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INTERVIEW

HOOBASTANK

2018.07.24UPDATE

HOOBASTANK

Member:Douglas Robb(Vo)

Interviewer:山本 真由

アメリカだけでも230万枚の売り上げを誇る不朽の名盤、HOOBASTANKの2ndアルバム『The Reason』のリリースから今年で15年。シングルにもなった「Same Direction」、「Out Of Control」、「The Reason」、「Disappear」を始め、名曲揃いのこのアルバムを全曲ライヴで楽しめるという激レアなアニバーサリー・ツアーが決定した! しかも、本ツアーは5月にリリースされたニュー・アルバム『Push Pull』からの新曲もいち早く生で聴くことができるという、まさにファン垂涎のプレミアムなものだ。この『The Reason』15周年企画を行うにあたって、日本とは縁の深い彼らしく、"日本より最適な場所はない"と語ってくれたヴォーカルのDouglas Robb。バンドの15年間を振り返ってもらいつつ、今回の来日公演がいったいどのようなライヴになるのか、訊いてみた。

-約2ヶ月ぶりのインタビューですが、よろしくお願いします。新作アルバム『Push Pull』のリリース(2018年5月)からしばらく経ちましたが、ファンのリアクションはいかがですか?

このアルバムは、意見が両極端に分かれている感じだね。多くのファンは好反応だったけど、一部からは受け入れてもらえなかった。ただ最初は批判的だった人たちも、何回も聴き続けるうちに好きになっていったんだ。それは俺らの勝ちだと思ったよ。昔から、時間をかけて人の心に入っていく音楽が好きだった。聴き直すたびに新しい発見があるような音楽が好きなんだ。

-そして、今年はダブル・プラチナ・ディスクを獲得している名盤『The Reason』のリリースから15周年ということで、10月に日本でのスペシャル・ライヴ[Hoobastank "The Reason 15th Anniversary Japan Tour"]の開催が決定しました。5月の『Push Pull』リリース時のインタビュー(※2018年5月号掲載)では、"来日についてまだ具体的なスケジュールは決まっていない"というお話でしたが、実際この企画はいつごろ決定したのでしょうか?

正式に決まったのは6月か7月だったかな? 正直に言うとあまりよく覚えていないんだ。

-今回の企画が決まった経緯を教えていただけますか?

この1年間、ずっと『The Reason』の15周年記念ツアーをやろうとは言っていたんだよ。もしやるならば今だと感じたし、日本より最適な場所はないでしょ? タイミングがちょうど良かったんだ。

-これは日本だけの特別な企画なのでしょうか? それとも今後いろんな場所で開催していく予定ですか?

現時点で正式に決まっているのは日本だけだね。でも他の国でもやろうと考えているよ。どうなるかな。

-今回のライヴでは、『The Reason』のフル演奏だけでなく、新曲や、他にも過去のヒット曲など盛り込まれた内容になるようですね。だいぶロング・セットのライヴになりそうですが、だいたい何曲くらいの演奏を予定しているのでしょうか?

『The Reason』からは12曲、『Push Pull』とその他のアルバムからは5、6曲かな。だから全部で17、18曲くらいになるかな? 増えるかもしれないけどね。

-また、日本のファンにとっては、今回の公演が『Push Pull』を聴いて初めての公演になるので、ニュー・アルバムからの楽曲も楽しみにしているファンは多いかと思いますが、新曲はどれくらい盛り込まれる予定ですか?

『Push Pull』からは4~6曲かな。どうなるだろう? まだ決めてないんだ。

-ライヴでは、日本ならではの演出など何か特別なことは考えていますか?

まだ決まってはいないんだけど、最高にかっこ良くしたいと思っているよ。『The Reason』のアルバムのフィーリングを形にできたら最高だね。

-『The Reason』のリリース時から、ベーシストが何度か変わりましたが、今のメンバーが一番安定感がある印象です。今のメンバーで『The Reason』のスペシャル・ライヴをやることに感慨はありますか?

Jesse Charlandはもう約10年間僕らのベーシストを務めている。これは、今までのベーシストの中では一番長い期間だ。このツアーはもちろん、どのツアーも彼と共に行えることは最高な気持ちだよ。彼は必要不可欠な存在だし、HOOBASTANKにとってすごく大切なメンバーなんだ。

-もちろん、現在でも『The Reason』の楽曲をプレイすることは日常的なことだとは思いますが、15年前と今でご自身のライヴ・パフォーマンスに関して変化は感じますか?

15年前の方が『The Reason』からは多くの曲を披露していたね。それに、今より曲の知名度も低かった。今はみんながよく知っている曲をやることが多いね。ファンの反応はいつだってポジティヴだよ。15年前も今も。

-今回のライヴは、大人になってしばらくライヴハウスを離れていたようなファンも、数多く観に来られるんじゃないかと思いますが、やはり長くバンドをやっているとファン層の変化などは感じますか?

もちろんだよ。全員が僕らと大人になっていったわけじゃないからね。大人になるにつれてライヴに行く回数が減ってしまうのもよくわかる。しばらくライヴに行っていないファンたちが再び足を運んでくれることを願うよ。たった1日でいいから一緒にあのころの感情を思い出したいね。

-『The Reason』リリース以降を振り返って、HOOBASTANKにとってはどんな15年でしたか?

感情と経験のジェットコースターのようだったよ。信じられないくらい最高なときもあれば、本当に苦しいときもあった。でもそれらをみんなで一緒に乗り越えてきたんだ。その中でも、日本での思い出はいつも最高なものだよ。