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INTERVIEW

Xmas Eileen

2017.10.16UPDATE

Xmas Eileen

Member:Vo.右 Vo.左

Interviewer:吉羽 さおり

-いかつくなりすぎてしまう?

Vo.左:そのまんますぎちゃうというかね。

Vo.右:それがやっと、バンドが3年ちょっと経って、いろんな表現や歌い回しができてきたので。今だったらできるかもというのがあったんですよね。

-そうだったんですね。あと面白いなと思ったのが、「世界のすべて」で。

Vo.左:これは、メンバーみんな気に入ってますね。

-サウンド的にも新鮮で、キラキラとしながらも洒落たサウンドでもあるんですよ。それで、主人公の僕が見ている世界を描いていくという。

Vo.右:これは僕がサビのメロディと歌詞を書いて、これをやりたいからっていう話をみんなにしていって。レンジの狭い世界観なんですよ。その話を最初にしたかな。

Vo.左:そうそう。

Vo.右:後ろのサウンドは壮大な感じに聞こえるんですけど、レンジの狭い世界観を描いていて、でも壮大なタイトルにしたかったというのがありました。その狭い世界観が"世界のすべて"になりましたという曲なので、これをやってるラウドロック・バンドは、たぶんいないと思う(笑)。

-ドラマチックで、景色がクリアに見えてくる曲だと思います。ノリの良さやラウドだけじゃないXmas Eileenが広がっている作品ですね。そして、後半はそういう曲の広がりをどんどん見せてくる。

Vo.右:「Radio」とかね。これ、サビおかしいでしょ? "最低な時代"を考えたのは僕だったんですけど、"大抵は苦い"っていうのが、こいつ(Vo.左)だったんですよ。僕がまず"最低な時代"と歌って、これに"続け、続け!"と言って。そしたら──

Vo.左:"大抵は苦い"と出て......。

Vo.右:もう、バカだなぁと思って(笑)。最低な時代って30回くらい歌ったときに、出てきたんですよね。こう続くかっていう。バカなんでしょうねぇ。

-前半のメロウな歌とEDM感から、後半には力強いアンセム感へと開けていって。ライヴで盛り上がりそうな曲です。

Vo.右:EDMドンズバなBPM感とサウンドなんですけど、EDMのパーティーっぽいイメージとは真逆な感じにしてやろうと思ったんですよね。コンポーザーが、この曲ができたとき"演歌ができたよ"って言ってました。

Vo.左:ダンス・チューンに、こういうシリアスな歌が乗るというか、"最低な時代/大抵は苦い"って言いながら踊るって、おかしいでしょ(笑)。

-そういうパーティーノリっていうのは、イマイチついていけない感じですか。

Vo.右:好きなんですよ。楽しいのはもちろん大好きなんですけど、それだけではね、っていうのは常に自分たちにはあるので。音楽をやるうえで、一応カテゴリー的にラウドロック・バンドでも、ひたすら"戦え"、"歌え"、"飛べ"、"暴れろ"だけではね。

Vo.左:しんどいですね。

Vo.右:できないんですよね。

-人間的にはいろんな振り幅があるでしょう、というところを見せている感覚ですね。でも、それができるバンドなんだなと改めて思うんですよね。シリアスなところもいけるし、遊びのあるノリのいいところもとことんできて、それを自然にやっている感じがある。

Vo.右:そうですね。

-中でも、今回より強く感じたのは、限りあるなかでどう生きるかっていうことを描いていることでした。

Vo.右:それはこのバンドのそもそものテーマというか。いつもメンバーに言ってるんですけど、バンドもいつか必ず解散はするつもりでやっていて、その間に何ができるかとか、その間にいかに伸ばせるかとかを考えながらやっているので、どうしてもそういうものが出てくるんです。人生そのものがそうですからね、必ず終わりはきますから。

Vo.左:そういう儚さみたいなものは、全部にニュアンスとしてはあると思います。