DISC REVIEW
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令和の歌謡ロックがここに爆誕。メタル系ヘヴィ・チューンから、EDM要素を含むアゲ曲、劇的なバラードまで、これまでも楽曲ごとに多角的な音楽性を示してきたRisky Melodyが、今回メジャー・デビューのタイミングでトライしてみせたのはなんと、あえての平成レトロな歌謡ロック的スタイルだ。表題曲ではかの相川七瀬が歌詞を手掛けているだけでなく、ヴォーカルのディレクションや楽曲としての方向性決定についても深く関わってくれたとのこと。今どきの流行りに抗うかのごとく提示される、この我が道を行くスタンスは実に大胆不敵。リスメロが元来持っている力強いバンド・サウンドはカップリングの「アイのカタチ」(※TYPE-Bのみ)で発揮されているあたりも含めて、今作における高度な戦法はなんとも巧妙である。 杉江 由紀