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INTERVIEW

SHIMA

2016.06.14UPDATE

2016年06月号掲載

SHIMA

Member:YUSUKE HIKIDA(Gt/Vo) SHINYA SYODA(Ba/Vo) EGACCHO(Vo) 明生(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

-それで現4人体制になって、バンドの活動ペースも上がってますよね。今作は楽曲の沸点や加速っぷりもさらに上がっているなと。

HIKIDA:ここでお客さんにどんなふうに盛り上がってほしいのか、具体的にイメージできるようになったんですよ。「FUSUMA」ではEGACCHOが歌いたいメロディを入れて、いろんなメロディやリフが形になりましたね。

-今作は歌やメロディのバリエーションも凄まじくて。

HIKIDA:ジェットコースターみたいな怒濤の展開が大好きなんです。さっき"クロスオーバーしたような音楽をやりたい"と言ったけど、それが実際にできたなと。

明生:「FUSUMA」に関しては、EGACCHOにやられたなと思いました。"どんな歌詞を入れるの?"と聞いたら、人の名前や地名を入れると言われたので、"この曲、終わったかもしれない"と思って。でもできあがった音源を聴いたら、"いいじゃん!"って。EGACCHOのセンスはすごいなと思いましたね。

-歌詞の"前沢中沢高見沢"も最高です。

EGACCHO:はい。同級生の名前を入れてみました。鹿児島(※EGACCHOの地元は鹿児島県)に多い名字ですね。名字や地名を入れて、いろんな人がいて、曲のテーマとしては素晴らしいなと。

-ブログでもそう解説してましたね。今作はヘヴィな要素が強まったことで、もともとあったポップでキャッチーな要素も際立って聴こえます。

HIKIDA:マキシマム ザ ホルモンも大好きで、よく比べられるんですけど、ホルモンの音楽もそれが際立っているから、そういうこともやれるようになったのかなと。

-歌詞はEGACCHOワールド全開ですね。

HIKIDA:EGACCHOの言葉はギターのリフみたいなものだと思ってるんですよ。"ハードなリフ"が"ヘンな言葉"なのかなって。

-"モシャスオナシャス"(「FUSUMA」)とか、つい口にしたくなる言葉が多いですもんね。

EGACCHO:そうですね。名字や地名も覚えたら言いたくなるんじゃないかって。前作から常に口が気持ちいい言葉を探してます。

-あと、「S.N.K」の"レイジングストームタクマ"とか......。

EGACCHO:それは"THE KING OF FIGHTERS"という格闘ゲームから取ったんですよ。「S.N.K」は完全にフザケた歌詞で、ゲームに出てくるキャラの必殺技を書いただけなんです。

-歌詞は遊び心に溢れてますが、その根底にちゃんと一貫したメッセージがありますよね。"何気ない日常の中に楽しさや喜びがあり、退屈な日常だからこそカラフルに染めよう"みたいな。それも一見冗談みたいな歌詞ともリンクしてますよね? 自分から楽しいことを見つけよう!と。

EGACCHO:めちゃ汲んでもらえてますね。僕、ネガティヴな考えがあまり好きじゃなくて。現状に不満を言うよりも、角度を変えたら、物事は楽しくなるんじゃないか?というのが僕の生き方なんですよ。

-それはもともとの性格ですか?

EGACCHO:親父からいつも"男ならブツブツ言うな!"みたいなことを言われてたんですよ。それがバンドのポジティヴさにも繋がっているのかなと。考え方を変えるだけで、身近に楽しいことはいっぱいあるぜって。

HIKIDA:「USUAL THINGS」は僕が書いた歌詞なんですけど、早朝に歩いているとき、昇る朝日に向かって、おじいちゃんが手を合わせていたんですよ。その姿を見て、ハッとなっちゃって。そうか、朝日が昇ることに対して感謝してるんだなと。明日朝日が昇るなんてわからないし、今日は今日しかないんだから、精一杯生きなきゃいけないなと。それでバーッと歌詞が書けたんですよ。

EGACCHO:最近は花を見ても、ウルッとくるしね。

-もはや60~70代の境地じゃないですか?

EGACCHO:はははは(笑)。まだ盆栽には手を出してませんけど。

HIKIDA:土の臭いを嗅いでも、キュンときますからね。

明生:鯉のぼりもいいしねえ......。