INTERVIEW
ガールズロックバンド革命
2018.10.22UPDATE
2018年10月号掲載
Member:ASAKA(Vo/Gt) SERINA(Ba/Cho) JUNNA(Dr)
Interviewer:高橋 美穂
-そんな多彩な今作のオープニングを飾っている「GO CRAZY」ですが、この曲はどのような成り立ちなんですか?
ASAKA:自分の中で、アルバムを作るときは1曲目にこだわりがあって。今までの2作(『DON'T STOP』、2015年リリースの1stミニ・アルバム『LIFE IS MOMENT』)の1曲目は、全部コード進行が一緒なんです。今回も、「GO FOR IT」(『DON'T STOP』収録曲)と「MOMENT」(『LIFE IS MOMENT』』収録曲)を足して2で割ったような曲になりました。ダークな曲でも種類があるじゃないですか。1曲目は、その中でも革命らしい曲を入れたいなって。あえて似たようなアレンジも入れて、自分たちの基礎、土台みたいな曲を持ってこようと。
-「MOMENT」を作ったときは、そういった先々のことまで考えていたんですか?
ASAKA:そのときは、まだリード・ギターの子がいたんです。先々のことまでむっちゃ考えるようになったのは、3人になってからですね。
-じゃあ、最初の基礎はナチュラルにできあがったんですね。
ASAKA:そうですね。今までいろんな曲を作ってきたけど、これが一番自分たちっぽいなっていう。
-このバンドらしさもわかりやすいし、進化が目に見えるこだわりで、いいですね。そして、歌詞からは一貫して"自分自身で動こう"というメッセージを感じます。
ASAKA:今、完全に自主でやっていて。例えば、レコーディングも自分たちでマイクを立ててやっているんです。そういうなかで、業界や大人の方と関わって、自分が動かないと周りが動かないって気づいたっていうか。周りに頼って失敗したこともあったので、自分で動いていかないとっていう思いを歌詞にしています。だから、自分に言い聞かせているところもあるんですよね。そういう想いを抱えている人はいっぱいいると思うんです。環境を変えたいとか、毎日が退屈とか。そういう人に、私たちと一緒に頑張っていこう、ってパワーを与えたいと思っています。
-"錆びついたルールは塗り替えて"など、何かを乗り越えたのか、乗り越えようとしてるのか、強い意志が表れていますね。
ASAKA:そうですね。何事も当たり前や普通とか、誰が決めたかわからんようなことがあるじゃないですか。それをやっててもどうなの、っていう。変えて新しいことをしていきたい思いを歌詞にしています。
-でも、決して文句ではなく、前向きできれいな表現にしているところがいいですね。
ASAKA:ありがとうございます。私、めちゃくちゃポジティヴなんです。だから、性格が歌詞に出ているのかもしれない。
-どうですか、現時点で革命は進行できていると思いますか?
ASAKA:現状に満足は全然していないですけど、作品を作るたびに新しいものができていて。過去の作品よりいいものになっていると言い切れるものができていると思います。
-とはいえ、革命は3人だけじゃなく、お客さんと一緒に起こしていくものだと思いますが......同世代や女性に響く歌詞ですよね?
ASAKA:でも今(のお客さん)は、ほぼほぼ男性なんです(笑)。女性にも聴いてほしいんですが、なかなか届かなくて......。もっと届くように、頑張っていきたいです。
-ライヴもたくさんやっていきたいですね。
ASAKA:はい。引き続き、ライヴはツアーばりにやっていきます。東京にも毎月来ていますし。
-では最後に、3人それぞれの目標をうかがえますか?
ASAKA:私は、武道館でやりたいです。しかも、自主レーベルで、3人でやってるままで、武道館でやりたいんですね。そして、そこまで行っても、小さいライブハウスでもやっていたいと思っています。
SERINA:私は世界に行きたいです。世界中飛び回って、いっぱいライブをしたいですね。
JUNNA:私も武道館ライブです。これはメンバーでも共有している目標なので。
ASAKA:武道館はバンドマンからしたら聖地ですからね。ほんまにこの形で武道館に行っている人はいないと思うので、やってみたいです!