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COLUMN

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第参回

THE STARBEMS 日高 央の激トーク!! 第参回

インタビュアー:荒金 良介 Photo by 石原 慎

日高 央(THE STARBEMS)がラウドロック・シーンを賑わすバンドマンとガチで語り合う、その名も"激トーク"!日高と親交の深い、もしくは彼が注目するバンドマンをゲストに迎え、"激ロックの読者にぜひ聴いて欲しい1枚"として、お互いが1枚オススメのCDを紹介しあい、音楽談義に花を咲かせる熱いロック対談だ。第3回目となる今回の対談相手は、TOTALFATのShun。バンドの生い立ちからバンドのスタンス、現在のモードに至るまでとことん語りつくした内容は必見!

-第3回のゲストはTOTALFATのShun君です。

日高:TOTALFATは何気に付き合い長いもんね。BEAT CRUSADERSの時にも対バンしたし、マシータと誰かが繋がってたんだっけ?

Shun:ドラマー飲み会でBuntaと仲良くて......。

日高:多分、話が合わなかったと思うけど......(笑)。

Shun:いやいや、そんなことはないです(笑)!

日高:TOTALFATは10年選手?

Shun:15年目ですね。

日高:もうベテランだね?

Shun:そうですね。バンドを始めたのが16歳なので、今30歳ですけど、まさかの15年選手に片足を突っ込んでます。

日高:すごいね。普通30歳だと、言うても10年選手ぐらいでしょ。

Shun:バンド歴が長いので、1、2個上の人には余裕で敬語で喋られます(笑)。

-最初に対バンしたのはいつ頃ですか?

Shun:俺らが企画してる"PUNISHER'S NIGHT"第1回目のゲストなんですよ。

日高:あれが1回目なの? 若手メロディックの人たちだと思っていたけど、あの当時で10年選手だったんだ。あと、TOTALFATは珍しくメンバー全員喋れるもんね。

Shun:そうですね。なおかつ、みんな仲がいいエリアが違うみたいな。僕は日高さんと1番お話する形で、バンド始めるのが早かった分、先輩になつく体質が染み付いているというか。

日高:なつかざるを得ないもんね。怖い先輩がいっぱいいたでしょ?

Shun:いましたねえ、高円寺辺りとか。

日高:AIR JAMに間に合わなかったパンク・バンドたちは、ハードコアもメロディックも一緒くただったもんね。

Shun:で、いざ本腰入れてやろうと思ったときに新宿ACBといういいライヴハウスがあって。ACBが作った時代、世代があるから。

日高:あそこがTOTALFAT界隈のAIR JAMみたいなものだもんね。"TIGHT RECORDS""STEP UP RECOREDS"とかね。

Shun:みんな怖くて、酒も半端じゃなかったけど、その教育があって、今自分たちはバンドマンとして胸を張れてるなと。

日高:最初は埼玉をホームにしてたの?

Shun:ちょっと複雑で、出身は埼玉だけど、学校は東京で、初めてライヴをやったのが八王子RIPSなんですよ。

日高:八王子もシーンがあったんだよね? ストレイテナーも長崎から上京して、間違えて八王子に住んで、八王子でバンドマンしてたもんなぁ。TOTALFATは最初からメロディックではないよね? メンバーみんな同級生?

Shun:僕とBuntaが同じ高校で、そこは私服OKだったんですよ。僕はバンドをやりたかったので、それに相応しい高校が良くて。

日高:軽音がある?

Shun:でも軽音はなくて......ただ、校則がない学校だったので、中央大学付属高校にわりと勉強して入ったんですよ。で、Hi-STANDARD、RANCIDのTシャツを着て......。

日高:アピりまくったのね?

Shun:はい。学食で"GREEN DAYとか好きなの?"って話しかけたのがBuntaだったんですよ。でも当時Buntaは洋楽をそんなに知らなくて......。

日高:そうなんだ!?

Shun:それからNOFX、THE OFFSPRINGをMDに詰めて渡したんですよ。THE OFFSPRINGの『Americana』の来日情報を得て、一緒に行く相手がいないくせにチケット3枚買ったんですよ。

日高:はははは、ギャンブルだね。

Shun:で、Buntaを誘ったら、"行く!"と言うんで。TOTALFATの最初のギターはサーファーでTHE OFFSPRINGを知ってたから、その3人で今はなき東京ベイNKホールに行ったんですよ。埼玉から気合い入れて行って、ライヴが終わるのも遅くて、終電を逃して(笑)。でも信じられないくらいライヴが良くて、八王子に住んでるギターの奴の家に俺とBuntaで泊めてもらって、朝まで凄かったねと話して。その時にバンドやりたいね?と言ったら、ふたりがいいねって。

日高:その時点でShunはベース弾いてたの?

Shun:はい。サーファーの奴もギターは弾けて、Buntaは叩けると言ってたぐらいで。

日高:太鼓の達人レベルね?

Shun:はい(笑)。それで組んだけど、THE OFFSPRINGは声が高くて無理だから、NOFXのコピーをやろうと。でもNOFXは4人だから、もうひとりギターを入れようと。Buntaの同じクラスの奴が"俺の地元でギター弾けるヤツがいるから"って、武蔵小金井のマクドナルドで紹介してもらったのがJoseで。

日高:あっ、そこにJoseがいたんだ。

Shun:すぐ隣の高校で、学校帰りにJoseが来て、彼は最初"ブルースやろうぜ?"と言って。

日高:えっ、そうなの?

Shun:Eric ClaptonのTシャツとか着てましたからね。ただ、ゲイン2みたいな。

日高:ははははは。Joseはリード・ギタリストだったんだ。

Shun:そうなんですけど"ちょっと歌ってみて?"と言って。で、Jose君もMD攻撃で、パンクってすげえな!と言い出して。