－ラップはいつからやってますか？

Яyo：3枚目の『MUSIC』ってアルバムを出したぐらいからですかね。

左迅：高校生ぐらいからラップは好きで、日本だとラッパ我リヤとかスケボーキングとかすごい聴いてて、カラオケで歌いまくってたんです（笑）。そういう根っから好きな部分があったんです。

Яyo：当時俺の中でミクスチャー系がアツかったんですよ。で、バンドにどう混ぜ込もうか、どうやったらヘヴィネス感を残しつつチェケラッチョ感を上手く伝えられるか（笑）。とりあえずうまくハマったなと思いますね。

－アルバム・ジャケットの写真についてですが、森で撮影するとは思ってなかったです。

Яyo：これは富士の樹海ですね（笑）。

左迅：強行で撮りましたね。1回警察に止められました。

Яyo：ちゃんと許可は取ってたんですけど。

－この樹海は『MONSTER』のイメージと繋がっていますね？

左迅：そうですね、"MONSTER＝猛獣"からジャングルってイメージが頭に浮かんでたんで、日本にジャングルはないかと探してもらったら、ここが自分のイメージと1番リンクしました。ここに絶対ありえないアンプや楽器を持ち込むことで違和感が出るなと思って。音楽とジャングルのコラボレーションみたいな感じが異色で、違和感となってリスナーに伝わるかなと思って選びました。

－「Drain」のPVはCGを駆使していますね。

左迅：比喩的な表現や自分の頭の中に流れていた映像をそのまま歌詞にしたんですけど、この歌詞の世界観をそのまま映像にして見せたかったので、フルCGにして枯れていく大地だったり、命を削って音楽を作り出していく痛みだったりを表現したかったんです。フルCGは初めてでしたね。

Яyo：監督さんとのやり取りは左迅に任せてたんです。グリーン・バックでの撮影だったので、撮影している最中はどういう画になるかさっぱり分からないんですけど（笑）。何度もいろんな角度でやり過ぎて前日飲み過ぎたのもあるんですけどゲロ吐いちゃいました（笑）。でもパッションは注ぎましたね。

－PVのアイデア、イメージは左迅さんが担当しているんですか？

左迅：『INCOMPLETE』からアー写やジャケットなどビジュアル的なイメージは全部任せてもらってます。ギルガメッシュの考え方がガラッと変わって、そこでいろんなイメージを一新したくて。なのでPVの撮り方も変えたり、そういう部分で違いを出したかったんです。

－最後に激ロック読者にメッセージをお願いします。

Яyo：今の俺たちの気持ちをふんだんに詰め込んだアルバムに仕上がってると思います。でも"前半好き、後半嫌い"そんなんでもいいと思うんですよ。これが今の俺たちの世界観だと言いたいんです。別に文句言ってくれてもいいですし。今の俺たちを詰め込みました、聴いて下さい！それだけです。

左迅：活動休止して苦しんで生まれた曲や、いろんな悩みや葛藤があったからこそ生まれた曲たちで、この1枚を聴いてもらえれば俺たちが何を悩んで、どんな夢を掴みたくてってことが全て分かる1枚になってると思います。ギルガメッシュがどんな答えを掴んだか分かる1枚だと思います。歌詞も見て曲を聴いてギルガメッシュの答えを感じとってほしいなと思います。