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INTERVIEW

ANGRY FROG REBIRTH

2015.03.24UPDATE

2015年04月号掲載

ANGRY FROG REBIRTH

Member:池田 直樹(Vo/Gt) U(Vo) roku(Ba) ミヤチ(Gt) 横珍(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-(笑)

roku:その出来事が心に残ってて、ドラムいい人いないかなと思って、"あいつの名前なんだっけ?"と思い返したんですよ。で、再会したときに当時の話をしたら"それ普通じゃない?"と言われて、すごく感銘を受けたんですよね。人のために何かできる人間じゃないと、一緒にバンドはやれないから。ドラムを叩く姿にもグッとくるものがあったし。

-差し支えなければ、一生感謝するような出来事というのを教えてもらえますか?

roku:前のバンドでドラムが亡くなって、その追悼ライヴをやったときに初めて横珍に会ったんですよ。俺らもメンタル的にしんどくて、その中で横珍だけが手伝ってくれたんですよ。そのときが初対面なのに"なぜ手伝ってくれるの?"と聞いたら、"そのドラムの奴が生きていたら、同じことをやっていただろうから"って。ああ、そういうことができる奴なんだって。その言葉に救われたんですよね。

-......涙が出てきそうです。

roku:だから、あの日に運命的な出会いをしたんだなと。そのあとも何度か横珍に会ったけど、感謝しているからこそ、"あのときはありがとう"と素直になかなか言えなくて。でもあとでちゃんと言えたので良かったです。

-なるほど。現体制で変わった部分というと?

roku:俺はもう1度楽しくバンドと向き合えてますね。バンドをやってると、いろんなことをやらなきゃいけないわけじゃないですか。ツアー行くにも運転して、現地に着くと物販や荷物を下ろし、実は同じことの繰り返しなんですよね。それがつらいときもあるけど、地方でおいしいご飯を食べて、寝る前は一緒にお酒を飲んで寝るみたいな。原点に戻れてる感じがします。第2期と言ってますけど、俺もまたイチからバンドが動き出したような感覚ですね。

U:この5人になって、地方に行くと、お客さんが1番楽しみにしてくれるんですよ。去年9月にミヤチがサポートで入って、今年3月に横珍が入り、全県ツアーも残りわずかですけど、5月に東名阪でやるファイナル・シリーズのワンマンはこの5人で力を合わせて、短期間で濃縮したパワーを発散したいですね。

-池田さんはどうですか?

池田:こうしてインタビューも5人でできるし、お客さんがサインを求めてくるときも今までは3人でやってたんですよ。でもライヴは5人でやってるわけじゃないですか。その矛盾感はお客さんも自分たちも感じてたし、それが初めてバンドとして表に立つことができるので、それが大きく違いますね。自分が作る楽曲もサポートのメンバーのことを考慮してたけど、それも気にする必要がなくなりましたからね。ミヤチと横珍の持ち味を活かす曲作りになるから、それが楽しみなんですよ。楽曲面に関しては、この5人の人間性がこれからもっと出てくるんじゃないですかね。

-それも楽しみですね。あと、現在全県ツアー真っ只中になるわけですが、やろうと思った理由は?

池田:そもそも数多くツアーを回るバンドだったけど、あるときから絞るようになって、以前よりも地方に行く機会が減ってきたんですよ。で、ウチの事務所の社長から"赤字でもいいから、全県ツアーに行って来い!"と言われて。なかなかライヴを観れない環境にいる人たちもいるだろうし、その人たちのためにも演奏するのはいいんじゃないか、というところから始まったんですよ。構想自体は2年前ぐらいからありましたね。

-39本目を終えた今の感触はどうですか?

U:いろんな地方に遠征してくれる人もいるし、それはありがたいですね。あと、その土地土地でこれ食べてくださいみたいな差し入れもあるし。

roku:日本人で47都道府県を制覇する人たちは1割もいないと思うんですよ。それをライヴをやりながら回れるのは幸せだなと。普段行かないところにも待ってるお客さんがいて、その他にもライヴハウスのスタッフ、地元のバンドがいるわけじゃないですか。大変だけど、楽しいので、早くも2周目に行きたくなりました。