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DISC REVIEW

The Death Below

ABRの新作は、世界情勢のダークな雰囲気を反映しつつも、自分たちの音楽的なチャレンジをポジティヴに捉えた作品だ。オープニング・トラック「Premonition」は、静かに、徐々に昂るテンションを抑えつつ、これから来る嵐のようなサウンドへの期待感を極限まで高めてくれる。そして続く「The Cleansing」で、まったく期待を裏切らない激しさとプログレッシヴな展開でリスナーを釘づけにする。今作でも、彼らの魅力のひとつ、多彩なリズム・パターンと相変わらず手数の多いドラムは冴え渡り、アグレッシヴなだけでなく時にメロディアスに奏でるギターは、「Ancestry」にゲスト・ヴォーカルとして参加した Jesse Leach(KILLSWITCH ENGAGE)の深みのある歌声とも相性バツグンだ。 山本 真由