MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Gerard Way

2014.09.17UPDATE

2014年09月号掲載

Gerard Way

インタビュアー:山口 智男

-IanやJamesら、他アーティストと共作もしていますが、元VON BONDIESのドラマー、Don Blumとの共作はちょっと意外でした。以前からつきあいがあったんでしょうか?

ミシガン州でアリーナ・ショウをやってたときに同じレコード・レーベルに所属していたVON BONDIESがライヴを観にきてくれて、みんなと知り合ったんだ。Donは僕が1番好きなドラマーだったので、バンド・メンバーを集めるときに声をかけたら参加してくれるだろうかって考えていた。Donに連絡をして、近況を聞いてから、一緒にジャムしないかって誘ったら来てくれて、僕が作った曲を一緒にプレイしたんだ。ジャムっている間に、さらに2曲作ったりもしたんだよ。

-プロデューサーにはMCR、GREEN DAY、GOO GOO DOLLSのレコーディングでエンジニアを務めてきたDoug Mckeanを起用していますね。プロデューサーとしてはこれからの人ですが、有名プロデューサーを使わずに彼と一緒にレコーディングしたのはなぜ?

MCRの『The Black Parade』や『Danger Days』のエンジニアをしてくれたのがDougで、MCRのファイナル・アルバムのプロデューサーもやってくれるはずだったけど、そのアルバムは実現しなかった。だからDougとは長いつきあいでもあるし、ずっと一緒に仕事してきた。すごく相性がいいんだ。彼はおおらかな性格で、音楽の流れを大切にする人なんだ。僕にプレッシャーを与えることはないのに仕事が早い。素晴らしいエンジニアでプロデューサーで、自分の思いを色やかたちで表現してもそれをそのまま音楽で表現できるような人なんだ。すぐに話がわかって、すぐに求めているサウンドを作り出してくるんだけど、彼が作るものは自分が思い描く音より遥かに素晴らしかったりする。彼はプロデューサーとして有名じゃないかもしれないけど、耳が良くて、アレンジメントや演奏に関してもすごくアイディアが豊富だから彼と一緒に仕事したいと思ったんだ。とても励ましてくれるんだ。

-テキサスのスタジオでレコーディングをしようと思ったのはDougがそこにいるからですか?

いや、Dougはロサンゼルスに住んでいるんだけど、彼がテキサスにソニック・ランチという素晴らしい小さなスタジオを見つけてきたんだ。そこに1ヶ月くらい滞在してレコーディングするっていうのはDougのアイディアだったんだけど、本当にいい経験ができて最高だった。場所はエルパソの郊外で、メキシコのフアレスとテキサスのエルパソの中間くらいの位置にあるんだ。

-ソロ・アルバムを聴いて、あなたがすぐれたキーボード奏者だと知りました。キーボードの音色がアルバムではいいアクセントになっていますね?キーボードの音色やそれをプレイすることには以前から興味があったんでしょうか?

そうだね。1つの音として重ねたいと思ったし、全体をまとめてくれる音でもあると思った。もちろんギターもだけど、音に関するアイディアは以前からいつも頭の中にあったと思う。自分がやりたいことができるのはソロの良さかもしれないよね。

-Track.8「Drugstore Perfume」、Track.9「Get The Gang Together」、Track10「How's It Going To Be」をはじめ、ソロ・アルバムではMCRとは全然違うサウンドが確立されています。MCRのファンがMCRの音とは全然違う作品をどんなふうに受け止めるか心配ではないですか?

わからないな。人の意見を探ったりすることはしないから、ファンがどんな受け止めかたをしているか知らないんだけど、ライヴに来てくれている人たちを見ている限り、とても気に入ってくれているし、サイン会で直接話す機会があると、みんなとてもポジティヴな言葉をかけてくれる。みんなすごく好きだと言ってくれるんだ。音楽性が違うことを理解してくれているみたいだけど、1番感じるのは過去にやっていた音楽は好きだったけど、今やっている音楽も好きだってこと。まだネガティヴなレスポンスには遭遇してないんだ。もちろんこの先、ネガティヴなコメントを言ってくる人が現れると思うけど、今のところとてもいい感じだよ。

-アルバム・タイトルの意味やそこに込めた想いとは?

タイトルはずっと後に思いついたものだったんだ。友達が外国人登録していて、Resident Alienの申請をして、Resident Alienカードを手に入れた時のその言葉の響きがカッコいいと思って、すごく惹かれたのを思い出したんだ。Alienって別の場所から来ているという意味があって、Outsider(部外者)とは違うよね。Outsiderは同じ場所から来ているのに、そこに居場所がないというふうに受け取れるんだけど、今の自分の気持ちにはまったく違う場所から来たAlienという言葉がしっくりくる。MCRをやっているとき、自分はOutsiderのような気持ちだったけどね。Alienという言葉には何か穏やかさというか、心地いい感覚があるんだ。Outsiderはもっとネガティヴなものだと思う。その友達の話に戻るけど、高校のときに彼のResident Alienカードを見るたびに、いいなって思っていたのを思い出して、Resident Alien、Resident Alienって考えているうちに『Hesitant Alien』ってなんとなく変わっていったんだ。

-今回のアルバムをスタートとして、ソロ・キャリアをどんなふうに続け、発展させていきたいと考えていますか?

今、僕が考えていることはいっぱいツアーをすることなんだけど、すぐにまた音楽をたくさん作るつもりなんだ。だから、これまで以上に頻繁に作品をリリースするつもりだよ。今はコミックも作っているし、音楽も作っているし、自分の中のアートな部分をフルに出せたらいいなと思う。それにツアーもしているから、アウトプットはかなりある。これからはそれをフルに使って、いろいろ表現していきたいと考えているんだ。

-今、Gerardが1番インスピレーションを受けていることってなんですか?

自分の人生がインスピレーションになっているね。確実に。MCRにいたころはいつも自分が経験していたこと、通り抜けた試練などを考えていたけど、今は自分の人生のことが1番頭に浮かぶ。とてもシンプルに生きているし、愛する家族と自分のアートがあるだけで幸せなんだ。すごくベーシックだよ。

-今、自分が1番求めていた形の生きかたをしていると思ってもいいですね?

その通りなんだ。今が最高に手応えあって、最高にハッピーな毎日だよ。

-10月からUSツアーがスタートしますが、日本にはいつごろ来てもらえるでしょうか?

一生懸命ツアーはするよ、10月、11月はずっと詰まっているけど、1、2月はツアーをしないで曲作りをしようと思う。それで春先またツアーをするみたいなサイクルになっていくけど、日本はもしかしたらもう1枚アルバムを出してから行けたらいいかも。フェスとか大好きだから、フェスに出演するのが理想だよ。日本のフェスは楽しいよ。かなりスケジュールが詰まっているけど、ニュー・アルバムの制作は来年の秋くらいから取り組みたいね。