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INTERVIEW

ギルガメッシュ

2012.07.04UPDATE

2012年07月号掲載

ギルガメッシュ

Member:左迅 (Vo), 弐 (Gt), 愁 (Ba), Яyo (Dr)

Interviewer:MAY-E

-なるほど。実際のところ、居心地はどうですか。

Яyo:寒い目で見ているひともいますよ。つまらなそうな顔してね。だけど、そういう人にこそ見せたいですね。そういう人が手を上げた瞬間、“やった!”って思えるし。だから、俺は楽しんでやっていますね。やり甲斐はありますよ。

-ヴィジュアル系以外のラウドロックのファンを納得させられるだけの実力を持ちながらも、未だにヴィジュアル系とカテゴライズされることがあるでしょうけど、やっぱりバンドとしては不本意なことでしょうか?

愁:全然かまわないですよ。
Яyo:うん、全然。
愁:僕ら、MARILYN MANSONやSLIPKNOTが出演したスウェーデンのフェス「Metaltown 2009」に出演したことがあるんです。日本からはDIR EN GREY、ムック、ギルガメッシュが出演したんですけど。そこは野外なんで、楽屋がテントなんですよ。そのテントの中で、僕らより一周りも二周りも体の大きな連中が、一生懸命自分でメイクしているんですよ(笑)。
一同:(笑)
愁:黒いアイラインで目のまわりを塗りながら、ビールを飲みながら低い声で打ち合わせしていて、その光景を見て“俺らと変わんねぇな”って思いました(笑)。MARILYN MANSONなんて、言ってみりゃ究極のヴィジュアル系ですからね(笑)。

-確かに(笑)。

愁:ただ、偏見の気持ちも分かるんですよ。偏見で見ている人に対してああだこうだと言うつもりはないですけど、結局はバンドの実力じゃないですか。バンドの音で認めさせれば、それが当たり前になってくるんですよね。ギルガメッシュというバンドはメイクをしているけど、音で認めさせられるバンドになればいいだけのことなんで、そこに対して言い訳はしないですね。
Яyo:そうですね。かっこいい音を出せば認めてくれるんだなってのも感じてるんで。
左迅:うん。“ヴィジュアル系にもかっこいいバンドがいるんだぞ”ってのを見せつけていきたいですね。そういう思いは強いです。

-そうですね。海外でも、色んな経験が出来たでしょうね。

愁:そうですね。最初はアメリカ・ツアーでした。X JapanのYoshikiさんが日本のロック・バンドを連れて行って、向こうでやろうっていう企画だったんです。先輩バンドの中、僕らがひょっこり一緒に行っちゃったような感じだったんですけど、リアクションは一番ありましたね。露出していなかった分、反響が大きかったというか。それからドイツからも話があり、ヨーロッパ・ツアーを行って、フェスにも呼ばれるようになって。さらに大きな規模でヨーロッパ・ツアーを行って、昨年にもアメリカ・ツアーを行いました。

-現地で憧れのバンドにも出会えたのではないですか?

愁:そうですね、KILLSWITCH ENGAGEとか。
弐:そう、KILLSWITCH ENGAGE! あれはドイツのバッケンだっけか。楽屋にメンバーが来ないか、ずーっと近くで見張ってました(笑)。
愁:ストーカーのように(笑)。
弐:そしたらドラムのJustinがバナナを食いながら現れて(笑)。
一同:(笑)
弐:お酒を飲む部屋があったんですけど、ライヴが終わったあとに、俺とЯyoがKILLSWITCH ENGAGEのAdamを発見して、“ちょっと!サインもらいにいこうよ!!”ってキッズ心満載で突っ込んでいきました(笑)。Adamもフレンドリーに接してくれて、嬉しかったですねぇ。CDも渡せたし。
Яyo:絶対聴いてないけどね(笑)
一同:(笑)
弐:渡せたってことが重要なんだよ!
Яyo:向こうも完全に酔っ払っていたしね(笑)。

-(笑) 観客からも、日本にはないリアクションがあったでしょうね。

弐:そうですね。外国人の前でやるのは初めてだったし、今まで映像でしか見たことがなかったんで、目の当たりにしたときは震えましたね。激しい曲はもちろんですが、なんか知らないけどバラードでも盛り上がるんですよね(笑)。
Яyo:言葉の壁がある分、気持ちが前に出ていないとお客さんに伝わらないんですよ。だけど気持ちが前にいっていれば、ちゃんと伝わるんだと思いましたね。メイン・ステージが2個でテント・ステージが個、サブ・ステージが1個あって、俺たちはそのサブだったんですけど、サブっていってもけっこう大きくて。初めは全然人がいなくて、お客さんもちょこちょこと集まってくるくらいだったんですけど、ちゃんといいリアクションが返ってきて。良いライヴは出来ましたね。

-海外のバンドのパフォーマンスを間近で見てみて、いかがでしたか?

愁:MARILYN MANSONを海外で見ることが出来たのは良かったですね。嬉しかったなぁ。
Яyo:俺は海外で見たDIR EN GREYがかっこよかったです。場数踏んでいるだけあって。
左迅:海外のバンドって、みんな精神が強いんですよね。俺らって海外のフェスでちゃんとした状況でやったことがないんですよ。同期音源がぶっ壊れたり、準備出来てないのにやれっていわれたり。だけど、そういう中でもちゃんとプレイするタフなバンドばかりだったので、そこはやっぱり一番すごいなって思いました。日本の状況が当たり前だと思っていたので。日本は設備も整っているし、恵まれているんだなぁって思いましたね。