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INTERVIEW

Risky Melody

2023.06.02UPDATE

2023年06月号掲載

Risky Melody

Member:ALICE(Vo) Asumi(Gt) HaRU(Ba) ayae(Dr) AYA(Key)

Interviewer:杉江 由紀

挑戦のその先にある未来を、Risky Melodyは必ず掴み取ってみせるはずだ。来たる7月3日に川崎CLUB CITTA'にて、自身最大キャパのワンマンとなる"Risky Melody 9th Anniversary ONE-MAN LIVE~君と僕となら越えていける 2023~"に臨むRisky Melodyは、昨年だけでも130本、今年に至っては総計200本のライヴをこなすことになっているという生粋のライヴ・バンドとなる。現体制となっていよいよ黄金期へと突入しつつある今、Risky Melodyはあえての大勝負に出たと言っていいだろう。リスキーな賭けをしてでも望むものを勝ち取ろうとする、彼女たちの姿勢は実に力強く美しい。多才な5人が集結したリスメロ(Risky Melody)のリアルな今現在をここにお届けしよう。

-来たる7月3日に、川崎CLUB CITTA'での"Risky Melody 9th Anniversary ONE-MAN LIVE~君と僕となら越えていける 2023~"を控えているRisky Melodyですが、現体制になってからは4年ほどになるそうですね。

ALICE:今年の4月で今の5人になってから丸4年が経ったところです。バンド自体の暦としては、来年2月で10年になります。

-その長い歩みの中では、きっと様々な変化や成長があったのではないですか。

ALICE:このバンドはもともと私が作ったバンドで、今では唯一のオリジナル・メンバーでもあるんですよ。もちろん、ここまでにはいろいろ紆余曲折や試行錯誤を繰り返してきましたし、近年はコロナ禍で大変でもありましたが、私は今のこの5人でやれているRisky Melodyがベストな状態だと思っていますね。

-では、今まさに黄金期に入りつつあるRisky Melodyの音について、ここで読者の方たちに向けてわかりやすく言語化していただくことはできますか?

ALICE:基本はメロディアス・ロックです。ただ、Risky Melodyはわりといろんなジャンルの要素を取り入れているバンドでもありますね。誰もが聴きやすい音というのは意識しているところですけど、でも激しさも熱さもあるロックを目指してやってます。

AYA:私たちは、聴いてくれる人たちの気持ちが高ぶるような音楽を届けたいと思いながら、常に活動しているんです。

-なるほど。ちなみに、Risky Melodyはメンバー内にコンポーザーがいらっしゃるそうですね。

ALICE:最近はギターのAsumiがよく書いてますね。以前は前身バンド時代も含めて私が書いたり、あとは外部の作家さんとコラボしたりして曲を作ることなんかも多かったんですが、この5人の中だと一番最近加入したAsumiが、わりと最初から"曲を書きたい"ということを言ってくれたので、このところはAsumiの曲が増えてきました。

Asumi:やっぱり、音楽活動をするのであれば、自分たちのものとして曲を残していきたいという気持ちがすごくあるので、できるだけ曲はいろいろ作りたいと思ってます。

ALICE:Asumiは普段おとなしくてちょっと声もちっちゃいし(笑)、うちのメンバーの中だと最年少なんですけど、"GIT MASTERS"のジュニア部門でグランプリを取ったこともあるくらいギターも上手くて、積極的に曲も作ってくれてるので、今のRisky Melodyにとってはかなり頼もしい存在ですね。

HaRU:音楽的な趣味で言うとAsumiはハード・ロックが好きだし、それも古めの80年代のをよく聴いてるんですよ。だから、私としては最初"めちゃくちゃハードで難しい曲みたいなのが出てきたら、弾くの大変そう......"って予想してたんですけど(笑)、実際はRisky Melodyのことを客観的に見たうえで作ったことがわかる曲が出てきたので、そのときに"自分の趣味だけで作るわけじゃなく、バンドのことを考えて作ってくれてるんだな"っていうことがよくわかりました。

-おそらく、Asumiさんの世代で、80年代ハード・ロックを聴いているというのは珍しいケースなのではないかと思いますが、聴き始めたきっかけは親御さんの影響ですか?

Asumi:そういうわけではなくて、ギター雑誌を読んでいるうちにいろいろなアーティストやバンドの存在を知って、それで音楽の歴史を遡りながら聴き始めました。

HaRU:Asumiはネットより雑誌で情報収集する派だったみたいです(笑)。

-ドラマーのayaeさんからすると、コンポーザー Asumiさんの個性とはどのようなものとして感じていらっしゃいますか。

ayae:たしかに、さっきHaRUが言ってたみたいに、Risky Melodyのことを意識して作っているんだろうなと感じるところも多々あるんですが、Asumiちゃんらしさもしっかりと出ているところはあるんですよね。彼女の人柄が出てるなって思います。

-では、AsumiさんがRisky Melodyのギタリストとして大切にしているのは、どのようなスタンスになりますか。

Asumi:ギターってバンドの印象を左右するパートだと思うので、普段のライヴでも音作りには細かくこだわるようにしてます。

HaRU:実は、Asumiって私たちにとっては救世主なんですよ。Risky MelodyにはAsumiが入る半年前くらいまで、一時期ギターレスでやっていた時代があったんです。

-ギターレスのバンドとは斬新ですね。少なくとも激ロックに掲載するようなバンドでは希少種です(笑)。

HaRU:ですよね(笑)。当時はなかなかいいギタリストもいないし、最近はシティ・ポップも流行りだから、うちはキーボードがいるんだし、いっそギターレスでやっていこうか? ってなってたんですけど、突如そこに現れたのがAsumiだったんです。

ALICE:ギターレス体制での初ワンマン("Risky Melody 5th Anniversary ONE-MAN Live 「君と僕となら越えていける2019」")が2週間後に控えてるっていうすごい時期に出会ったんですよ。でも、音を合わせてみたら感覚的にしっくりくるところがあったので、それで急遽アレンジをすべて変えて現体制でのワンマンをやることになりました。そのくらい、Asumiのギターの存在はRisky Melodyにとって大きいものなんです。

-もちろん、ギター以外の各パートが、Risky Melodyの中で果たしている役割もそれぞれに大きいものだと思いますので、ここからは各人にもスポットを当ててまいりましょう。バンドの土台を支えるドラマー ayaeさんは、どのようなこだわりを持っていらっしゃるプレイヤーなのでしょうね。

ayae:立ち位置的にもドラマーはステージの上で後ろからメンバーたちを支える、というのがまさに自分にとっての大きな仕事だと思ってます。

AYA:リスメロにおける、縁の下の力持ちですね。

ALICE:ドラマーとしてだけでなく、ayaeは映像関係とかエンジニア系の仕事にも強いんですよ。リスメロはちっちゃいですけどライヴハウスも自分たちで持っていて、そこの機材メンテナンスとかテクニカルなこと全般もやってくれてます。

HaRU:ayaeは音大を出てるから音楽理論にも強いし、いろんな楽器も演奏できるんだよね。

ayae:大学では打楽器はアフリカの民族楽器から、カリブ海のほうで使われている楽器までいろいろやってましたし、もともとはオーケストラにも所属していたので、打楽器系なら基本はなんでもいけます(笑)。

-映像制作に携わるようになられたきっかけはなんだったのですか?

ayae:コロナ禍でRisky Melodyとしての配信をする必要が出てきたときに、必要に迫られたので勉強して身につけました。

ALICE:その結果、ayaeは映像のほうが副業みたいな感じにもなっていって、今現在はバンド活動と並行して映像関係の仕事もしているんですよ。ayaeは多才なんです。