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COLUMN

TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE Vol.1

TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE Vol.1

-ロットンの曲は、裏打ちのハットだったり、リズムだったり、すごく踊りやすいですよね。それはTeddyさんも感じましたか?

T:そうですね。パーカッションとか、リズムがすごいダンサブルですよね。

K:リズムに関してはいろいろあって、例えば四分(音符)最強説っていう(笑)。タテノリ最強説。いろんなものがあって、四分に裏ハットって、これは最強だと思うんですよ。凄く強いビートだし、難しく捉えるものでもないし。

T:僕も四分をずっと追っています(笑)。

-KAZUOMIさんは、最近のEDMも聴いていますか?

K:聴いてますね。SKRILLEXだったり、PENDULUMだったり、思い出せないけど今のもかなりたくさん聴いてます。

T:びっくりしたのは、激ロックのファンのかたがたって、ラウドロックに限らず、JUSTICEみたいなダーティなエレクトロや、SKRILLEXみたいなヘヴィなダブステップ系EDMとか、新しくて面白いサウンドは受け入れてくれる。それは僕のフィールドど真ん中なので、僕の作品もぜひ聴いてもらいたいなって思います。

K:海外ってやっぱりそういうのが凄く早くて、めちゃくちゃビッグなバンドでも......例えばKORNとSKRILLEXが一緒にやったりとか。なんやこれって。その中で僕は、日本の音楽っていうのを大事にしたいと思っています。日本語を話す人間として、英語でも、日本人の発想する英語感とか、メロディもそうかな。メロディを1番大事にしてます。それがロットンの個性の一つかな。日本語って、英語みたいに流れないから、インパクトがありすぎるというか、主音が強いというか。英語みたいに流れるメロディを日本語で歌うのは難しいし。そういう鈍くささをどうしようかっていう。直球で、鈍くささをなくすんじゃなくて、それを個性として捉えてやったらいいんじゃないかと思ってやってますね。

-ROTTENGRAFFTYもTeddyLoidさんもメロディを大事にしているところは同じですが、今はダンス・ミュージックの人がロック感を求めたり、ロック・バンドがエレクトロを取り入れたりして面白い時代ですよね。

K:どこにもロック感があるんですよね。ロック・バンドがロックってわけでもない。ジャンルって精神みたいなものであるし、パンクとかもそうだと思うし、その精神がジャンルなだけで、サウンドがジャンルじゃないと思うんです。新しい音に出会った瞬間に、すごいロックを感じたりとか、それを取り入れることで自分自身が新しい衝動を感じて。そういうのが"ロック感"な気がするんですよね。歪んだギターでバシバシ弾いてっていうのだけがロックじゃないように思う。どんなジャンルを見てても、アーティストの精神によってはロックを感じるし。ロックの在り方はその人の精神にある。

T:本当にマインドはありますよね。リミックスをするときにも思うんですけど、オリジナルの初期衝動にはなかなか勝てないので、それをいかに乗り越えていくかっていうのがあります。

-ロック感って、熱量と通じるところもあると思うんですよね。

T:刺激的なサウンドですよね。最近フェスとかに出るようになって生で触れてみると、ロック・バンドとオーディエンスの一体感ってすごいなって圧倒されるんですよ。これはなかなか勝てないなと。そういうところに憧れすら感じますね。でもDJも同じだと思うんですよ、オーディエンスと一体になってブチ上げるっていうところは。

K:バンドはバンドの現場で作ってきたものがあるし、ひとりで音を鳴らしていた人が作ってきたものもある。形は違うけど最終到達地点は一緒なんじゃないかな。その場の人をどれだけ楽しませるのか。方法が違うだけで。楽しませるだけじゃなく、感動させる。ステージに立ってる人が主役じゃなくて、一緒に声を上げたり手を上げたりして、"あなたが主役ですよ"って感じさせるライヴでありたい。一体感を、みんなで作ってる感じを僕は求めますね。

T:それは僕も大事にしたいですね。曲を聴いて自分が好ましく感じた人って、考えかたも似てることが多いです。

K:方法は違うけど、到達点は一緒ですよね。ジャンルって宗教みたいなもんで。でも、どの宗教も、結局幸せを求めてるんです。だからどれでもいいんですよ。向かっていくところは一緒やし。今のロック・フェスって、多ジャンルの人が出て構成しているじゃないですか。それはいいなと思います。

-ダンス・ミュージックとロック・バンドでも、スピリットが同じであれば、もっと同じステージでやる機会があったら面白いんじゃないでしょうか。

K:めっちゃ面白いと思います。

T:僕はロットンさんと対バンもしてみたいし。

-同じステージでやるのが見たいですね。

T:ロットンさんには同じマインドを感じました。模索し続けているバンドですよね。

K:音楽を作っている人って、そういう精神でやってると思うんですよね。どの時代にも実際に壁はあって。ロックの中だけでもあるし。"ここのアーティストとこのアーティストって、なんでそんなに交わることがないんだろう、めちゃめちゃ不自然やな"って思うことも多い。

T:ダンスをするのはどのジャンルも同じだと思うし、今回のリミックスで、壁をまたひとつ壊せて良かったって思っています。