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INTERVIEW

BRING ME THE HORIZON

2010.09.24UPDATE

2010年10月号掲載

BRING ME THE HORIZON

Member:Oli Sykes(Vo) / Lee Malia(Gt) / Jona Weinhofen(Gt)

Interviewer:MAY-E

-今年のWARPED TOURをはじめUKの大型のフェスに出演するなど、この夏もライヴ三昧だったようですね。

Oli Sykes (以下):そうだね。中でもWARPED TOURは最高だったよ。WARPED TOURには2年前にも参加したことがあるんだけど、あそこはバンドのためのサマーキャンプみたいなノリなんだ。俺たちと似たような境遇のバンドがたくさん参加していてさ。今回のWARPED TOURでは俺たちのファンだけじゃなくて、俺たちを知らないたくさんのオーディエンスの前でプレイすることが出来たから、次に繋げることも出来たんじゃないかなと思ってるよ。

-そうですね。WARPED TOURには親しいバンドもたくさん出演していたでしょう。

O:うん、出演バンドはあまりにも多いから、メンバーそれぞれ仲の良いバンドたちと交流していたって感じだったよ。

Lee Malia(以下L):色んなジャンルのバンドが参加していたから、普段なかなか交流できないようなバンドと知り合えるのも嬉しいよね。
O:うん、俺はSUISIDE SILENCEと仲良くなったんだ。

-そうでしたか。BLEEDING THROUGHで活動していたJona Weinhofenが加入して1年が経ちましたが、バンドの結束力も更に強まってきていると思いますが。

L:その通り。

O:Curtis Ward(前任ギタリスト)は、バンドから心がすっかり離れてしまっていたんだ。

L:そういうメンバーが一人でもいると、バンドに悪い影響を与えるんだよ。Curtisも、突然バンドが嫌になってしまったわけではないんだけど。バンドが続けられないか話し合いも続けていたんだけどね。ただ、そういう気持ちはバンド全体に派生してしまうし、ライヴを通じてオーディエンスにも伝わってしまうものなんだ。

O:そう。100%の気持ちを持ってバンドに関わっていないと、それは皆に分かってしまうし、本当の気持ちさえも沈んでしまう。だけど、Jonaが参加するようになってからは、100%エネルギッシュなライヴが出来るようになったし、この場に居たいと情熱を持って思えるほどバンドの結束力も強くなっていくしね。

-ニュー・アルバム『There Is a Hell Believe Me I've Seen It』のリリースおめでとうございます。素晴らしいアルバムが完成しましたね!

O:アルバムが完成してとても嬉しいよ。バンドのメンバー全員、このアルバムを誇りに思っているんだ。あまり自信過剰だと思われたくないんだけれど、毎日聞きたくなるアルバムに仕上がったと思う。ありがちなコメントかもしれないけれど、このアルバムは俺たち自身のために書いた作品なんだ。ラジオで流してほしいとか、評論家から良いコメントがほしいとか、そんな気持ちでは決してなくてね。俺たち自身が楽しんで聞ける作品に仕上がって、本当に良かったと思っているよ。

L:新作では、今までと少し異なる方向性を探ってみたんだ。『Suicide Season』と同じ方向性であっても良かったとは思うんだけど、法則通りに作るんじゃなくて、コーラスを入れたりだとかプロダクション的にもいろいろと実験をしてみたんだ。

Jona Weinhofen(以下J):もともと思い描いていたヴィジョンはあったんだけど、完成してみたら予想よりも素晴らしい作品になっていたね。

-冒頭の「Crucify Me」からして衝撃だったんですが、プログラミング、エレクトロを用いて、『Suicide Season』からの流れと、更にそこからの進化を感じさせる曲ですね。

J:ありがとう。

O:『Suicide Season』はバンドとしての新たな方向に旅立った作品であり、そのおかげで自分たちのサウンドを見つけることが出来た。この新作は、また新たな再生をするのではなくて、さらに進化を遂げたアルバムだと言えると思う。『Suicide Season』では"メタルとはこういうものだからこの枠から飛び越えるのは止めよう"といった考えを捨てて、俺たち自身が好きなサウンドをどんどん取り込むようにしたんだけど、新作ではその考えをより深めていったのさ。例えばクラシックロックだったり、ダブステップだったりね。メンバー皆、それぞれに色んなジャンルの音楽を聴いているから、その影響がよく表れていると思うよ。

-「Anthem」などBMTHらしいハードさと、「Home Sweet Hole」のような要所要所にアンビエントで美しいパートがあって、タイトル通りに天国と地獄の両方を感じさせる仕上がりになっていますね。この意味深なタイトルにも、あなた方のこれまでの経験が反映されているのでしょうけど、どんなことを意味しているのでしょうか?

O:このタイトルは、アルバムを作るずっと前から思い描いていたものなんだ。俺は、神は信じていないんだけど、天国と地獄はあると思っている。俺の個人的な経験からそう思っているんだけどね。きっと、誰もが心の中に闇を抱えているだろう。だけど、それと同じように幸せを感じることや、恵まれたことに感謝する気持ちも持っているはずだ。そういう気持ちをひとつに合わせたのがこの作品なんだよ。