DISC REVIEW
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シングルとしては約1年ぶりになる3曲入りの音源が到着。表題曲はイントロから親密なメロディがドバーッ!と吹き零れ、"ウォーウォー"のコーラスがそれに続く実に人間臭い曲調だ。驚くのはそれだけではない。変則的なリズムを用いたドラムの音も効果抜群で、英語詞の中に日本語を取り入れた大胆なアプローチともうまくマッチしている。従来の個性は失わないまま、従来のレールからハミ出した冒険チューンで、ここまで赤裸々に自分たちを曝け出したナンバーは初だろう。一度聴いたら、耳から離れない。Track.2「UNDER THE BLUE SKY」は2ビートで突っ走る高速ナンバーで、ある意味彼らが得意とするメロディック節全開である。中盤過ぎのハードコア調の歌メロもとにかく熱い。Track.3「WANT YOU TO SHINE」は、一語一句を力強く歌い上げるヴォーカルが印象的。余分なものを削ぎ落としたエモーショナルなメロディは、胸の奥底に深く染み込んでくる。 荒金 良介