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INTERVIEW

SHIMA

2016.06.14UPDATE

2016年06月号掲載

SHIMA

Member:YUSUKE HIKIDA(Gt/Vo) SHINYA SYODA(Ba/Vo) EGACCHO(Vo) 明生(Dr/Cho)

Interviewer:荒金 良介

-今作はすごくカッコよかったです。

HIKIDA:ありがとうございます!

EGACCHO:(カッコよかった)入りますっ! いただきましたよ。

-まずは今作の手応えをひとりずつ聞かせてもらえますか?

SYODA:個人的には歌うパートが多かったので、レコーディングで良いテイクも録れたし、ライヴで早くやりたいですね。

明生:曲調が幅広いなと思いました。EGACCHOワールドっぽい曲もありつつ、今回は5人時代(※2012年5月までベース・ヴォーカルのYUJI YAMADAが在籍)の曲もやってるんですよ。曲を通して聴いたときに、散らかる感じになるかなと心配になったけど......。

-まったく散漫な印象はなかったですよ。

明生:それならよかったです。アルバム名もそこから派生して、いろんな色があるから、"レインボー"にしようって。

-アルバム名は"WRAINBOW"ですからね。

EGACCHO:アルバム11曲の中に英語詞と日本語詞の曲があるから、ひとつのレインボーじゃ収まりきらないので、"W"を入れて。あと、『SHIMA ADDICTION』(2015年リリースの2ndミニ・アルバム)から収録曲の半分くらい歌詞を任せられるようになったんですよ。5人時代はヒッキー(HIKIDA)が持ってくる曲に、僕の歌詞が合わないこともあって。それから固かったみんなの頭が柔らかくなって、歌詞はヒッキーから"EGACCHOのやりたいようにやっていいよ"と言われて。それで前作からEGACCHOワールドが出てきたし、新たなSHIMAらしさも出てきたのかなと。いろんな経験を経て、自分が歌っているんだから、自分の言葉で歌った方がいいかなと。今回は昔からやってる曲と新曲が半分ずつぐらいなので、SHIMAの歴史を語るうえでも大事な曲を入れました。僕もアルバムとして成立するかなと思ったけど、1枚の作品になったときに起承転結もあるし、最後の曲(Track.11「SHOOT MY HEART」)はSHINYA(SYODA)が作ったものなんですよ。哀愁漂う感じで終わるのも、"1枚のアルバム感"が出ているなと。

HIKIDA:当時作った曲も、今回作った曲も遜色なく聴けるのが自分の中で嬉しくて。俺たちの今までの歴史をパッケージしたベスト・アルバムみたいな印象ですね。

-今作の中で新曲はどれになるんですか?

EGACCHO:新曲は「FUSUMA」(Track.2)、「NO PUNCH, NO LIFE!!」(Track.5)、「WANNA GO」(Track.6)、「S.N.K」(Track.9)、「TRILOGY」(Track.10)です。最後の「SHOOT MY HEART」は前身バンドのころにあった超昔の曲ですね。

-"嶋美人"のころの曲ですか?

EGACCHO:そうです。リリースしたことがなかったので、昔の曲を入れちゃえって。それで新曲といい化学反応が起きればいいなと。

HIKIDA:5人時代の曲は4人用にリアレンジしているから、新曲と言ってもいいかもしれないです。俺も昔はよくこんな曲を書いたなって。「USUAL THINGS」(Track.1)がこの中で一番古い曲なんですけど、面白い曲だなと改めて思いました。

明生:演奏しても新しく感じるもんね。

-今作は新曲で固めることもできたと思うんですが、なぜ新旧の楽曲を織り交ぜようと?

EGACCHO:5人時代の曲は世の中に出てないし、お蔵入りにするのはもったいなくて。4人で合わせたら、"できるやん!"、"じゃあ、入れようぜ"ってなりました。

HIKIDA:当時は昔を超えるようないい曲を作ればいいと思っていたけど、"この4人で昔の曲をもっとカッコよくやれたらいいんじゃないの"って思って。バンドを始めたころは"お前らは何がしたいの?"とよく言われてたけど、ようやく"これがしたかったんですよ!"と言える音源ができました。持ち曲はすべて収録できたので、"第1部終了"みたいな気持ちはありますね。

-改めて、2009年にバンドを立ち上げたときはどんな音楽をやろうと思ってましたか?

HIKIDA:僕はメロコアがめちゃくちゃ好きで。Hi-STANDARD、THUMBなど90年代のメロコアが好きだったんですけど、その一方でハードコアも好きだったので、ふたつがクロスオーバーしたような音楽をやりたくて。

-ハードコアだと、どのへんですか?

HIKIDA:METALLICAやPANTERAとかのメタルもいろいろ聴くんですけど、当時はCOMEBACK KIDが大好きで。メロコアってすぐに歌えて、ギター弾きたいと思えるような音だから、そのキャッチーでシンプルな音にハードコアの要素を混ぜたかったんです。広く浅く聴くタイプなので、"あれとこれは似てるところがあるから、それを繋げたら曲を作れるんじゃないの"って感じでしたね。

SYODA:最初の曲作りは大変でしたね。ヒッキーさんから"こういう曲をやりたい"と言われても、無理無理って。

HIKIDA:「USUAL THINGS」はキャッチーでポップすぎるから、照れ臭くてできないと言われましたからね。それでエッジのあるリフを入れたんですよ。