INTERVIEW
HEAD PHONES PRESIDENT
2014.08.05UPDATE
2014年08月号掲載
Member:Anza (Vo) Hiro (Gt) Narumi (Ba) Batch (Dr)
Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)
-それに引っ張られてヴォーカルもアグレッシヴになったんですか?
Anza:そうですね。あまり考えずに好き勝手にやれてこの曲が1番遊べました。AもBもサビもない曲なんで、気持ちの動くまま......ある意味舞台的というかミュージカル的ですね。ライヴでも面白いことになるかなって思います。
-楽器隊としてはいかがですか?
Anza:ドラムは大変だろうね!
Batch:パーツごととしては単純は単純なんだよね。組み合わせはちょっと難しいけど、すんなり聴けるかな。
-この曲も4分ぐらいですよね。
Hiro:今回5分超えてる曲ってないんですよね。この曲はエンディングのカットするポイントが長かったので4分超えましたけど、ほとんどが4分以内で作ってるんです。4分超えてるのが、「Miss You」ぐらいかな?たっぷりいろんな要素が入ってるのに、4分超えてないのをアピールしたかったんですがちょっとオーバーしてしまいました(笑)。
-最後のTrack.11「In Dreams」は光が微かに見えてきてアルバムが終わる感じですね。
Anza:本当はそこに置きたくなかったんですよ。もうちょっと前の方、7曲目ぐらいに持ってこようかなと思ってたんです。ピアノの感じで終わるってありがちじゃないですか。でももうそこしかなくて。
-最後にこの曲がくるのはすごくいいと思いますよ!歌詞は最後の最後で少しだけ救われる感じもありますよね。
Anza:う~ん、完全に救われはしないですけど......。
-"夢の中で"っていうのは悲しみもありつつですよね。
Anza:まぁ横さんのことですからね......。ハッピーではないですけど、リピートする時にまた1曲目に行くじゃないですか。その流れでちょうどいいかなと思いつつ。
-曲順に関しては揉めたというお話でしたね?
Anza:みんなバラバラでした。見事に!
-決まった曲順と1番遠い曲順を考えてたのはどなたですか?
Anza:Batchだったよね(笑)?
Hiro:マンドリンの「Dance With Shadows」で始まりたいって(笑)。
Anza:でも実は昔のHPPってそういうので始まるのが多かったんですよね。
Batch:Track.1を「A New World」にしたかったんですよ。
Anza:今まで聴き手とか売り手のことって一切耳に入れずに自分たちのことだけ考えてたんですけど、言われてみるとそうだよなって。自分でお店でCDを試聴する時ってTrack.1って重要じゃないですか。そこでちゃんと掴めるか掴めないか。その時にレーベル担当が言ってくれた"耳に入ってくるキャッチーさは大事だよ"ってことを本当に今まで考えたことがなくて。確かにそのとおりで、前作をCDショップで試聴して買った人が結構多いんですよ。そういうこともあって人の意見をよく聞くようになりました。そこで今回も自分たちで考えた曲順をベースにレーベル担当のアドバイスも聞いたりしました。
-今作のジャケットのイラストですが今までと大分雰囲気が変わりましたね。NICKELBACKとか3 DOORS DOWNみたいなモダンロック・テイストですね。
Hiro:確かに(笑)。
Anza:今までのテイストから抜けたくて。"HPP=世界観"って思われるのが本当にイヤで。今回メンバーがシルエットではあるけどジャケットに映ったのは、もう私たちは何をやってもHPPになれるでしょって自信が14年目にしてようやく掴めたというか。何があっても何をしても音もライヴも自分たちでHPP色に染めることができる自信があるから、だからこそちょっと違うものをあえて持ってきたくてこのジャケットにしました。