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INTERVIEW

ギルガメッシュ

2013.09.11UPDATE

2013年09月号掲載

ギルガメッシュ

Member:Яyo (Dr) 左迅 (Vo)

Interviewer:ムラオカ

-Яyoさんがそういう状況で、それぞれが違うベクトルに向いてる時、左迅さんや他のメンバーはいかがでしたか?

左迅:メインコンポーザーであるЯyoに凄いプレッシャーがかかっていたんで、他のメンバーも曲を作ってみたりしてたんです。ただ結果的にЯyoが作ったものでないとギルガメッシュにならないし、ライヴをしている絵も想像できないので待ってるしかないなって思いました。

-年が明けてЯyoさんの気持ちが切り替わって、曲が完成してきた時はいかがでしたか?

左迅:"こいつふっ切れてんな"って。7弦ギター使ってみたり音作りで前向いて走り出してるなって伝わってきました。そういう部分で光を感じたのが「INCOMPLETE」って曲だったんです。初めて7弦ギターを取り入れて、今までのギルガメッシュより更に深みを増した音になってて、この曲をシングルにしようって流れになりました。

-7月22日の渋谷wwwでの無料ライヴ・イベントでしたね。あのイベントの開催にはファンへの感謝、復活、新曲お披露目、SHIBUYA-AXワンマン開催のお知らせ、シングル&アルバム・リリースのお知らせなど様々な意味を持たせている非常に重要なイベントでしたね。

Яyo:バンドマンとして、発表する時はPVとか文字とかではなく生の演奏で伝えたいなってのが最初にありましたね。これだけ待たせておいて、シングル発売の発表だけだったらファンは納得しないと思うんですよ。"何言ってんの、半年以上待たせといて!"って言われます(笑)。ですので作戦を練って情報解禁のタイミングで一気に放出しました。

-そのイベントで発表、披露された『INCOMPLETE』ですが、『斬鉄拳』から約1年ぶりのリリースとなりますね。1年ぶりの作品とのことで、リリースへの意気込みも今まで以上だったのではないでしょうか?

Яyo:そうですね。気持ちの入り方は全然違って、ふっ切れた作り方だったので。別にシングルはこれじゃなくてもよかったんです。アルバムのどの曲でもシングルでいけるんですが、左迅が「INCOMPLETE」をゴリ押ししたのでこれに決まりました。

-音圧の高いブリブリのダブステップが刺激的なダンス・ラウドロック・ナンバーですね。新生ギルガメッシュ1発目に相応しい曲です。

Яyo:例えば今だとSKRILLEXとか、ダブステップのロックな使い方が1つのツールとして使われてますけど、俺たちならもっとポップに歌謡曲チックに使えるんじゃないかって思ってて、そこの研究は凄くしましたね。だから3曲目の「takt」に関してはイントロでブレイクダウンかつダブステップを混ぜてみたり。でも仕上がってみたらちゃんと歌謡曲的になったので、バンドの世界観がちゃんと作れてるなと......。ふっ切れたからこそこういうのができたんだと思いますね。

-おっしゃるとおり海外のメタルコアの焼き直しではなく、左迅さんのヴォーカル・メロディが乗ることによってギルガメッシュらしさを踏襲し、オリジナリティを出していると思いましたが、今回の楽曲には日本語詞のメロディを乗せるのは難しかったのではないかと思いますがいかがですか?

左迅:結成当初から覚えやすいメロディや歌謡曲的な部分は大事にしていて、そこが海外にもウケている部分だと思うんですよ。海外の人たちも日本語の歌詞を覚えて歌ってくれるので、そこはギルガメッシュの1番の武器だなと思っています。このバンドで常に大事にしてきた部分なので、試行錯誤することはあまりなかったですね。

-7弦ギターを使ったりサウンドに変化があっても根底にあるものは変わらないのでしょうか?

左迅:そうですね、根底にあるものは変わってないですね、そこは磨きつつもЯyoがいろんな最新のサウンドを取り入れたりしてできています。

Яyo:何回聴いても面白い、飽きない、楽しい、聴ける、っていうのがコンセプトなんです。例えば今回メタルコア的なこともやってますが、海外のメタルコアのバンドたちからしたら、こんな手法は屁でもないと思うんです。そういうことではなくて、俺たちは自分たちにしかできない発信の仕方を確立できてると思うんですね。自分で言うのもなんですが、だから海外でも支持されてると思うんです。そういうサウンドを発信していきたいっていう根本的なところは変わってないですね。

-PVも見ましたが、フューチャリスティック感が半端ないですね。そのあたりは意識していましたか?

Яyo:PVの案としては左迅が大体決めてました。デジタルなサウンドをPVで表現したくて。PVでもこの期間ギルガメッシュが感じたことだったり、メッセージ性を帯びているものを作りたかったので、いろんなものに縛られていたということを手錠に置き換えて、手錠に縛られていたけど、自分たちで答えを見つけて大きな世界に解き放たれて、"ギルガメッシュ対ギルガメッシュ"で思いをぶつけ合うっていう、そういうメッセージが込められたPVになりましたね。