LIVE REPORT
PARAMORE Japan Tour with MAYDAY PARADE
2007.09.27 @渋谷O-EAST
Writer MAY-E
MAYDAY PARADE
Fearless Records(SUGARCULTやPLAIN WHITE T'Sを輩出し、現在CLASSIC CASEなど実力派バンドが数多く所属している名門レーベル)の期待のルーキーの登場。夏にリリースされたデビュー・アルバム「A LESSON IN ROMANTICS」は本国アメリカで大々的にプロモーションが展開されていて、本国でも人気上昇中のバンドであるのがこのMAYDAY PARADEだ。
今回の来日は国内盤のリリースを待たず(国内盤は10/26リリース予定)、早々の来日となったわけだがアメリカでの加熱ぶりはすでに日本にも十分感染しているようで、輸入盤のみのリリースでありながら、リードシングル「ジャージー」では合唱が沸き起こるほどの盛り上がりだった。
ボーカルのDerekはとにかく広いステージを駆け回り、マイクをぶんぶんと振り回し、髪を振り乱して歌う。あまりにもアグレッシヴなその姿からはTaking Back SundayのAdanや、ANBERLINのStephanなんかを彷彿させられるほど!サビの一番イイところでマイクが離れてしまって伸びやかなメロディーが聴き取れないところが何度かあったのが気になったが、彼の全身全霊のパフォーマンスはとても好印象だ。
楽器隊も、若いバンドであるのにとてもよくまとまっている。ただミドルテンポの曲やバラード曲などは、まだ少し荒削りな感があり、曲が持つ世界観を十二分に表現しきれてはいなかったようだが、あとは演奏にタイトさと緻密さが加われば申し分ない。
個人的主観ですが、モテ要素は沢山あるのにどこか普通っぽいところがいいんです。「日本に来れた事を心から嬉しく思います」というDerekのMCも、素直な好青年風でまたいいんです(実際、とっても好青年です)。
大好きです!MAYDAY PARADE!
PARAMORE
セカンドアルバム「Riot!」が本国アメリカで大ヒットを飛ばし、人気バンドの仲間入りを果たしたPARAMORE、2度目の来日。学生服を着た学校帰りの女子高生なんかの姿も見受けられ、想像していた以上に観客の平均年齢が若いことに驚いていた。
照明が暗転したその瞬間、大きな黄色い歓声につつまれる。
パンク・ロック・プリンセス、ヘイリーの登場だ!
オープニングを飾ったのはリードソングである「Misery Business」であるが、1曲目にして鳥肌が立った。なんという歌唱力だろう!伸びやかで艶があって、力強い。彼女の歌声を目の前にして、ゾクゾクしたのは私だけじゃないはずだ。
「Thats What You Get」の軽やかでリズミカルな曲の躍動感や、バラード曲での繊細さも見事に表現。中でもアップテンポな曲でのヘイリーの爆発ぶりといったら半端なものではない。ヘッドバンキングは止まらず、フロアを煽りながら歌うも、その歌声は常に安定。これは素晴らしい。
実にライブ最後の曲まで彼女の息は切れることはなく、このテンションの高さを維持。(あの華奢な体のどこからこんなパワーが生まれるの!?)ライブ中、私の頭の中には節々にそんな思いがよぎっていた。彼女のあのタフさ...見習いたいものだ。
オレンジ髪にメッシュという髪色こそ派手であれ、Tシャツにジーパンとシンプルなファッション。全く媚びてない、「すごく可愛い普通のロック・ガール」的なサバサバとした存在感も彼女の魅力の1つだと感じた。
さらには楽器隊の演奏力にも感心してしまった。演奏中のアクションは少ないものの、演奏の安定感には思わず唸ってしまった。おまけにイケメンでしょ?ずるいわ~!
ステージ上も、フロアも、若いパワーが爆発したような素晴らしいライブに、お姉さんも胸がいっぱいでした!
ただ1つ残念なのは、ライブ中にデジカメ・携帯をかざし、撮影にいそしんでいる方々を多く目にしたこと。ここは海外のフェスではないですしルールというものがあります。みんなでルールを守ってライブを楽しみましょうね!
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