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DISC REVIEW

Midnight Grow

昨年末、突如発表されたドラマー 池本雄季の脱退にショックを受けた人も多かっただろう。そんななか今年結成20周年を迎えたSHANKが、新体制初の新作をリリース。テンポ感やリズム・パターンなど土台の変化により表情を変えた2曲は新鮮でありつつも、メロディにはしっかりとSHANK節が刻まれ、21年目にして見事に進化、成長を遂げている。"やるか諦めるか"――そんな人生の岐路においての葛藤を映す内省的な歌詞が哀愁漂う表題曲「Midnight Grow」は、夜明け/幕開けを感じさせるエモーショナルなナンバーに。続くミドル・テンポの「Sandpaper」も、軽やかな曲調ながら、過去の失敗を顧みるようなほろ苦い歌詞とどこか寂しげなメロディが沁みる。成長に伴う痛みも糧にリスタートを切る彼らの今をリアルに閉じ込めた1枚。 中尾 佳奈