INTERVIEW
Xmas Eileen
2017.04.18UPDATE
2017年04月号掲載
Member:Vo.右 Vo.左
Interviewer:吉羽 さおり
-キャッチーで煌びやかな「99.9」に続いて、「Are You Free?」(Track.2)もさらに大きなスケールで魅せられるような曲でもあります。
Vo.左:ありがとうございます、そんなつもりでもなかったんですけどね(笑)。
-爆発感があっていいなと思いましたよ。アッパーでアグレッシヴなサウンドで、"Are you free?/行こう向こうへ"と自分に問い掛け、発破をかける曲になってますね。
Vo.右:これは僕が、サビを作っているときに何も考えずに"Are you free?"って言っていたんですよね。俺、"Are you free?"って言ってるし、じゃあこうしようっていう。そういうときは、その流れに乗るのが一番なんですよ。
Vo.左:そればっかりですよね、うち(笑)。
Vo.右:そう(笑)。"Are you free?"って言ってる! 聞こえる! じゃあそうするっていう。
-響きが先で、そこから意味が乗ってくると。歌詞には、まだ困難もあるし、それを乗り越えていくというストイックさもありますが、その響きありきからどう進めていったのですか。
Vo.右:ヴォーカルふたりとパフォーマーの3人で喋りながら、歌詞を書いていくんです。たけのこの里を食べながら(笑)。
Vo.左:ポテトチップスとね。お菓子パーティーしながら(笑)。
Vo.右:これ、ネタじゃなく本当ですからね。殺伐とした部屋でね、ガーッと書いてる感じではないんです。
Vo.左:きゃっきゃ言いながらで(笑)。
Vo.右:マネージャーに"お菓子なくなったぞ"って電話したりしてね(笑)。基本、そんな感じです。
-内容的には、自分たちの現状が映っている感じなんですかね?
Vo.右:それはね、普段の生活の中にずっと潜んでいることなんです。正直、今こうしてインタビューを受けていることも、現状維持か後退だと、次はもうないんですよね。一歩でも前進しなきゃいけないというところに、自分たちは常にいるんです。それって、1年365日、全員が持っていると思うんですよ。常にあるものだから、そこをひとつひとつの場面で出すのはあまり好きじゃないというか。曲を作っていても楽しく、作詞するときも楽しくというのが大事で。そこにちょっとこう、研ぎ澄まされた歌詞が出てくるっていうのは、作ってる場はそうしなくても、常に持っているものだから、自然に出てくる感じだと思いますね。それは、メンバー全員そうじゃないかと思います。
-「99.9」と「Are You Free?」の2曲とも、前に進むことはテーマにしてますね。
Vo.右:僕らの曲は基本的に全部、テーマは一緒なんですよ。"前に行こう"オンリー。そのテーマが細分化されて、いろんな形になってると思うんですけど。今回の「99.9」も、まだ100じゃないけど、前に行こうっていう感じなんです。
-ずっとあるテーマということですけど、それは気づいたらそういうテーマが多かったのか、それともこのバンドとしてはそこを意識してやってるんですかね。
Vo.右:意識してるかどうかはわからないんですけど、自分たちの中でのテーマが、このバンドはそこしかないんですよね。
Vo.左:なんでなんでしょうね?
Vo.右:なんでだろう。ネガティヴなところからポンと飛び出る感じっていうのは、常にテーマにありますね。
-今回のシングルではリミックスも3曲収録されていますが、「NANANA」(Track.4)のリミックスを手掛ける、NAOtheLAIZAさんはどういった繋がりがあるんですか。
Vo.右:彼は、僕らが昔から仲が良かった、ヒップホップ・シーンのトラックメーカーで。それこそコアなヒップホップ系のアーティストだと、般若とかのトラックを作ってる人なんですよね。こういう人たちと一緒に過ごしたことは、僕らの武器なんですよね。ヒップホップやレゲエや、いろんなジャンルの人間が友達やチームや仲間にいたりするのは、Xmas Eileenの武器で。このタイミングで、そういう人たちの力も借りつつ、"Xmas Eileenの曲を、NAOtheLAIZAがリミックスするんだ!"みたいな、そういう面白さは今後も出していきたいなと思ってますね。
-遊んでいた仲間たちが、ボーダレスにいろんなジャンルにいるんですね。
Vo.右:"本物の"っていう言い方は好きじゃないんですけど、僕たちの中では、本物のヒップホップのトラックメーカーと一緒にやるっていうのは、すごく意味があるんですよね。
-これからまた、こうしたコラボレーションも出てくるんですかね。
Vo.左:やりたいですね。
Vo.右:またアルバムを作るときとか、それこそそういったトラックメーカーに曲を作ってもらって、ラップオンリーの曲をやったり。このバンドはそんなのがあってもいいんじゃないかと思っているんです。