DISC REVIEW
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Risky Melodyの辿ってきた紆余曲折を含んだ過去も、彼女たちの今の瞬間をリアルに切り取ったかのような現在も、そしてここからの未来へ向けた展望も。今作にはすべてが凝縮され詰め込まれている印象だ。彼女たちが何を志し、何と闘い、何を乗り越えて、どこを目指そうとしているのか。それらが全11曲を通して余すところなく伝えられていく様は、実にドラマチック。ライヴで叩き上げてきた楽曲、書き下ろしの新曲、いずれも訴求力は極めて高い。事実上、今作はRisky Melodyにとってのラスト・インディーズ音源となるが、この作品をしっかりと聴いておくことで来年に控えているメジャー・デビューの場面をより感動的に味わえる、という特典もここには含まれているのかも。機を逃すことなかれ。 杉江 由紀