－なるほど。Jonaが加入したことで、ソングライティングのプロセスに変化はありましたか？

L：うん、違いはあったよ。今までは、俺とOliが中心に曲を作っていて・・・それはつまりCurtisが曲なんてどうでもいいというスタンスだったからなんだけど（苦笑）・・・でもJonaはCurtisとは違って色々なアイデアを持ってきてくれるんだ。Jona自身は俺たちとの曲を作ることに慣れていなかったし、俺とOliも曲作りに関心を持ってくれる人がいてくれる環境に慣れなくて、最初はお互いに違和感があったよ（笑）

O：だけど、曲作りに対して意見を出し合える仲間がいるのは幸せなことだよね。LeeとJonaは、アンビエントでソフトなサウンドも得意なんだ。ヘヴィーな曲でももちろんだけど、Jonaはそういう面で貢献してくれたね。

－前作『Suicide Season』でブレイクしたことで、プレッシャーを感じることはありましたか？

O：プレッシャーを感じるのは当然のことさ。前のアルバムよりも良い作品にしようとは常に考えていることだしね。だけど、『Suicide Season』で周りの人々とあっと驚かせた快感を、新作でもまた味わいたいなぁって思っていたよ。もちろん、それにはかなりの努力が必要だったけれどね。

－YOU ME AT SIXのJosh Franceschiや、THE CHARIOTのJosh Scoginなど数多くのアーティストを迎えていますね。

O：そのほとんどが俺たちの友達なんだ。YOU ME AT SIXのJoshとも、もう何年も前からの友達なんだよ。彼らは今、イギリスで大ブレイク中なんだぜ。LIGHTSが参加してくれたのは本当に偶然なんだ。レコーディング中に女性ヴォーカルが欲しいなぁなんて思っていた時に出会って、すぐに歌ってもらったんだよ。THE CHARIOTのJoshは、俺たちの憧れの人さ。俺たちはNORMA JEANの大ファンだからね。俺たちもとうとう尊敬していたバンドに参加してもらえるところまできたんだなぁって感激したよ。もし売れる前に「君の書いた曲を歌ってあげるよ」なんて言われたとしても、絶対に信じなかっただろうね（笑）まだ夢を見ているみたいだよ。

－そうでしたか。『Suicide Season:Cut Up』でミックスを手がけたKC BLITZやSKRILLEXも、新作のプロダクションとプログラミングに参加しているようですね。

O：彼ら二人は、エレクトロニック担当さ。俺たちは、どういうサウンドにしたいか思い描いていたものはあったけれど、それはバンドのメンバーだけでは形にすることが出来なかったんだ。リフなんかも、俺が歌ってLeeに再現してもらうことが多いんだよ。それと同じやり方で、KC BLITZやSKRILLEXにも参加してもらったんだよ。KC BLITZにもスタジオまで来てもらって、俺が隣で歌いながら、こういう風にしたいんだってイメージを口で伝えたんだ。

－SKRILLEXのSonny Moore（元FROM FIRST TO LAST）は、ヴォーカリストとしても参加もしているんですよね？

O：そう、いくつかの曲でバッキング・ヴォーカルをやってもらっているよ。

－『Suicide Season:Cut Up』ではKC BLITZやSKRILLEXが手がけた３曲が日本盤のボーナス・トラックとして収録されますが、他にもSLIPKNOTのShawn"Clown"Crahanや、DILLINGER ESCAPE PLANのBen Weinmanなど、予想外のアーティストが手がけていますよね。

O：彼らも、THE CHARIOTのJoshと同じだよ。俺たちが憧れていたバンドなんだ。こんなに若いバンドである俺たちの楽曲をリミックスしてくれるなんて、本当に光栄に思っているよ。

－出身地のヨークシャー州って、どんなロック・コミュニティがあるのでしょうか。ロックというイメージとあまり結びつかないんですが、ヘヴィなバンドも活動しやすい土地ですか？

O：ヘヴィーなバンドは少ないけれど、音楽シーンそのものは割りと活発なんだよ。例えばDEF LEPPARDやARCTIC MONKEYSなんかのビッグネームも誕生しているしね。

L：うん。インディ・シーンは活発だけど、メタル・シーンはあまり大きくはないんだよ。