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INTERVIEW

ギルガメッシュ

2013.11.06UPDATE

2013年11月号掲載

ギルガメッシュ

Member:左迅 (Vo) Яyo (Dr)

Interviewer:ムラオカ

-それ凄く分かります。すぐにアゲ切ったりしないで、そこをあえてジワジワ少しずつ攻めてくる感じの曲ですよね。

Яyo:はい(笑)。

-デモ段階の音源には入っていたダブステップ・パートに挿入されていたSKRILLEXの「Scary Monsters And Nice Sprites」にも使われている"Yes! Oh My God!!"というサンプリングは外したんですね?

Яyo:あぁ!あれは外しました(笑)。ネタで入れるのもアリかな?とも思ったんですけど (笑)。"Yes! Oh My God!!"というシャウトはスポーツ・スタッキング(※複数のプラスチックカップを決められた型に積み上げたり崩したりして、1/100秒単位でスピードを競うスポーツ)をやってる女の子が叫んでるYouTubeの動画が元ネタなんですけど、SKRILLEXはそれを買い取ってサンプリングして使ってるみたいです。あと「First Of The Year」の女の人のシャウトもおばさんがめっちゃキレてるYouTubeの動画なんですよ(笑)。SKRILLEXが使って元の動画も人気が出ちゃって、再生回数が何千万回いっててハンパないみたいです(笑)。

-そうだったんですね。それは知りませんでした。話は戻りますが、ぜひ「Drain」の進化系の曲も今後作っていただくことを期待してます。

Яyo:そうですね、次にリリースするベスト・アルバムの準備があるので、まだ形にはできてないですけどどんどん作っていきますよ。これの更に上を行く感じを狙っていきます。

-「VOLTAGE」はモダン・ヘヴィネス・テイストな楽曲にオーセンティックなヘヴィメタル的なサビ&コーラスが独特で面白いですね。この曲ができた経緯を教えてください。

Яyo:あぁ、そうですね。分かりやすいですよね。例えばイントロではグロウルを使ってみたりとか。やっぱり俺らにしか表現できないことでこういうこともできるかなと。単純に曲を作る時にライヴでの画だけをまず想像するんですよ。で、今の僕の中でアツいブラスト・ビートだったりとかで、そのリズムの中で日本語詞を映えさせてかっこよく聴かせるのって、下手したらアニメっぽくなっちゃうので、そこのバランスが凄く難しかったです。

-確かに下手したらこういうサビ&コーラスってコミカルになっちゃいそうですよね。

左迅:本当に作詞はかなり苦戦しました(笑)。とんでもなくダサくなるんですよ......間違えると(笑)。音符の乗せ方だったり、歌詞のはまり方がちょっとでもずれると、もうヤバいなってぐらいダサくなってしまうので、そこの言葉の響きの選び方はけっこう苦労しました。メロディを付ける時ってなんちゃって英語みたいな感じで付けるんですよ。で、その言葉の乗り方のイメージとかをいかに崩さず日本語の歌詞を乗せるかっていうのが、この『MONSTER』のコンセプトでもありますね。日本語の歌詞でもメロディを如何にかっこよく聴かせられるかというところに気を遣いました。

Яyo:今回の反省点ではあるんですが、仮歌を乗せる時もなんちゃって英語をやめようと思って。周りのバンドマンにも"日本語なのにかっこよく聴かせられるよね"って言われるんで、そこはやっぱりウチの強みだから、デモの段階からちゃんと日本語使おうと思って、今は日本語で書いてます。仮日本語みたいな感じで(笑)。

-日本語詞って下手するとヴォーカルの乗せ方やセンスで大きく変わってきますよね。

Яyo:そうなんですよ。一歩間違えるとよくあるヴィジュアル系みたいな感じになっちゃったりとか......難しいんですよね。でも歌がガッツリした感じなんで、そういう風には聴こえないかなと思うんですけど、ヴォーカルの乗せ方には気を付けてますね。

左迅:でも海外に行くことによって、"やっぱり日本語でいいんだ!"って凄い思いましたね。外国の人も日本語の歌詞を覚えて一緒に歌ってくれてて。僕ら英語はできないんですけど、音楽が国境や壁をぶっ壊してくれたんで、"日本語で突き通して歌っていこう"って思えたんで、そういう部分も出しているアルバムになってますね。前は英語の単語を入れたりして響きをかっこよく聴かせたいってのがあったんですけど、今回はほぼ日本語だけで構成してます。海外に行って日本語の歌詞を歌うことにも自信が付きましたね。

Яyo:イメージ的にはサビ頭の"行くぜ そう 曝け出して~"とかもう自分で歌わなくていいやって、お客さんに歌ってもらってみんなで合唱するってイメージなんです。ただダサく聴こえないようにその主旋律を作るときが大変でしたね(笑)。歌詞チェック、譜割りチェックっていうのがあるんですけど、そこは慎重になりましたね。

-「斬鉄拳 -MONSTER ver.-」はすでにリリースされているシングル「斬鉄拳」のアルバム用のバージョンだと思うのですが、かなりヘヴィな曲に生まれ変わっていますね。再録するに当たってこだわった点を教えてください。

Яyo:去年出したシングルの「絶頂BANG!!」と「斬鉄拳」は絶対入れたいと思ってたんです。その2枚は期間限定盤だったので、もう買えないんで。けど、絶対聴いてもらいたかったので、今回のアルバムに入れることになりました。ただ単純に前作は音が嫌でしたね。その時もう自分でレコーディングできる技術はあったんですけど、タイミング的にできなくて、今回は自分の手でもう1回作り直したいなって気持ちがありました。そんなにガッツリ変わってるわけではないんですけど、新たにギター・セクションが足されたりしていて、今のモードで音を触り直したかったっていう感じですね。