MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

FATE GEAR

2018.04.02UPDATE

2018年04月号掲載

FATE GEAR

メンバー:Mina隊長(Gt/Composer) Nico(Vo) Erika(Ba) Haruka(Dr) Yuri(Key) 荊(Guest Vo)

インタビュアー:杉江 由紀

可変可能という、この自由さは彼女たちにとって何よりの武器だと言えそうだ。このたび3rdフル・アルバム『7 years ago』の制作を前にして、FATE GEARは昨夏にバンドという形態をあえて捨て去り、"ガールズ・スチーム・メタル楽団"として生まれ変わるに至ったという。故に、今作は主軸となるプロジェクト・メンバーとゲスト・メンバーを合わせ、総勢12名によって制作されたそうだ。かの東日本大震災をテーマに据えた『7 years ago』という今作は、間違いなくFATE GEARの歴史を塗り替える秀逸な仕上がりになったと言えよう。バンドというかたちであらねばならないという呪縛から解放されたことで、FATE GEARは無限の可能性を手に入れたのだ。

-FATE GEARは"バンド"ではなく、"ガールズ・スチーム・メタル楽団"を標榜されています。実際に、3rdフル・アルバム『7 years ago』の制作にあたり本日ここに来ていただいている6名を含めて、総勢12名のミュージシャンが参加されているそうですね。

Mina隊長:もともとFATE GEARは、リーダー兼ギタリストである私と、ヴォーカルのNicoを中心としたものだったんですよ。ただ、やっていくうちにメンバー・チェンジがあったりして、バンドとして安定させていくことが難しくなってきてしまったので、そもそもの発想を変えることにしたんです。去年の夏から、いっそバンドではなく、FATE GEARを"ガールズ・スチーム・メタル楽団"というひとつのプロジェクトとして動かしていくというやり方に変えて、その時々によっていろいろな人をゲストに迎えながら、ライヴもレコーディングも自由に展開していこう! というかたちになりました。

-つまり、今回の3rdフル・アルバム『7 years ago』はFATE GEARが新体制になって初めての音源ということになるわけですね。ちなみに、"ガールズ・スチーム・メタル楽団"というだけあって、メンバーのみなさんの衣装デザインがまさにスチームパンクを意識したものとなっているようですが、この方向性を打ち出した理由はなんだったのでしょうか。

Mina隊長:これはFATE GEARがバンドとしてスタートしたときからずっと一貫しているもので、きっかけとしてはFATE GEAR以前のバンドで私がアメリカでライヴをしたときに、日本のサブカルチャーやアニメが好きな人たちがたくさんいたんですね。そして、日本だとアニメのキャラクターをそのままコスプレする人たちが多いと思うんですけど、向こうでは既存のキャラクターをアレンジして、スチームパンク風にしている人たちもいたんですよ。例えば、セーラームーンがスチームパンク風になっていたり(笑)。それはとても面白いなと思ったし、そういうのはまだ日本に入ってきていない文化だと感じたので、FATE GEARを始めたときから"スチームパンク"という要素は各メンバーの衣装の中に必ず取り入れてきているんです。

-その一方で、音楽的な面におけるFATE GEARの特色とはどんなところにあると自覚されているのでしょうか。

Mina隊長:女の子だけでメタルをやりたい! という気持ちが、まず原点としてありました。私は昔からメタルやハード・ロックが大好きでしたから、とにかくそこをFATE GEARでは極めていきたいと思っているんですよ。

Erika:私は、聴いてきた音楽がすごく激ロック寄りですね(笑)。SiMとか、Fear, and Loathing in Las Vegasとか大好きです。

Yuri:メタルも好きですけど、もともとはヴィジュアル系から入りました。

荊:私の場合、今回ゲスト・ヴォーカルとしてレコーディングに参加をさせていただいておりまして、普段は"エミルの愛した月夜に第III幻想曲を"というバンドでヴォーカリストをしているのもあり、メタルよりもゴシックとかアニソンとかを聴いたりすることが多いですけど(笑)、メタルも好きです。

Nico:私もアニメ・ソングはよく聴くんですけど、最初に好きになったバンドはJanne Da Arcでした。だから、Yuriちゃんとは話がよく合うんですよ(笑)。

-なるほど。Janne Da Arcも、V系としては相当メタル要素の強いバンドですものね。

Haruka:そういう意味では、私なんかは以前やっていたバンドではまったくメタル要素がなくて、ピアノ弾き語りをアレンジして演奏するような形態のバンドにいたんですよ。でも、聴く音楽としてはメタルも好きで"いつかやりたいな"と思っていたところにFATE GEARからお誘いがあったので、こうして今に至っています。

Mina隊長:メンバーそれぞれで、やってきたことも好きな音楽もいろいろなんですけど、何かしらのかたちでメタルは通ってきている感じですね。


これは7年前に起きた東日本大震災をテーマにしたアルバムです


-それだけに、今作『7 years ago』も随所にアグレッシヴなメタル要素が散りばめられた仕上がりとなっていますが、このアルバムのテーマがどのような経緯で生まれたものだったかも知りたいです。

Mina隊長:"7 years ago"というタイトル自体が今回のコンセプトを表しているんですけど、これは7年前に起きた東日本大震災をテーマにした内容のアルバムになっています。今回はすべての歌詞を私が書いていて、この7年というひとつの節目に、災害とか復興というものをテーマにして作った曲が多いんです。

-たしかに、8曲目の「Fenixx 2011」なども曲題からしてかなり率直ですね。

Mina隊長:この曲は、本当に2011年に作ったものなんです。前のバンドで1回、これとは少し違うかたちで世に出したことはあるんですが、もともとの原曲を生かしたオリジナル作品として出すのはこれが初となります。

-2011年当時は、それこそたくさんのバンドが東日本大震災をモチーフとした楽曲を作っていた印象が強いのですが、今ここにきてあえてそれをかたちにするところに大きな意味と意義を感じます。

Mina隊長:やはり、忘れちゃいけないことだと思いますからね。今だからこそ、こうして世に出したいという気持ちはどうしてもあったんですよ。