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LIVE REPORT

NEW FOUND GLORY | PUNKSPRING 2010

2010.04.04 @幕張メッセ

Writer 川﨑 たみ子

"いよいよこの時が来た!"後ろ髪を引かれながらELEVENTYSEVENを少しだけ観て、この日の私の目当てであった、大好きなNEW FOUND GLORYを観るために心の準備をした。この日物販で購入した赤のNFGTシャツと彼らに対する熱い思いを身にまとって。
"一曲目は何だろう?"そう思っていたのも束の間、メンバー全員の登場と共に後方の観客が前に一気に押し寄せ、まるで会場が圧縮されたかのように一瞬にしてパンパンになる。私はいつもこの瞬間に"ああ、今日もライヴに来たんだな"と肌身で実感する。
一曲目はいきなり「All Downhill From Here」で、"Catalyst, you insist to pull me down"とみんなでジャンプしながら大合唱。やっぱり私は間奏のギター・パートと"Let's go!!!!!!!"と叫ぶところが大好きだ。そのあとも「Truth Of My Youth」を筆頭に名曲を次々と奏で、フロアにモッシュやダイブの嵐が絶えず起こる。NEW FOUND GLORYの楽曲は、私が青春を共に過ごした、私の青春のBGMであると言っても過言ではないくらいの絶対的な存在なので、久しぶりに彼らのライヴを観て、一気に様々な感情が湧きあがり、混在していた。しかしそれはほんの一瞬で、一曲終わるごとに少しずつ少しずつステージの近くに移動していっていた私は、ライヴの前半戦の終わり頃には気がついたらモッシュ・ピットの中にいて、ダイブするチャンスを見計らっていた(笑)。だがこの日はダイバーがとても多く、空中はダイバー・オン・ダイバー状態でかなり混雑、渋滞していたので、私はそのチャンスを見送った。
そうこうしている間に長いMCに突入。彼らは今年、NEW FOUND GLORYとして10周年を迎えたということで、2010年は彼らにとっても私たちファンにとっても大切な年であろう。"だけど俺たちは何も変わらないよ!あ、昔の曲をやっていいかな?"と言い、それまでステージ上に掲げられていたバンドのロゴがアルバム「NEW FOUND GLORY」のロゴに切り替わり、「Hit Or Miss」が始まる。この憎いファン泣かせの演出に私は涙がちょちょ切れそうになったが、ここは我慢して純粋に、残りのライヴ時間を楽しむことだけに専念した。
このあとも原曲よりも好きな彼らのカバー曲「Kiss Me」や「My Friends Over You」などの名曲を盛り込んだライヴを披露。本当にあっという間だったが、本当に充実した時間を過ごすことができたライヴだった。そして、Jordanが"パンク界の天使の歌声の持ち主"と呼ばれていることに大きく納得した。

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