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INTERVIEW

ulma sound junction

2017.11.20UPDATE

2017年11月号掲載

ulma sound junction

Member:田村ヒサオ(Ba/Vo) 福里シュン(Gt) 加勢本タモツ(Dr)

Interviewer:宮久保 仁貴

-今作は前作よりもさらに音がクリアになって、ulmaのコンディションを120パーセント引き出しているように感じます。今回のRECの場所はどこで、またミックス・マスタリングは誰が行われたのでしょうか?

田村:今回も前作に引き続き、レーベル運営のレコーディング・スタジオ MOVAX STUDIOをメインに、リズム収録に関しては吉祥寺のStudio GOATEEにエンジニア所有の機材も持ち込みつつレコーディングを行いました。前作から機材のバージョン・アップもありましたし、関わる人の経験値も上がっていますので。MOVAX STUDIOのエンジニア 大本浩史氏は、最近人気の高いエフェクト・ブランド"VeloCity"のビルダーでもありますし、音については熟知しています、いつも安心してお任せしています。

-そうなんですね。

田村:ギターに関しては、基本リアンプの形を取っていまして、今回はVHTのギター・アンプを使用させていただきました。大本さんが"これ新しく入ったんだよ~!"と話されていて、実際このアンプで鳴らしてみると、かなりいい音が録れたので、そのまま採用しました。前作と比べると、今作はドライで、且つ奥行きのあるニュアンスを表現することができたかと思います。レコーディングに関しては日によって当たり外れがあるらしく、電力関係や当日の天気によってできあがりが変わってきたりするそうなんですが、たまたま僕たちの日が当たり日だったそうです。そういった意味で、今作は運に助けられた部分もあると思います。

-ヴォーカルのレコーディングに関してはどうでしたか?

田村:今までのエンジニアさんとの信頼関係もあり、例えば、単純に僕がいいと思っても、エンジニアさん的には"これはNGですね"と言われて。じゃあ僕が"どこがダメでしたか?"と尋ねると、エンジニアさんは"ここはこういうキーで歌った方がいい"とか、サウンドを第一に考えたプレゼンを僕にしてくれたので、よりいい結果が出せたのではないかと思います。あとは、全編通してコーラス・ワークが豊富になりました。僕が考えてきたコーラス・ワークもあるんですが、6割方エンジニアさんと一緒に考え、作り直しました。お互いによりいいものを作るために考えた結果だと、今思います。

-昨年から今年にかけての動きに関してですが、昨年11月11日に立川BABELでの自主企画3マン"1000 fungos 特別編~千手観音~"を開催、そして、今年7月15日に渋谷CYCLONEでバンド初のワンマン・ライヴ("ulma sound junction ONE MAN LIVE")を開催し、ともに大盛況に終えられましたが、こちらの手応えはいかがでしたか?

田村:3マンは対バンの打首獄門同好会と兀突骨が応援してくれたというのもありましたが、ワンマンに関しては、我々の手腕が試されましたね。メンタル、フィジカルともに、もっと鍛えないと、と終わったあとに感じました。でも、単純に、我々を観たいと思っている方は長い時間でライヴを観たいんだな、とひしひしと感じました。

加勢本:ワンマンは観に来てくれたお客さんも多かったよね。あとで理由を聴いてみると、1時間以上ライヴを観たかったから、という意見が多かったですね。

福里:"やっと本編観れたよ!"と言われました(笑)。

田村:演奏する我々からしたら、なかなか地獄ではあるんですけども(笑)。でも、そう言ってくれるお客さんが多く手応えもあったので、恩返しの意味を込めて、半年に1回くらいのペースでワンマンをやってもいいのかな、と思いました。

-今後の予定を教えてください。

田村:来年1月13日に渋谷CYCLONEでリリース・パーティーを開催します。今回のインタビューを見ていただいてulma sound junctionに対して興味を持っていただけましたら、ぜひ遊びに来てください!

-最後に激ロック読者にメッセージをお願いします。

田村:ラウド色の強い音楽を聴く方が多いなかで、今回取り上げていただいて、本当に嬉しく思っています。こういった界隈の曲に触れているリスナーさんだからこそ、幅広く意外なサウンドを聴ける耳を持っていると思います。それこそ、僕達自身、いろんな音楽を聴いて消化して、このバンドにアウトプットしているので、僕たちこそ、"今の日本のプログレッシヴ・メタルだ"ということを、知ってもらえると嬉しいです。ライヴでは身体も動かしつつも、映画を見るような感覚で、本当に純粋な音楽として聴いてもらえると我々としてもすごく嬉しいです。

加勢本:他のシーンに負けたくないと思いつつ、我々でこの世界を新しく開拓できればと思います。

田村:先駆者にならなければ、という思いは強いですね。

福里:ゲームの曲にタイアップされたいですね(笑)。

田村:それなら、俺も映画が本当に好きなので、ぜひ機会があればタイアップさせてもらいたいです(笑)。

一同:タイアップ、お待ちしております(笑)。