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INTERVIEW

UNEARTH

2015.03.14UPDATE

UNEARTH

Member:Trevor Phipps (Vo) Nick Pierce (Dr)

Interviewer:荒金 良介

-UNEARTHも世界中をツアーで回っていますが、メタルとハードコアのファンだと、割合的にはメタル・ファンの方が多いですか? それとも地域によって違います?

Nick:最新作のサウンドの方向性を考えると、メタル・ファンが多い気がするけどね。

Trevor:いや、メタルとハードコアのファンはミックスされてるんじゃないかな。レザー・ジャケットを着ているクラシックなメタル・ファンから、髪の毛の両サイドを刈ったハードコア・ファンもいるからね。どちらにも偏っていないのはいいことだと思うよ。

-日本の音楽シーンはメタルとハードコアのファンはあまりリンクしてないというか、分かれているんですよね。

Trevor:日本でライヴをやってみて、世界と比べてもそこまで大きな違いは感じないけどね。ただ、曲をプレイしたあとに沈黙があるのは日本ならではかもしれないね。それは日本人が礼儀正しいからじゃないかな。ステージ・ダイヴやサークルピットに関しては、どの国も変わらない印象だね。

-あなた方が思うメタルとハードコアの共通点、相違点を挙げるとすれば?

Trevor:その2つのジャンルはサウンド面ではかなり違うと思う。UNEARTHの音楽はメタルとハードコアの両方を合わせているけど、実は意図的に混ぜようという気持ちはないんだ。あくまでメタルを主軸にしたメタリックなサウンドをやろうと意識している。ただ、ハードコアの要素も大好きだから、それらは自然と出ているという感じかな。

-UNEARTHはあくまでメタル・バンドだと?

Trevor:イエス! まあ、聴き手がどう思うかはその人の判断にまかせるけどね。自分たちも好きなように曲を作っているからさ。まあ、ジャンル的にはメタル・バンドだよ。

-最新作『Watchers Of Rules』はさらにメタル色が強くなってますからね。プライベートで聴く音楽もメタルの作品が増えてます?

Trevor:特に聴く音楽はジャンルで分けたりしてないんだ。やっぱりヘヴィでアングリーな音楽が好みだし、小さいころからメタルとハードコアのライヴの両方を楽しんでいたからね。"これはメタルだから"、"これはハードコアだから"という理由で聴かないということはないよ。メタルとハードコア、その両方が大好きなんだ。

-とはいえ、UNEARTHがメタルにこだわる理由は小さいころに聴いた音楽の衝撃が大きかったからですか?

Trevor:それはあるかもしれないね。父親がメタル好きで、KISSを聴いたのがきっかけなんだ。それから年上の人からIRON MAIDENの作品を聴かせてもらって、それからメタルの魅力にどんどんハマるようになった。で、EARTH CRISISの『Firestorm』に衝撃を受けて、それからハードコアも聴くようになったんだ。

Nick:僕の場合はもともとTHE PRODIGY、NIRVANA、FOO FIGHTERSが好きだったんだけど、NOFX、PENNYWISEとかパンクを聴くようになり、それからSLAYER、MESHUGGAH、PANTERAとかメタルを聴くようになったんだ。当時はYouTubeなんてなかったから、CDのブックレットを見て、そのバンドが影響を受けたアーティストを自分で探して聴くようになった。

-UNEARTHはメタルの上澄みだけを取った音ではなく、随所にクラシック・メタルの要素も感じさせ、ルーツ音楽を大事にしているところにも好感が持てます。最新作『Watchers Of Rules』の冒頭を飾る「Intro」は、METALLICAの「Blackened」にちょっと似てますね。

Trevor:ははは、そうだね。君の言う通りだよ。昔のメタルやロックの要素も自分たちの音楽に大きな影響を与えていることは間違いないからね。