DISC REVIEW
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前作『SAD MARATHON WITH VOMITING BLOOD』からちょうど1年ぶりになる4曲入りシングル。今回はバンド初のアメリカ・レコーディングを敢行、また、LITEやMELVINSのメンバーも録音した経歴を持つChico Jonesがエンジニアを担当している。冒頭から重く歪んだディストーション・ギターに目が覚めるが、新曲3曲はどれもライヴでやり込んできた曲調だけに今の生々しいバンド感が鮮明に表れている。おそらくバンド・キャリア史上もっともシャウトを多用した日高のヴォーカル、ザラザラしたガレージ風味さえ魅力に変えた音色は迫力満点だ。しかし、その狭間を縫って聴こえるメロディやコーラスは親しみやすくて、やっぱりキュート!MANO NEGRAのカヴァー曲も見事なハマりようだ。 荒金 良介