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INTERVIEW

TOTALFAT × 9mm Parabellum Bullet "UTAGE MATSURI PARTY" 対談

2026.03.23UPDATE

 TOTALFAT × 9mm Parabellum Bullet "UTAGE MATSURI PARTY" 対談

聴いてる人の人生に変化が起きたときに力になるために、自分たちも変化することを見せていかないといけない(菅原)

-メンバーの変遷しかり、2組のこれまでの軌跡を辿ってみると驚く程共通点が多いですよね。例えば、バンド自らが活動の舵を握っているところ。9mmは現在菅原さん自身が所属事務所 Nonetの社長を務めていらっしゃいますし、TOTALFATは2022年9月に独立して以降セルフマネジメントでの活動を行っています。

菅原:僕はもう、むしろバンドに専念できるように社長でいさせてもらってるっていうだけで。でもメンバーは、9mmの活動にメンバーの意思があるって保証されるからむしろ気が楽になったって話をしてたかな。よりバンドが自分たちの手元にやってきたって感じ。

Shun:TOTALFATはそれに比べたら全然規模が小さいから、より小回りを利かせて動いてるね。自分たちでマネジメントもして、資料作りもデザインもグッズの発注も俺がやってるし、よりDIYに近い。だけど9mmの座組は一つのロール・モデルかなと思っていて。会社としての規模を上げながらいいサイズ感でツアーを回ってるし、チームとして固いなって。

菅原:本当に、周りに助けられて生きてますって感じだよ。

Shun:俺等はある意味卓郎君と逆で、音楽に集中する時間が短くなってきてる(笑)。子育てのこともあるし、1日の中で音楽に使える時間って4時間くらいしかない。でも、その渇いた状態の4時間だからこそ曲ができるのよ。

菅原:あるよね。

Shun:24時間音楽やれてた時期にはできなかったのにね。だから今は、渇きが超大事だなって思う。音楽に飢えてるからこそ、"本当に音楽が好きなんだな"って思えるのが今の自分の状態かな。2月に第3子の出産があったから少しライヴをお休みしたんだけど、そうするとソワソワしてちょっと具合が悪くなってくる(笑)。で、インスタ(Instagram)開くと9mmがツアー回ってるわけですよ。和彦もめっちゃプレイ動画を上げてて、"うわ、練習してぇ!"みたいな。でも子どもが寝てからの1時間しか時間がない。その1時間の価値の高さ。

菅原:その状態になると、それこそ24時間音楽をやれるはずだったとき、本当は全然音楽のことを考えてなかったんだって気付くよね。むしろ今のほうが実際に楽器に触れる時間以外もずっと音楽のことを考えてる。だから音楽をやるときの集中力の質が違う。

Shun:ずっと準備し続けてるんだよね。こういうときにDIYだとメンバーにケアしてもらいながら自分は渇いた状態を保ち続けられるところがあって、そこはやっぱり独立して良かったなって、ここ数ヶ月で強く思ってます。

菅原:あと、パンクにはDIYなバンドがめっちゃ多いじゃん。NOFXとかBAD RELIGIONとか。そういう前例があるから、憧れもあるでしょ。

Shun:そう。やらざるを得なかったっていうわけじゃないんだけどね。

-あえて後ろ盾のない環境に身を置くことで自らに火を点けたかったというのもありますよね。

Shun:うん。そういう意味では、自分たちの資本でZepp DiverCity(TOKYO)を2デイズ押さえるっていうのは結構緊張するなって。独立してから一番大きいサイズのイベントだから、予算書を見て改めて"金がかかるんだなあ"みたいな。でもこうやって一個一個ドキドキしながら戦っていきたい。"UTAGE MATSURI PARTY"をいつかはフェスにしたいっていう気持ちでやっていくんで。この先のTOTALFATがどんなことをやりたいのか、伝えていきたいです。あと、ここでコケるとヤバいっていうことも伝えておきたい(笑)。

-そんな勝負のイベントで、いの一番に9mmに声を掛けたと。それを受けた菅原さんは?

