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INTERVIEW

HER NAME IN BLOOD

2014.04.14UPDATE

2014年04月号掲載

HER NAME IN BLOOD

Member:Ikepy (Vo) Daiki (Gt) TJ (Gt) Makoto (Ba) Umebo (Dr)

Interviewer:ムラオカ

-今作はセルフ・タイトルですね。得てしてセルフ・タイトルを付ける場合、特別な思い入れがある場合が多いと思うのですが、セルフ・タイトルにした理由を教えていただけますか?

Daiki:今回はメンバー5人の個性が凝縮されてるんです。メタルとかハードコアとかパンクとかいろいろ......それぞれみんなの好きなものが反映されてて、逆にセルフ・タイトル以外思いつかなかったです。

Makoto:1番しっくりくるのがセルフ・タイトルでしたね。

TJ:何の異論もなかったですね、みんな自信があったので。

-そして今作の中身ですが、お世辞抜きで本当に素晴らしいフル・アルバムだなと思います。前作のEPの取材の際もバラエティに富んだ作品だと感想を伝えましたが、今作はその倍の12曲収録ですが、全然散らばってる感じがしないのにバラエティ感は前作以上にしっかり出ていると思いました。

Umebo:たぶんIkepyが歌えば全部ウチららしくなるんじゃないかな。

Makoto:やっぱり1本芯が通ってるのはIkepyの個性が確立されたからだと思いますね。『THE BEAST EP』でIkepyを中心に置いて、それが正解だったんで。

-なるほど。今作はメタルコア、ポスト・ハードコアはもちろん、スラッシュ・メタル、Nu-METAL、メロディック・デス・メタル、ハードロックなどなど、あなたがたが吸収してきた様々な音楽がしっかり咀嚼され形となった1枚ですね。

Umebo:何でもぶっ込んだ感はありますね(笑)。みんながみんないろいろ聴いてるからだと思いますね。今言われた音楽のジャンルはみんな聴いてるので。聴いた上でただそれを真似するだけじゃなく消化できたと思います。

Daiki:例えばハードロックっぽいニュアンスの曲を持ってきてもメンバーがちゃんと受け入れてくれて、"いいんじゃない?"って言ってくれるので、だからこういう作品ができたんじゃないかと思います。

-現在進行形でいろんな音楽を聴いてるんですね。

Makoto:そうですね、新しいもの古いものなんでも、良いものは良いって感じで聴いてます。

-最近のシーンは定型化された楽曲が増えていて停滞感を感じますよね。

Umebo:言葉は悪いですけど安易な曲が多いなって感じますね。

-海外、国内かかわらず、最近しっかりと作り込まれたメタルコア、ポスト・ハードコアの作品と感じるものが少ない、そんな中でこの作品は丁寧に作られてるなと感じました。

一同:ありがとうございます。

-まずTrack.1「HERE WE COME」は、2分にも満たないコンパクトなものですが、HNIBのブルータリティを凝縮したような楽曲ですね。この曲を冒頭に持ってきたのはなぜでしょうか?

Makoto:実は俺がふざけて作った曲なんですよ。最初は入れるつもりなかったんですけど、みんなが"いいじゃん!"って言うから"マジで!?"って(笑)。でも案外Ikepyのヴォーカルが乗ってみたら良くなって。 Daiki:最初はMakotoがふざけた感じの歌を乗せて持って来たんですけど、みんなが"これをふざけたまま終わりにするのはもったいない!"って(笑)。

Umebo:Makoto君がふざけて作ってきた曲はかっこいいんですよ(笑)。

Makoto:真面目に作った曲はボツになったのに、ひどい話だよ(笑)! この曲は悪ノリの曲ですね。要はパーティ・ソングっぽい、ノリがいい曲なんです。

-歌詞もふざけてる感じなんですか?

Ikepy:歌詞はけっこうシリアスです(笑)。ブルータルな感じで"この骨ナシが!"って言ってますからね(笑)。 Makoto:最終的にはシリアスだけど面白い曲になりましたね。リズム展開も大胆な展開してますからね。

-Track.2の「HALO」ですが、めちゃくちゃかっこいいですね。アグレッシヴな中にも飛び込んでくるエモーショナルなクリーン・ヴォーカルがHNIBの進化を感じじさせる名曲ですね。このクリーン・パートは弦楽器隊のコーラスでしょうか?

Ikepy:いや、これは僕ですね。

-それは意外でした! こういった楽曲にガッチリ融合したクリーン・パートって今までなかったんじゃないですか?

Ikepy:そうですね。今回は他の曲もわりとストレートに歌ってるものもあります。

-チャレンジですよね。それは自分から歌いたいと言ったのですか? それともメンバーからの意見ですか?

Daiki:もともとIkepyは歌上手いんですよね。『THE BEAST EP』の時もスクリームしながら歌ってる感じの曲はあって、それでこういうのをもっと試してみたいと思って。で、Ikepyはクリーンも上手なのでヴォーカリストとしての幅も広げてもいいんじゃないかと思って"入れてみたら?"って。

Ikepy:更に幅を広げるためですね。