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INTERVIEW

HOOBASTANK

2018.05.16UPDATE

2018年05月号掲載

HOOBASTANK

メンバー:Douglas Robb(Vo)

インタビュアー:山本 真由

そりゃ中にはロックなものもあるけど、別にSLIPKNOTとヘヴィさを張り合うつもりはないしね(笑)


-そして、今作は多くのメタル・バンドやヘヴィ・ロック・アーティストが所属するNapalm Recordsからのリリースとなりますが、Napalm(Napalm Records)に移籍した経緯は?

(笑)僕たちは間違いなくレーベルの異端児だよね。ヘヴィなバンドばかりだから。笑っちゃうくらいズレてるよ。所属バンドのリストにこのバンドの名前を見つけるたびに笑っちゃうんだ(笑)。

-(笑)

でも、アプローチは僕たちからじゃなくて向こうからだったんだ。僕たちのマネージメントの別のアーティストが以前所属していたこともあって、マネージメントとはすでに関係があったし、僕たちも前作みたいに自分たちで出すんじゃなくて、どこかレーベルから出したいなという気持ちがあった。それで向こうが興味を持ってくれたんだ。僕たちのやってきたことを完全にサポートしてくれているし、結局は僕たちが典型的なNapalm所属バンドほどヘヴィじゃなくても問題ないってことだね。すごく良くしてくれているし、ハッピーだよ。

-レーベルにとっても新鮮なチャレンジかも知れませんよね。

だね(笑)。少し手を広げたかったみたいだから、僕たちは間違いなくその路線上にいるだろうな。

-今作は、これまでにないようなポップ・サウンドを展開していますが、制作のプロセスに変化は?

うーん、でも僕たちは今までもずっとポップな要素があったからね。ギターを多用していたから隠れていた面があったかも知れないけど、曲自体はポップのバリエーションみたいなものだったんだ。それに今回も"ポップなアルバムを作ろう"なんて決めていたわけではなかった。とてもオープンエンドなプロセスで、もっとヘヴィなアイディアから始まったけど完成したときにはあまりヘヴィじゃなかったのもあるし、それも"もっとヘヴィなものを作ろう"なんて言って始めたものでもなかったんだ。曲の自然な成り行きに導かれてこうなった感じだね。植物に水をやるような感じだよ。ある植物に水をやる。もしそれが薔薇になったら素晴らしい。でも薔薇じゃなかったとしても、無理矢理薔薇に育てようとはしなかった。リアルタイムで方向性を変えていったんだ。"このギターはヘヴィすぎないか?"、"じゃあちょっと引っ込めてみて、別のものを試してみよう"みたいな感じでね。ギターを増やそうとか減らそうとか、そういうのもあらかじめ決めていたわけではなかったんだ。で、ベストな曲を選んだら、それらがものすごくヘヴィなものではなかった。何しろ制作にあたって書き溜めていたアイディアが、僕たち史上最高に多かったからね。時間も今までで一番あったし、デモの量もこれまでで最も多かった。Mattとバンドで曲を絞ったときは、ヘヴィさについては特に意識しなかった。とにかくベストなものを選んだんだ。そりゃ中にはロックなものもあるけど、別にSLIPKNOTとヘヴィさを張り合うつもりはないしね(笑)。

-今回のDoug(Douglas)の歌唱は、裏声を使うなど新しい表現方法にチャレンジしていますが、何か特別なトレーニングは行ったのでしょうか?

いや。しとけばよかったけど(笑)。ずっとそう言い続けてるんだよな~。10回くらい"トレーニングを受けたことはあるか"なんて訊かれたことがあるけど、"いや、ないんだ"って。ベストなシンガーになれないのは僕の責任なんだけどさ(笑)。ちなみに「More Beautiful」のあのファルセットは狙ってそうしたというわけじゃなくて、曲に求められて歌ったんだ。Mattがデモを聴いたあとで僕がヴォーカルを録ったんだけど、ああいう歌い方をすることがあの曲に求められている気がしてね。たしかにあとで聴いてみて"うわ、本当に僕の声?"と思ったけど、気にしないよ!

-80年代、90年代のダンス・ミュージックを想起させるサウンドが目立ちます。TEARS FOR FEARSの「Head Over Heels」もカバーしていますが、今作を制作するにあたって、そういう音楽を聴いていたのですか?

簡潔に答えると"ノー"だね。もちろん「Head Over Heels」のオリジナルはバンドの全員が大好きだし、何かできたらクールだって思っていたんだ。だけど今までより80年代や90年代の音楽を今作にあたって聴いていたかといえば、誰もそうじゃなかったんじゃないかな。僕の場合はアルバムができあがってからの方が80年代や90年代の音楽をよく聴いているね。もしかしたら、アルバムの中の何かがそうさせるのかもしれないな。

-個人的に、「True Believer」がダンサブルでありつつも、疾走感のあるロック・ナンバーで気に入っています。ライヴでも盛り上がりそうな楽曲ですが、今作で特に演奏するのが楽しみな楽曲はありますか?

実は去年日本に行ったとき「True Believer」をやったんだ。

-えっ、そうなんですね。ごめんなさい。その場にいなかったもので。

いやいや。あのときはいくつか新曲をやったんだよね。これはその中のひとつだから、やっぱり演奏するのが楽しみだよ。アルバムの中でもアップ・テンポでロック色が強いからね。あとは「Don't Look Away」も日本でやった。あれは速い曲ではないけど、グルーヴがなんかいいんだよね。ヘヴィでダークな感じもあるし、頭を揺らしたくなるような感じ。あれはみんな楽しみながらプレイしたよ。この2曲をやっているときは特に、みんなで顔を見合わせて"グッド!"なんて目で語り合いながら楽しんでプレイできているんだ。