菅原:もちろんやるよ、って。

Shun:そう言ってくれたんだけど正式な返事は貰えてなくて、しばらく経ってからもう一度連絡したら、"ごめん、当然出るもんだと思ってた!"って(笑)。

-そのくらい当たり前に力を貸すつもりでいたということですね。ラインナップを見た印象はどうですか?

菅原:TOTALFATが作ってきたものが見えてくるラインナップですね。初回でこの顔ぶれっていうのがすごくいいなと思う。これからどんなふうに展開するにせよ、第1回がこうだったからね、って振り返れるような幅があると思うし。あとはタイトルもいいよね。

Shun:"UTAGE MATSURI PARTY"だから、9mmのセットリストも極力踊らせてほしいな。

菅原:パンクにしようと思ってこないだ決めたんだけど、踊らせるほうがいい?

Shun:踊りのエッセンスも追加してほしい。

菅原:OK。"UTAGE MATSURI PARTY"だからね。

Shun:すごい考えたんだよ。海外のフェスの名前もたくさん調べて、かっこいい名前を付けようって。でも1個もしっくり来なかった。そんななか、去年のツアー("FUTURES IN SILHOUETTE Tour 2025-2026")で新潟の上越に行ったんだけど、ホテルのロビーで日本酒が飲み放題でさ。

菅原:すごいね。

Shun:狂ってるでしょ(笑)? で、3人で飲みながら、"俺等らしさってなんだろう?"、"パーティーじゃない?"ってやりとりをして。その流れで"UTAGE MATSURI PARTY"に決まったときにはもうベロベロだったよね(笑)。

菅原:井上陽水もびっくりだよね。"夜明けが明けた"とか"川沿いリバーサイド"みたいじゃん。

Shun:"頭痛が痛い"的なね。

菅原:これがフェスになったら、"UTAGE MATSURI PARTY FESTIVAL"になるんでしょ?

Shun:ヤバいよ(笑)。

-"UTAGE MATSURI PARTY"ではTOTALFATが3人体制ラスト&4人体制初ライヴを披露します。9mmの新体制を初めて目撃するオーディエンスも多いでしょうし、貴重な共演になりそうですね。

Shun:今、4人のリハがめちゃくちゃ楽しいんですよね。俺はそんなにやることが変わらないからノーストレスだし。Jose(Vo/Gt)は今までメインで弾いてたフレーズじゃなくてハモり側に回ったりするからバグっちゃってるけど。

菅原:そこはリードのままにさせてあげようよ(笑)。

Shun:それを横で見ながら無責任に笑ってるっていう(笑)。3ピースの俺等をサポートしてくれたファンの目線に立って、どうやったらみんなが喜んでくれるか、どう伝えたらみんなが納得してくれるかを楽しみながら考えてます。バンドが形を変えて、チケットが売れたり売れなかったりっていう上がり下がりはもちろんある。そのバンドのどこを好きになったかっていうのは十人十色だから。その声に一喜一憂はしないけど、誠意を持って汲み取るべきかなと思ってて。

菅原:文句を言っていたとしても、ライヴの現場に来てるってことはまだバンドを見捨ててないってことじゃん。だから文句だけ言ってライヴに来ない人のことはともかく、文句を言いながらライヴに来てる人のことは全然気にならない。それはきっとまだファンでいてくれてるってことだから。

Shun:そうなんだよね。

菅原:そうやって、自分たちに何があっても楽しめるはずだと信じて来てくれる人がいることの、なんとありがたいことか。

Shun:滝君が(新体制始動にあたって)"今はこうしなければ気が済まない"ってコメントしてたけど、音楽の原点ってそこじゃん。やらずにはいられないことを我慢して現状維持しようとした時点で、それをステージで見せる価値ってほとんどない。お客さんも、バンドが好きなことを好きなようにやってるのをお金払って観に来るから。

菅原:俺たちは22年、TOTALFATは25年やってるけど、仮に50年バンドが続いたら、いつのメンバーが何人だったとか関係なくなってくるじゃん。レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)だってJohn(Frusciante/Gt)が出たり入ったりしてるし、THE VENTURESなんか息子がドラム叩いてるからね。

