DISC REVIEW
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自主レーベル"Sazanga Records"でのリリース・プロジェクトを始動させ、メジャー・レーベル"TRIAD"とタッグを組んだ約3年ぶり、通算6枚目のオリジナル・アルバム。昨年発表された"クアトロA-sideシングル"と同様に、4人それぞれが作曲&プロデュースした新曲10曲を含む全15曲を収録している。過去最高に"大好きでかっこいいと思う音しか鳴らしてません"と言わんばかりに自由奔放な演奏が痛快だ。空気感としては非常にフレッシュで勢いはさらに増しているが、すべての音をちゃんと9mmの世界観にまとめあげる手腕には歴史と成熟を感じさせる。自らの表現を存分に追求するための彼らの制作スタイルおよび環境作りは、今後バンド・シーンにおいてスタンダードになるのでは。 沖 さやこ