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INTERVIEW

HOOBASTANK

2018.05.16UPDATE

2018年05月号掲載

HOOBASTANK

メンバー:Douglas Robb(Vo)

インタビュアー:山本 真由

-そして、戦場で亡くなった兵士の家族への想いを馳せた楽曲「Fallen Star」は、悲しいテーマでありつつも、温かなサウンドで彩られた美しい楽曲ですね。政治的なアプローチではなく、ひとりの人間としての目線がとでもHOOBASTANKらしいですが、そういうメッセージ性については意識していますか?

時々ね。でも、僕は個人的には政治にとても興味があるんだ。おそらく最近の音楽よりも(笑)。でもこのバンドが政治色が強かったことはないんだ。僕たちのスタイルとはちょっと離れているからね。政治的な曲をアルバム5枚分書くことはできるけど、書いたとしても、たぶんこのバンドとは違う形で出すだろうね。「Fallen Star」は政治的な曲ではないけど、自分が親になって、他の兵士を守るために命を落としてしまった兵士の親の気持ちに寄り添えるようになったんだ。それがどれだけ彼らに影響を及ぼしてしまったか......その兵士が自分を犠牲にする決意をするまでに、彼の親がどれだけ彼を愛してきたか。そしてその犠牲がいかに大きなことか。僕たちも世界中の米軍基地でコンサートをしてきて、そのなかでいろんな軍の関係者と話をする機会があった。別に政治的な会話でもなんでもなくて、好きなバンドが何かとかそういうことだったりもしたけど、双方に感謝の気持ちがあったんだ。そういうことも思い出しながら作った曲だね。

-個人的には、兵士でなくても、大切な人を亡くした人なら誰でも心に沁みる曲だなと思いました。そこがいいところだと思います。

そうだね。最終的には、僕がその兵士のご両親に語り掛けているような形になった。どんな苦しみや犠牲を彼らが払っているのか......自分が親となった今では考えるだけでもつらいことだよ。

-自然発生的なものを大切にしたという話でしたが、今作で一番冒険したと思う部分は?

そうだね、自然発生的ではあったけど、今までとはまったく違う仕上がりになったと思う。Mattほどひとつ残らず曲を吟味した人は、今までメンバーにもプロデューサーにもいなかったような気がするんだ。文字どおり彼の労働意欲の賜物だね。アンビリーバブルだったよ! どんなに小さなディテールも見逃さなかった。"こっちはこうしようか、ああしようか"みたいな感じではなくて、キーボードのトラックから僕の単語の発音の仕方まで、どんな細かい点もバンドと一緒に検討してくれたんだ。スタジオではMattがメイン・ルームにいて、曲やアイディアを聴きながらそれらを細かく噛み砕いていた。僕はヴォーカル・ブースに自分のノート・パソコンとマイクを持ち込んで、アイディアをノート・パソコンに吹き込んでいたんだ。Danはまた別の部屋でギターのパートを書いたり、他のベースやシンセのパートを書いていたりして、Chrisはまた別のことをやっていた。そんな感じで5人がひとつの曲に同時に取り組んでいたんだ。そこに誰かがUSBスティックを持ってきて、"聴いてみてくれ。これが何々という曲のバッキング・ヴォーカルのアイディアなんだけど"みたいな感じに言ってくる。するとMattがそれをパソコンで聴いて、"グレイト!"なんて言いながらパソコンごとDanの部屋に行って、"これの2ndヴァースから先を書いてくれ。こうこうこういう感じで"みたいに言うんだ。そんな感じに同時進行で作業していたよ。僕たち的にはとてもユニークな書き方だったね。作業量も膨大だったけど、すごくクールなことだった。リアルタイムでジグソーパズルを解いているようなものだったよ。

-ところで、Dougの家族は新曲を聴いているのでしょうか? 最近は、Danのお母さんまで新曲からヒット・ソングが出ているか気にしているようですが。

(笑)僕の家族は新曲ができて間もないころからずっと聴いてるよ。うちの娘なんて「Push Pull」や「More Beautiful」を聴くと"まだ出てないの?"なんて言うんだ(笑)。何しろもう2年半も聴き続けているから、とっくの昔にリリースされたものだと思ってるんだよね。

-(笑)

息子が2歳くらいのときに「Push Pull」を歌っていたのを録音してあるよ。今じゃ4歳だ。子供たちはもううんざりしているんじゃないかな。聴きすぎて。僕が家でもスタジオでも歌ってるし。「True Believer」は、娘をブースに連れ込んで歌った曲なんだ。"いいか、死んだように静かにしているんだよ"、"......わかった"みたいな感じでね。そんなふうに、子供たちもアルバムの一部になっているんだ。何かができるまでにどれだけ時間がかかるものなのか、わかってくれたんじゃないかな。で、友達に"パパが新曲出すんだって?"なんて訊かれて"新曲じゃないよ。もう3年も聴いてるもん"なんて答えてる(笑)。

-(笑)ぜひそんなご家族に、日本のファンは昔も今も変わらずあなたたちの新しい音楽にワクワクしているって伝えておいてください。ご家族にとってはもう新しくないかもしれませんが(笑)。

ありがとう。さっき母親に"日本の雑誌のインタビューがあるんだ"って言ったら"よろしく言っておいて"と言っていたよ。"息子をよろしく"ってね。いかにもママだよね(笑)。

-(笑)では今後の活動について、何か決まっていることがありましたら教えてください。

まだ決まっていないんだ。今マネージメントとブッキング・エージェントがツアーの日程なんかを組んでいるところだけど、日本にはぜひ行きたいね。

-今度は単独公演でも来られるといいですね。

どんな形でも行けたら嬉しいよ! 日本以外でもいろいろプレイすることになると思うけど、まだ具体的なスケジュールが見えていないんだ。

-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

日本のファンには最高のありがとうを言いたいよ! 日本はデビュー以来18年間、プレイするのにお気に入りの場所なんだ。そういう場所を作ってくれて本当に感謝しているよ。みんなが新作を気に入ってくれることを願っているんだ。僕たちが力を込めて作ったアルバムをぜひ楽しんでほしいね。ファンがシンガロングしてくれるととても嬉しいから、歌詞もぜひ覚えて!