Shun:そうだよね(笑)。

菅原:だから本当に、そのときまっすぐに信じていることを、嘘なくやることが大事。それが誠意だと思う。

Shun:俺たちだって、"あのバンドはあのときの布陣が一番良かった"とかあるけど、っていう。

菅原:音楽が大好きなんだからそりゃ分かるよってね。どんなことを言われるかも予想できてる。ただ、それでもやる。

Shun:あとは、過去の亡霊をぶっ飛ばせるぐらいのエネルギーを持って今日ライヴに臨めるかどうか、作曲に打ち込めるかどうかだね。

-2組とも、ここに来てフレッシュな力がみなぎっていますね。それこそ、先日新体制の9mmのライヴを観たんですけど、まるで結成したてのバンドのような衝動を感じました。

菅原:俺も、3人になったTOTALFATを観たときにそう思いましたよ。だから今になって、こんな感じだったのかなって思ってる。

Shun:いやー、早く観たいな。

菅原:面白いよ。すごく。

-菅原さんは現在、日々のライヴやリハの中でどんなことを感じていますか?

菅原:どう9mmをやっていくかという方法を日々更新しつつ、ライヴをやったらお客さんが来てくれることの大きさを常に感じてますね。最初はおっかなびっくり、"どうなるんだろう?"って感じだったと思うんですけど、この間のライヴで楽屋のモニターからフロアの様子を見てたら、入場してくるときにワクワクしてるのが背中から伝わってきたんですよ。

Shun:あぁ、分かる。ちょっと小走りに入ってきたりね。そういえば俺、9mmが3人で初めてライヴした日("シークレットフリーライブ2026")に気になりすぎてエゴサしてたんだよ。そしたらやっぱり、"入場時の空気がお葬式"とか書いてる人がいて(笑)。

菅原:それはしょうがないよ。誰も見たことがないものを観に来てるわけだからね。好きだったものが違う形になって。だって、音楽を聴いてたら好きなバンドでも"このアルバムは好きじゃないな"っていうのが1枚や2枚どころじゃなくあるわけじゃん。

Shun:腐る程あるよ。叩き割ってやろうかと思ったこともある(笑)。

菅原:だけど、変化することを見せていかないといけないし、自分たちが変化することを許容しないといけないと思う。じゃないと聴いてる人の人生に変化が起きたときに力になれないから。"あの連中はいろんなことがあるけど続けてる"っていう。

Shun:10年後にやっぱり名盤だったって気付いたり、新しい聴き方を発見したりするしね。このくらい続けてきたバンドは、みんなそういう気持ちでやってると思う。

-それでは最後に、"UTAGE MATSURI PARTY"への意気込みをよろしくお願いします。

菅原:さっきは踊れるセトリにしてほしいって言われたけど、"UTAGE"度が高い人はもう揃ってるだろうから、"あいつらやっぱりよく分かんないな"って思ってもらえるようなライヴにするのも一つの"UTAGE MATSURI PARTY"を盛り上げる方法かなと。当日どうなるか楽しみにしていてほしいです。

Shun:3ピースのファイナルと4ピースの始まりっていう、TOTALFATの転換点でサンドイッチしちゃう、こんな日はキャリアで1回きりだと思うんですよ。集まる人の熱量も間違いないし、価値のあるイベントになると思う。"UTAGE MATSURI PARTY"の名に相応しいアゲな一日にするので、よろしくお願いします!

EVENT INFORMATION
"TOTALFAT presents「UTAGE MATSURI PARTY」"



4月4日(土)、4月5日(日)Zepp DiverCity (TOKYO)
OPEN 11:00 / START 12:00

■4月4日"1 Stage Day"出演者
TOTALFAT / 9mm Parabellum Bullet / THE BAWDIES / Dragon Ash / SCAFULL KING / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / グッドモーニングアメリカ / 山嵐 / HERO COMPLEX
■4月5日"2 Stages Day"出演者
TOTALFAT / SHADOWS / FOMARE / キュウソネコカミ / dustbox / マキシマム ザ ホルモン / Wienners / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / HAWAIIAN6 / 四星球 / Northern19 / MEANING

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※DAY2はSOLD OUT