、政治的な考えを押しつけるつもりもないし、何かを説得しようとも思っていない。人が楽しめる音楽を作りたいだけで、先の計画もしているわけじゃないんだ。"これいいじゃん"、"これかっこいいな"だけしか考えないで制作に挑むのが僕のやり方だね。

-ところで先ほども少し話に出ましたが、今作について日本のファンがまず驚くだろうことがavexへのレーベル移籍です。avexにはどうしても歌って踊るアイドル・シンガーが多くいるイメージがあるので。今回の移籍の経緯について教えていただけますか?

Sonyとずっとやってきて、大好きなレーベルなんだけど、そろそろ変化があってもいいと思ったんだ。新鮮で新しい方式があってもいいとね。avexはそれを叶えてくれたし、素晴らしい仲間になると確信したんだ。

-avexの方からアプローチされたんですか?

僕はその場にいなかったから詳しいことは言えないけど、avexの方からアプローチされ、オファーがあって双方が"恋に落ちた"感じだった(笑)。

-レーベル繋がりで、日本盤のボーナス・トラックとしてE-girlsの「Follow Me」のカバーが収録されていますね。この曲を初めてレーベルから提示されたときはどう思いましたか? また、他にも候補となる楽曲はあったのでしょうか?

僕はこのバンドに15年いるけど、ずっと日本語で歌うのが夢だったんだ。ZEBRAHEADの曲を訳して歌うこともできただろうけど、それだとちょっと違う。だったらこのかっこいい曲をZEBRAHEAD風のサウンドにして、もっとかっこ良くさせたいと思ったんだ。すごく難しくて大きなチャレンジだったけど、楽しかったからまたやりたいよ。レコーディングしているときに日本の友達が来て発音チェックとかを手伝ってくれたんだ。ただ、制作の最後の方で来たから先にレコーディングをして、あとからチェックって感じだったんだけど、驚くことに意外と直しがなくてホッとしたよ。3ヶ所しかミスがなかった。

-すごい! もうペラペラですね。

そうかもね、二言三言は(笑)。他にもやろうと思った楽曲はあったけれど、ほら、頭が良くないから候補曲のタイトルもすっかり忘れてる。いずれまたチャレンジしたいと思っているよ。僕たちはなんでもアリだからね。

-いろんなオファーが来ちゃったらどうしますか?

ヤバいね。日本でデビューするか(笑)。本当にいい経験だったし楽しかったよ。