DISC REVIEW
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"Little Lilith第二章"を掲げる2nd EPが完成した。表題曲「STRIKE」は、これまでの楽曲から連なる物語としては第1章の中の位置づけだが、音楽面としてはラウドロックの重厚感を残しつつ、明るく開けたサウンドのDjent楽曲になっており、すでにバンドの新たな一面を見せている。キャッチーなメロディも相まって、広いリスナー層に受け入れられていきそうな1曲だ。そしてEPを締めくくる「Ash」こそが、正真正銘の第2章楽曲。スクリーモ、ポスト・ハードコア調のミドル・ナンバーで、歪んだギターの音色とLILLYの儚い歌声の融合が存在感を放つこの曲からは、聴き手を惹きつける、引力のようなパワーを感じ取ることができた。第2章の今後の展開に期待が高まる作品だ。 宮﨑 大樹